4.3.8. アーティファクト¶
4.3.8.1. 注釈¶
プロセス定義中に配置されたオブジェクトに対して、補助的な説明を行うために利用されるアーティファクトです。プロセス定義のフロー中にあるオブジェクトに対して、アソシエーションで接続して注釈と紐付けされ、その状態を破線で示します。また、プロセス定義全体や特定のプール、レーンに配置する場合は対象となるプロセスの内部に注釈を配置することで紐付けます。
4.3.8.1.1. 注釈の配置¶
例としてユーザタスクに注釈を定義する方法について解説します。フロー中にあるタスク、イベント、ゲートウェイは同様の方法で注釈の設定ができます。
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのArtifactsにあるAnnotationをクリックします。
![]()
- エディタ上の注釈を配置したい場所をクリックします。
![]()
- 配置した注釈と注釈を行いたいアクティビティをアソシエーションで接続します。
- PaletteのConnectionにあるAssociationをクリックします。
- エディタに配置した注釈をクリックし、注釈を定義したい接続先のアクティビティをクリックします。
![]()
- これで注釈が定義されました。
![]()
4.3.8.2. データオブジェクト¶
プロセス定義中にあるタスク、サブプロセス、コールアクティビティ(この後、これらを総称してアクティビティとします)と関連する成果物を示すアーティファクトです。データオブジェクトとアクティビティをアソシエーションで紐付けすると、破線の矢印で関連の様子を示します。データオブジェクトからアソシエーションで紐付けした際の矢印の方向は以下のような意味を持ちます
データオブジェクトからアクティビティへとAssociationを引く
アクティビティで定義されたタスクを実行する際にあらかじめ必要となる成果物を示します。アクティビティからデータオブジェクトへとAssociationを引く
アクティビティを遂行した結果、生成される成果物を示します。
4.3.8.2.1. データオブジェクトの配置¶
例としてチュートリアルで作成したプロセス定義中のユーザタスクで「見積書」という成果物が生成されることを表現する方法について解説します。
- PaletteのArtifactsにあるDataObjectをクリックします。
![]()
- エディタ上のデータオブジェクトを配置したい場所をクリックします。
![]()
2. で配置したデータオブジェクトが「見積書」であることがわかるように名前を設定します。プロパティー・ビューの一般の名前に対して、「見積書」と設定します。![]()
フロー中のユーザタスクから配置したデータオブジェクトに対してアソシエーションを設定します。PaletteのConnectionからAssociationを選択した後、ユーザタスクからデータオブジェクトに対して設定すると、ユーザタスクからデータオブジェクトへの破線の矢印が引かれます。![]()
これで、ユーザタスクから「見積書」という成果物が生成されることをデータオブジェクトで表現できました。![]()
コラム
4. の操作において、アソシエーションをデータオブジェクトからユーザタスクへと引くように設定すると、アソシエーションの矢印の方向が反対になり、ユーザタスクを実行する際に「見積書」という成果物が必要であることを表現できます。![]()