6. バックアップ¶
バックアップの各機能について示します。
6.1. バックアップについて¶
データベースのバックアップ取得/リストアを実行する機能です。以下の機能を提供します。
No | 機能名 | 説明 |
1 | 一覧表示 | バックアップの一覧を表示します。 |
2 | スケジュール設定 | バックアップを取得するスケジュールを設定します。 |
3 | リストア | バックアップをリストアします。 |
4 | 実行 | 即時にバックアップを取得します。 |
5 | 削除 | 不要なバックアップを削除します。 |
6.2. 一覧表示¶
取得したバックアップの一覧を表示します。
- メニューリストから、[バックアップ] の [一覧表示] をクリックします。
- 「バックアップ一覧表示」画面が表示されることを確認します。バックアップリストには、取得したバックアップが時刻順で表示されます。1ページに表示されるバックアップ情報は最大15件です。16件以上のバックアップ情報は2ページ目以降に表示されます。
No 項目名 説明 1 種別 バックアップの種別です。- 「全体」全体バックアップ- 「増分」増分バックアップ- 「WAL」WALバックアップ2 バックアップ時刻 バックアップの取得を開始した時刻です。表示形式は「YYYY-MM-DD hh:mm:ss」です。- YYYY 西暦4桁- MM 月- DD 日- hh 時(24時間表示)- mm 分- ss 秒(例)2012-01-01 04:00:003 所要時間 バックアップに要した時間です。(例)30分要した場合:「30m」4 DBサイズ データベースの容量です。全体バックアップを取得した場合に表示します。 5 データサイズ データファイルの容量です。増分バックアップを取得した場合に表示します。 6 WALサイズ WALファイルの容量です。 7 サーバログサイズ サーバログの容量です。 8 全体サイズ バックアップ全体の容量です。 9 状態 バックアップの状態です。- OK バックアップの取得および検証は正常完了しています(※)。- DONE バックアップの取得は完了しましたが、検証が未完了です。- RUNNING バックアップを取得中です。- ERROR バックアップ取得中にエラーが発生したため、バックアップは取得できていません。- CORRUPT バックアップが破損しているため、利用できません。※ バックアップ機能では、バックアップの取得後に、取得したバックアップの検証を実施します。
6.3. スケジュール設定¶
バックアップを定期的に取得するスケジュールを設定します。
6.3.1. 「スケジュール設定」画面の表示¶
メニューリストから、[バックアップ] の [スケジュール設定] をクリックし、「スケジュール設定」画面が表示されることを確認します。
No | 項目名 | 説明 |
1 | [削除選択] チェックボックス | 削除するスケジュールを選択します。複数選択することも可能です。 |
2 | スケジュール情報表示 | 設定しているスケジュールの一覧です。
- スケジュール名:クリックすると「スケジュール変更」画面を表示します。
- 状態:『有効』の場合は実行されます。『無効』の場合は実行されません。
- スケジュール:表示された月、日、曜日、時、分、年のときにバックアップを取得します。
「年」については、スケジュールが0件の場合は表示されません。
|
3 | [作成] ボタン | 「スケジュール作成」画面を表示します。 |
4 | [削除] ボタン | スケジュールを削除します。 |
6.3.2. バックアップスケジュールの作成¶
バックアップのスケジュールを作成します。
- 「スケジュール設定」画面で [作成] ボタンをクリックします。
- 「スケジュール作成」画面が表示されます。
No 項目名 説明 1 [一覧に戻る] リンク 「スケジュール設定」画面に戻ります。 2 スケジュール名 作成するスケジュール名を設定します。設定しない場合、『no title』が設定されます。3 [有効/無効] ラジオボタン 作成したスケジュールを有効/無効にします。 4 日時設定 バックアップを取得する日時を入力します。 5 バックアップ設定 取得するバックアップの設定を入力します。 6 [作成] ボタン 入力した内容でスケジュールを作成します。 7 [クリア] ボタン 「スケジュール作成」画面を初期状態に戻します。 日時設定は、以下の3通りから選択します。①テンプレートから選択する(定期)プルダウンから、バックアップを実行するスケジュールを選択します。No テンプレート名 内容 1 毎正時 毎時0分にバックアップを実行します。 2 毎日(00:00) 毎日0時0分にバックアップを実行します。 3 毎週(日曜 00:00) 毎週日曜の0時0分にバックアップを実行します。 4 毎月(1日 00:00) 毎月1日の0時0分にバックアップを実行します。 5 毎年(1月1日 00:00) 毎年1月1日の0時0分にバックアップを実行します。 ②詳細な日時を設定する(定期)プルダウンから、バックアップを実行する日、曜日、時、分を選択します。③詳細な日時を設定する(1回)年月日と日時を「YYYY-MM-DD hh:mm」のフォーマットで入力します。・YYYY 西暦4桁・MM 月・DD 日・hh 時(24時間表示)・mm 分『YYYY-MM-DD』の入力フォームをクリックすると、カレンダー形式の入力フォームが開きます。バックアップ設定は、以下の項目を入力します。No 項目名 説明 1 バックアップ対象の設定 バックアップモードを選択します。- 全体:データベースのフルバックアップとWALバックアップを取得します。- 増分:データベースの増分バックアップとWALバックアップを取得します。- WAL:データベースのバックアップは取得せず、WALバックアップのみを取得します。- 検証のみ:取得済みバックアップデータの整合性検証を実行します。バックアップは取得しません。検証のみの場合以降の設定は不要になります。2 サーバログ取得有無 サーバログのバックアップを取得する設定です。「はい」を推奨します。3 データ圧縮有無 取得するバックアップを圧縮する設定です。「はい」を推奨します。4 WALアーカイブの保存ファイル数 バックアップ取得時に、過去のWALアーカイブを削除する設定です。WALアーカイブが設定した値より多く存在する場合、超過分を削除します。5 WALアーカイブの保存日数 バックアップ取得時に、過去のWALアーカイブを削除する設定です。設定した保存日数を超えたWALアーカイブを削除します。6 データベースバックアップの保存世代数 バックアップ取得時に、過去のデータベースバックアップを削除する設定です。設定した世代数を超えたバックアップを、過去のバックアップから削除します。世代数は、取得済みの全体バックアップの数と等価です。7 データベースバックアップの保存日数 バックアップ取得時に、過去のデータベースバックアップを削除する設定です。設定した保存日数を超えたバックアップを、過去のバックアップから削除します。8 サーバログの保存ファイル数 バックアップ取得時に、過去のサーバログを削除する設定です。設定したファイル数を超えたサーバログを、過去のバックアップから削除します。9 サーバログの保存日数 バックアップ取得時に、過去のサーバログを削除する設定です。設定した保存日数を超えたサーバログを、過去のバックアップから削除します。コラム
増分バックアップを取得するには、全体バックアップを事前に取得していることが必要です。
コラム
以下のファイル・バックアップは、2つの設定値を両方超過したときに削除されます。・WALアーカイブ:「保存ファイル数」と「保存日数」・データベースバックアップ:「保存世代数」と「保存日数」・サーバログ:「保存ファイル数」と「保存日数」 - 「スケジュール設定」画面で、日時設定とバックアップ設定を入力します。例として、毎月3日午前1時に全体バックアップを取得するスケジュールを設定します。
- [作成] ボタンをクリックします。
- 「確認」画面が表示されるので、設定内容を確認後、[はい] ボタンをクリックします。
- 「作成完了」画面が表示されることを確認します。
- 「スケジュール設定」画面で、作成したスケジュールを確認します。
6.3.3. バックアップスケジュールの変更¶
- 「スケジュール設定」画面で、変更対象のスケジュール名をクリックします。
- 「スケジュール変更」画面が表示されたことを確認し、設定を変更します。
- [アップデート] ボタンをクリックします。
- 「確認」画面が表示されるので、設定内容を確認後、[はい] ボタンをクリックします。
- 「アップデート完了」画面が表示されることを確認します。
- 「スケジュール設定」画面で、変更したスケジュールを確認します。
6.3.4. バックアップスケジュールの削除¶
- 「スケジュール設定」画面で、削除するスケジュールのチェックボックス(複数可)を選択します。全選択を行いたい場合は最上部のチェックボックスを選択します。
- [削除] ボタンをクリックします。
- 「確認」画面が表示されるので、設定内容を確認後、[はい] ボタンをクリックします。
- 「削除完了完了」画面が表示されることを確認します。
- 「スケジュール設定」画面で、削除したスケジュールが表示されていないことを確認します。
6.4. リストア¶
選択したバックアップをリストアして、データベースをバックアップを取得した時点に戻します。
コラム
リストアでは、データだけではなく、設定ファイル(pg_hba.conf、postgresql.conf)もバックアップの取得時点に戻します。
6.4.1. 「バックアップ リストア」画面の表示¶
メニューリストから、[バックアップ] の [リストア] をクリックし、「バックアップ リストア」画面が表示されることを確認します。
No | 項目名 | 説明 |
1 | バックアップリスト | 1画面で15件までバックアップ情報を表示します。
16件以上のバックアップ情報は2ページ目以降に表示します。
|
2 | [バックアップ選択] ラジオボタン | リストア対象のバックアップを選択します。 |
3 | [リストア実行] ボタン | 選択したバックアップをリストアします。 |
6.4.2. リストアの実行¶
注意
注意
例として、2015年02月07日00時00分30秒に取得したバックアップをリストアします。
- リストアするバックアップのラジオボタンをクリックします。リストアするバックアップは、状態が「OK」のものが選択できます。
- [リストア実行] ボタンをクリックします。
- 「リストア確認」画面が表示されます。表示された日時を確認し、 [はい] ボタンをクリックします。
- [はい] ボタンをクリックすると、「リストア実行中」画面になります。
- 「リストア完了」画面が表示されることを確認します。[閉じる] ボタンをクリックした後、 クラスタ管理 を参照して、PostgreSQLを起動してください。
注意
リストア実行は非同期で行われるため、実行中のままPostgreSQLを起動するとエラーになる可能性があります。リストア実行後は、 ログ参照 のBackground taskで、「Restored successfully」が出力されていることを確認してください。
6.5. 実行¶
即時にバックアップを取得します。
6.5.1. 「バックアップ実行」画面の表示¶
メニューリストから、[バックアップ] の [実行] をクリックし、「バックアップ実行」画面が表示されることを確認します。
No | 項目名 | 説明 |
1 | バックアップ対象を選択してください。 | 取得するバックアップを選択します。
- 全体:データベースのフルバックアップとWALバックアップを取得します。
- 増分:データベースの増分バックアップとWALバックアップを取得します。
- WAL:WALバックアップのみを取得します。
- 検証のみ:取得済みバックアップの整合性を検証します。バックアップは取得しません。検証のみの場合以降の設定は不要になります。
|
2 | サーバログをバックアップしますか? | サーバログのバックアップを取得する設定です。
「はい」を推奨します。
|
3 | バックアップファイルを圧縮しますか? | 取得するバックアップを圧縮する設定です。
「はい」を推奨します。
|
4 | バックアップファイルの検証をしますか? | 取得するバックアップをチェックする設定です。
「はい」を推奨します。
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5 | バックアップのデータの保持日数を入力してください。 | バックアップ取得時に、過去のデータベースバックアップを削除する設定です。
設定した保持日数を超えたバックアップを、過去のバックアップから削除します。
|
6 | バックアップのデータ保持世代数を入力してください。 | バックアップ取得時に、過去のデータベースバックアップを削除する設定です。
設定した世代数を超えたバックアップを、過去のバックアップから削除します。
世代数は、取得済みの全体バックアップの数と等価です。
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7 | アーカイブwalの保持日数を指定してください。 | バックアップ取得時に、過去のwalアーカイブを削除する設定です。
設定した保持日数を超えたwalアーカイブを削除します。
|
8 | サーバログの保持日数を指定してください。 | バックアップ取得時に、過去のサーバログを削除する設定です。
設定した保持日数を超えたサーバログを、過去のバックアップから削除します。
|
9 | [バックアップ実行] ボタン | 入力した内容でスケジュールを作成します。 |
10 | [クリア] ボタン | 「バックアップ実行」画面を初期状態に戻します。 |
6.5.2. 全体バックアップの実行¶
データベース全体のバックアップを取得します。
- 全体バックアップを取得する設定を入力します。全体バックアップを取得する場合は下図の通りに設定します。
- [バックアップ実行] ボタンをクリックします。
コラム
- HA構成の場合、バックアップを実行するマシンは、クラスタ起動状態によって以下のように異なります。
- Master 機のみクラスタ起動:Master 機で実行してください。
- Master 機、Slave 機をクラスタ起動:Slave 機で実行してください。
上記以外の条件で [バックアップ実行] ボタンをクリックすると、エラー画面が表示され、バックアップを実行できません。
No 項目名 説明 1 [クラスタ状態を確認する] ボタン 「クラスタ管理」画面に戻ります。 2 [閉じる] ボタン 「バックアップ実行」画面に戻ります。 - 「バックアップ実行確認」画面が表示されたことを確認し、[はい] ボタンをクリックします。
- 「バックアップ実行完了」画面が表示されたことを確認し、[一覧に戻る] ボタンをクリックします。
- 「バックアップ一覧表示」画面で、バックアップの実行結果を確認します。「RUNNING」「DONE(※)」の場合、バックアップは実行中です。「バックアップ一覧表示」画面は自動更新されますので、状態が変更されるまで待ちます。以下の例では、2015年05月18日22時32分10秒に開始し、状態「OK」で正常終了しています。※ 「バックアップファイルの検証」を「いいえ」にした場合、状態「DONE」で終了します。
6.6. 削除¶
取得したバックアップを削除します。
6.6.1. 「バックアップ削除」画面の表示¶
No | 項目名 | 説明 |
1 | バックアップリスト | 1画面で15件までバックアップ情報を表示します。
16件以上のバックアップ情報は2ページ目以降に表示します。
|
2 | [削除選択] ラジオボタン | 削除するバックアップデータを選択します。選択した時点のバックアップデータ、
および選択した時点のデータ復旧に不要な過去のバックアップデータが削除されます。
削除対象は、全体バックアップを選択できます(最新のものは選択できません)。
|
3 | [削除] ボタン | ラジオボタンで選択した時点のデータ復旧に不要なバックアップデータを削除します。 |
6.6.2. バックアップ削除の実行¶
- 「バックアップ削除」画面で削除対象を選択します。増分バックアップおよびWALバックアップは、リストアする際に直前の全体バックアップと組み合わせる必要があります。バックアップファイルの整合性を保つため、全体バックアップファイルのみ削除対象として選択できるようにしています。また、最新のバックアップは削除できません。今回の例では、2016年05月26日07時58分09秒のバックアップを残すため、1世代前の全体バックアップである2016年05月26日07時56分06秒のバックアップを選択します。
- [削除] ボタンをクリックします。
- 「バックアップ削除確認」画面が表示されます。表示された日時を確認し、[はい] ボタンをクリックします。
- 「バックアップ削除完了」画面が表示されたことを確認し、[一覧に戻る] ボタンをクリックします。
- 「バックアップ一覧表示」画面で削除結果を確認します。以下の例では、2016年05月26日07時58分09秒のバックアップが残り、それ以前のバックアップは削除されています。