4. セットアップ¶
本章では、Accel Agent を使い始めるための環境構築(モジュールの追加、設定ファイルの編集)と、テナント環境セットアップ、そしてその直後に管理者が行う設定までを扱います。IM-Copilot の既存機能と共有する手順は、参照先のドキュメントに従って設定します。
項目
4.1. 前提条件¶
Accel Agent は、intra-mart Accel Platform 2026 Autumn 以降で利用できます。利用できるライセンス種別・エディションの詳細は、リリースノートの「システム要件」を参照してください。
4.2. 生成AIサービスとモデル¶
エージェントにはテキスト生成モデルが、ナレッジベースには埋め込みモデルが必要です。
2026 Autumnリリース時点の動作保証モデル(テキスト生成)は、次のとおりです。
| 生成AIサービス | テキスト生成モデル |
|---|---|
| OpenAI/Azure OpenAI | gpt-5.1、gpt-5.2、gpt-5.4、gpt-5.5、gpt-5.6-sol |
| Amazon Bedrock | Claude Sonnet 4.5、Claude Sonnet 4.6、Claude Sonnet 5 |
gpt-5.6-sol でツールを使用する場合は、AIモデル管理で「推論を無効にする」を設定してください。このモデルでは、ツール呼び出しと推論を併用できません。
埋め込みモデルは、この動作保証モデルの一覧に含まれません。
Accel Agent では、一覧にないモデルも AIモデル管理に任意で登録・利用できますが、動作保証モデル以外については動作・性能を保証しません。利用前に動作を確認してください。
コラム
AIモデル管理のドライバ種別には、Ollama や vLLM などのローカル LLM に接続するための「OpenAI互換サービス」もありますが、上表の動作保証モデルには含まれません。IM-Copilot 利用ガイドの「OpenAI API 互換 を使用する場合」に動作検証済みのサービスとモデルが記載されていますが、これは IM-Copilot の機能での検証であり、Accel Agent での動作を保証するものではありません。利用する場合は、事前に動作を確認してください。
4.3. IM-Juggling プロジェクトの編集¶
Accel Agent を利用するには、IM-Juggling プロジェクトに IM-Copilot モジュールを追加します。Accel Agent は IM-Copilot モジュールに含まれており、単独のモジュールはありません。
コラム
- Amazon Bedrock を利用する場合は、IM-Copilot Amazon Bedrock ドライバモジュールもあわせて選択してください。
- 組み込みツールを利用する場合は、その供給元となる製品(IM-Workflow など)のモジュールが必要です。
- BPMタスクとして利用する場合は、IM-BPM のモジュールが必要です。
4.4. 生成AI連携ドライバ設定¶
Accel Agent が利用するドライバ種別ごとに、生成AI連携ドライバ設定で driver エントリを設定します。手順は IM-Copilot 利用ガイドのセットアップ( 生成AI )を参照してください。
コラム
AIモデル管理では、モデルへの接続先や API キーを保持しません。接続情報はドライバ設定側が持ちます。また、IM-Copilot の生成AI連携ドライバ設定にあるデフォルトモデルの指定は、Accel Agent では使用しません。Accel Agent で使うモデルは、「AIモデル管理」で個別に登録します。
4.5. ベクトルデータベース接続設定¶
Accel Agent のナレッジベースを利用するには、テナント環境セットアップでベクトルデータベース接続情報を設定する必要があります。この設定は IM-Copilot の既存機能と共通です。
4.6. トレースの外部送出設定(OTLP)¶
トレースを外部の監視基盤へ送出する設定です。設定は任意で、既定では無効です。
設定は次の 2 段階で行います。
- 設定ファイル im-copilot-otlp-export-config.xml で、外部送出そのものを有効にします。
- テナント環境セットアップの「テレメトリの外部送出設定」で、「送出先URL」「認証方式」(「なし」または「APIキー」)「認証情報」「追加HTTPヘッダ」を設定します。
コラム
設定ファイル側が無効(enabled=false)のままだと、手順 2 のテナント環境セットアップ側で値を設定しても送出されません。この関係は画面上にも案内が表示されます。
設定しない場合の挙動
外部送出を設定しない場合、トレースは Accel Agent の画面内(「実行を追う(トレース)」)でのみ確認できます。外部の監視基盤で横断的に見ることはできません。
関連する制限
外部送出の対象はトレース(スパン)のみです。メトリクス・ログは対象に含まれません。送出される内容にプロンプトや応答の本文は含まれず、属性のみが送られます(「外部の監視基盤で追う」)。
設定ファイルの主な項目は、バッチ関連(キュー長、送出間隔、タイムアウト)、接続関連(タイムアウト、最初の送出を含めた試行回数の上限 2〜5 回、バックオフ)、プロキシです。個々の項目は「トレースの外部送出設定ファイル」を参照してください。
4.7. MCPサーバのURLブロックリスト設定¶
MCP ツールを利用する場合にのみ関係する設定です。設定ファイル mcp-url-blocklist-config.xml(画面上の表示名は「Accel Agent MCPサーバURLブロックリスト設定」)で、MCP サーバとして接続できる URL を制限します。
注意
出荷時の既定値では、プライベートアドレス帯(IPv4 は 6 レンジ、IPv6 は 5 レンジ)への接続を拒否します。そのため、プライベートアドレス帯に置かれた MCP サーバは、既定の設定のままでは登録も実行もできません。このような MCP サーバを利用する場合は、該当するアドレスレンジを設定ファイルから外してください。
URL パターンを前方一致と * で指定して、特定のドメインだけを拒否する使い方もできます。
設定しない場合の挙動
設定ファイルが存在しない場合は、URL の制限なしに全て許可されます。既定のブロックリストを使いたい場合は、ファイルを配置したままにしてください。
関連する制限
- http / https 以外のスキームは、設定に関わらず常に拒否されます。
- 判定は MCP サーバの登録時だけでなく、ツールを実行するたびにも行われます(DNS リバインディング対策)。
- 設定ファイルの編集は、保存すると即座に反映されます。
4.8. テナントセットアップ後の設定¶
テナント環境セットアップの完了後、Accel Agent を使い始めるまでに、次の 3 つの設定が必要です。