14. 設定リファレンス¶
本章では、AIモデル管理の画面項目と、トレースの外部送出設定ファイルの項目を表で示します。項目ごとに用途、未設定時の動作、設定値や制限を確認できます。エージェント定義・ナレッジベース・ツール・スキル・ガードレールの設定項目は、それぞれの章(「ナレッジベース」〜「ガードレール」)を参照してください。インポート・エクスポートの操作画面と資材の形式は「インポート・エクスポートできる対象」、手順と注意事項は「インポート/エクスポート」を参照してください。精度評価のデータセットは「設定値」、監査ログの CSV エクスポートは「監査ログ」を参照してください。
14.1. AIモデル管理¶
サイトマップから「Copilot」→「AIモデル」→「AIモデル管理」を開きます。エージェントとナレッジベースが利用するモデルを、テナントごとに登録します。モデルへの接続先や API キーはここでは設定せず、生成AI連携ドライバで設定します(「生成AIサービスとモデル」)。
| 設定項目 | 目的・必要になる条件 | 未設定時の動作 | 設定のしかた・判断のヒント・制限 |
|---|---|---|---|
| ID | AIモデルを識別する ID。登録時に必要 | 自動採番された値を使用 | 必要に応じて登録前に変更する。登録後は変更できない |
| モデル名 | 一覧やモデル選択画面に表示する名前。登録時に必要 | 登録できない | 利用者が識別できる名前を入力する。既定では「プロバイダモデルIDと同じにする」が選ばれており、プロバイダモデルID と同じ値が入る |
| ドライバ種別 | 接続に使う生成AI連携ドライバを指定。登録時に必要 | プロバイダモデルを指定できず、登録できない | 「OpenAI」「OpenAI互換サービス」「Azure OpenAI」「Amazon Bedrock」から選ぶ。選択肢は導入済みモジュールに依存し、登録後は変更できない |
| プロバイダモデルID | プロバイダが定めるモデルの識別子。登録時に必要 | 登録できない | ドライバ種別を選んでから指定する。利用するモデルの提供元の情報で値を確認する。登録後は変更できない |
| モデル種別 | モデルの用途をテキスト生成・埋め込みから指定。登録時に必要 | 登録できない | プロバイダモデルID に応じて自動設定される場合がある。エージェントで選ぶモデルにはテキスト生成を指定する。登録後は変更できない |
| コンテキストウィンドウ | 1 回に処理できる入力と出力の合計トークン数。登録時に必要 | 登録できない | 提供元の仕様に沿って入力する。自動コンテキスト圧縮の判定にも使われる(「エージェント定義」) |
| 設定項目 | 目的・必要になる条件 | 未設定時の動作 | 設定のしかた・判断のヒント・制限 |
|---|---|---|---|
| max_tokens | 生成するトークン数の上限を定めるパラメータ。常に有効 | 上限を指定しないとパラメータ仕様を確定できない | 利用するモデルが許容する最大値を「上限」に入力する。「下限」は 1 に固定。利用側で指定できる範囲はここで定める |
| temperature | 応答のランダム性を調整できるようにする場合に有効化 | 無効のままなら実行時に送信されない | 有効にする場合は、提供元が許容する最小値と最大値を「下限」「上限」に指定する |
| top_p | サンプリング範囲を調整できるようにする場合に有効化 | 無効のままなら実行時に送信されない | 有効にする場合は、提供元が許容する最小値と最大値を「下限」「上限」に指定する |
| 推論を無効にする | ツール呼び出しと推論を併用できないテキスト生成モデルで使用 | 無効のままなら推論を禁止しない | GPT-5.6 などでツールを使う場合に有効にする。利用側の実行は推論なしになり、推論の段階は選べない |
利用側で調整できるパラメータは、有効にしたものだけです。エージェント定義では temperature と max_tokens を調整できます(「エージェント定義」)。設定できる範囲はモデルによって異なるため、値は提供元の仕様で確認します。
| 設定項目 | 目的・必要になる条件 | 未設定時の動作 | 設定のしかた・判断のヒント・制限 |
|---|---|---|---|
| 適用開始日 | 単価の適用期間を指定。単価を登録する場合に必要 | その期間の単価を登録できない | 「期間を追加」から設定する。価格変更時は新しい適用開始日の期間を追加する |
| 「通常」の入力・出力・キャッシュ単価 | 実行コストの計算に使用 | 単価未設定として扱われ、コストを正しく集計できない | USD/100 万トークンで指定する。値は提供元の価格表で確認する |
| 「Long Context」のしきい値・入力・出力・キャッシュ単価 | 長文コンテキストに別単価があるモデルで使用 | Long Context の単価を適用しない | 提供元に長文コンテキスト料金がある場合に、しきい値と単価を指定する |
単価はダッシュボードやトレースのコスト計算に使われます。
動作保証モデル以外も登録できますが、動作・性能は保証されません(「生成AIサービスとモデル」)。
登録済みのモデルは、エージェントやナレッジベースから参照されていても削除できます。
14.2. トレースの外部送出設定ファイル¶
トレースを外部の監視基盤へ送出する場合は、im-copilot-otlp-export-config.xmlを編集します。enabledを有効にしない場合、トレースは外部に送出されません。「送出先URL」「認証方式」「追加HTTPヘッダ」はテナント環境セットアップで設定します(「トレースの外部送出設定(OTLP)」)。以下の各項目を省略した場合は、表の既定値が使われます。
| 区分 | 設定項目 | 目的・設定する条件 | 既定値 | 判断のヒント・制限 |
|---|---|---|---|---|
| 送出 | enabled | 外部送出を有効にする | false | 外部送出を使う場合は true にする |
| バッチ | max-queue-size(キューの最大長) | 送出待ちのスパンを保持する件数を調整する | 2048 | 1 以上 |
| バッチ | max-export-batch-size(1 回の送出件数) | 監視基盤へ一度に送る件数を調整する | 512 | 1 以上。送出先が過負荷になる場合は下げる |
| バッチ | schedule-delay-millis(送出間隔、ミリ秒) | バッチを送る間隔を調整する | 5000 | 0 以上。送出頻度を下げる場合は伸ばす |
| バッチ | export-timeout-millis(送出タイムアウト、ミリ秒) | 1 回の送出の待機時間を制限する | 30000 | 0 以上 |
| 接続 | connect-timeout-millis(接続タイムアウト、ミリ秒) | 送出先への接続を待つ時間を制限する | 10000 | 1 以上 |
| 接続 | request-timeout-millis(リクエストタイムアウト、ミリ秒) | 送出リクエストの応答を待つ時間を制限する | 10000 | 1 以上 |
| 接続 | retry-max-attempts(試行回数の上限) | 最初の送出を含めた試行回数を制限する。送出に失敗した場合は、この回数に達するまで再試行する | 5 | 2〜5。1 は指定できないため、送出に失敗すると必ず 1 回以上再試行する |
| 接続 | retry-initial-backoff-millis(再試行の初期待機、ミリ秒) | 最初の再試行までの待機時間を調整する | 1000 | 1 以上 |
| 接続 | retry-max-backoff-millis(再試行の最大待機、ミリ秒) | 再試行までの待機時間の上限を定める | 5000 | 1 以上 |
| 接続 | retry-backoff-multiplier(再試行間隔の倍率) | 再試行間隔を増やす倍率を調整する | 1.5 | 0 より大きい |
| プロキシ | host(プロキシのホスト) | プロキシ経由で送出する場合に接続先を指定する | 未設定 | プロキシを使わない場合は設定不要 |
| プロキシ | port(プロキシのポート) | プロキシ経由で送出する場合にポートを指定する | 未設定 | プロキシを使わない場合は設定不要 |
バッチ・接続・プロキシの各項目は、設定ファイルでのみ変更できます。