7. 本格構築を始める前に¶
「チュートリアル: 購買申請支援エージェントを業務に組み込む」で一通りの流れをつかんだら、次はナレッジベース・ツール・スキル・エージェント定義・ガードレールを、業務に合わせて本格的に作り込みます。この 5 つはそれぞれ別の章で扱います。まず本章で最初の判断を済ませ、その結果に応じて読む章を決めます。
7.1. エージェント定義の画面を開く前に決めること¶
エージェント定義の画面を開く前に、必須項目から逆算して次の 5 点を決めておきます。
- 誰の何を助けるか。エージェントの指示に書く役割そのものです。
- 入力と出力。インプットパラメータや構造化出力が必要かどうかは、ここで決まります。
- 判断に使う情報を、ナレッジベースとツールのどちらで持たせるか。
- どこから呼び出すか。ロジックフロータスクか、BPMタスクか、または両方か。
- 期待する動き。この期待は、そのまま精度評価のテストケースに使えます。
決める内容は業務ごとに異なるため、本書では決めるべき項目だけを示します。記入例は「業務を設計する」を参照してください。
この 5 点のうち、項目 3 でナレッジベースかツールかを決めた結果が、「ナレッジベース」・「ツール」のどちらを先に読むかを決めます。項目 1 の役割と項目 4 の呼び出し元は、「エージェント定義」で指示・基本情報として書きます。
7.2. 読む順序の目安¶
本格構築で扱う章は、材料を用意してから組み立てる、という順序です。
| 章 | その章で決めること | 読む場面 |
|---|---|---|
| 「ナレッジベース」 | ナレッジベースの設計・整備 | 判断材料を検索で持たせる場合 |
| 「ツール」 | ツールの選定・作成 | 判断材料や実行手段を組み込み・ロジック・MCPで持たせる場合 |
| 「スキル」 | スキルの作成 | 手順書をLLMに読ませる場合 |
| 「エージェント定義」 | エージェント定義の全セクション | 材料が揃った後、エージェントを組み立てる場面 |
| 「ガードレール」 | ガードレールの設定 | エージェントの入出力を検査・制限したい場面 |
ナレッジベース・ツール・スキルのいずれも使わない、指示だけの単純なエージェントであれば、これらを読み飛ばして「エージェント定義」から始めて構いません。公開後の改善は、新しいバージョンとして保存してから精度評価(「精度評価」)を行う、という順序で回します。