既存環境からのバージョンアップの場合( IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) へのバージョンアップ手順)¶
IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) へのバージョンアップ手順¶
(1). 帳票レイアウトファイルの変換既存環境(移行元環境)の帳票レイアウトファイル(拡張子が dlf/def のファイル)を準備します。(2). 作業が必要なファイルは、以下の2種類のファイルとなります。・dlfファイル:帳票レイアウト(単票)- ※ dlfファイルが存在しない場合は、iodファイルを探してください。・defファイル:帳票レイアウト(連票)コラム
dlfファイルが存在しない場合は、拡張子が iod のファイルを探してください。dlfファイルから帳票ツール固有の情報を削除したものがiodファイルとなります。dlfファイルとiodファイルは基本的に同じものです。
(3). dlfファイル(単票)の変換( 帳票レイアウトファイルの変換(既存環境からの移行の場合のみ). )(3.1). 「スタートメニュー」 → 「YSS IOWebDOC」 → 「IODOC」 を起動します。(3.2). dlfファイル(もしくはiodファイル)を、IODOCツールにドラッグ&ドロップします。(3.3). 帳票レイアウトが開きます。(3.4). 上書き保存してください。コラム
ファイル形式は、V6.x.x形式で保存してください。
(3.5). dlfファイルと同じ名称の iodファイル が作成されていることを確認ください。(3.6). ファイルの最終更新日時が更新されていることを確認ください。(4). defファイル(連票)の変換( 帳票レイアウトファイルの変換(既存環境からの移行の場合のみ). )(4.1). 「スタートメニュー」 → 「YSS IOWebDOC」 → 「IOCELA」 を起動します。(4.2). defファイルを、IOCELAツールにドラッグ&ドロップします。(4.3). 帳票レイアウトが開きます。(4.4). 上書き保存してください。(4.5). defファイルの最終更新日時が更新されていることを確認ください。(5). 移行先の環境に、IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) を手順に沿ってインストールします。(6). 帳票レイアウトファイル/ソースコード一式を新環境に配置します。注意
帳票レイアウトファイルの置き場所に注意してください。iAPよりストレージサービスの概念がなくなっており、またテナント機能が新たに追加されています。
コラム
dlf/defファイル以外に cddファイルや画像ファイルを利用している場合は、これらのファイルも一緒に配置してください。基本は帳票レイアウトファイル一式が保存されたフォルダを丸ごと新環境にもっていきます。
(7). 動作確認既存の帳票出力機能からPDFファイルを出力します。新バージョンではデータチェック機能が厳しくなっており、旧バージョンで作成されたデータがエラーとなる可能性がありますこのため、必ずすべての帳票レイアウトについて出力を確認してください。コラム
正常に出力されない場合には、個別にお問合せください。
帳票レイアウトファイルの変換(既存環境からの移行の場合のみ)¶
帳票レイアウトファイルを、最新版のIOWebDOCで読み込んでください。保存の際に、バージョン指定のダイアログが表示されます。6.x形式で保存してください。 6.x形式で保存しない場合、多言語化されません。また、保存の際には帳票レイアウトにプロポーショナルフォントが利用されていないか確認してください。プロポーショナルフォントを使用している場合には、プロポーショナルフォント以外のフォントに修正を検討ください。次に、当社推奨フォント以外が無いかを確認してください。当社推奨フォント以外の場合は、多言語で問題無く出力されるか必ず確認ください。注意
一つの識別子の中で利用できるのは、一つの言語のみです。 複数の言語を一つの識別子の中で、利用することはできません。同一帳票の中で中国語や韓国語を出力される場合は、中国語や韓国語の出力する部分に中国語 や韓国語のフォントを指定してください。コラム
移行後に、帳票レイアウトの位置/フォントの位置等がずれる場合は、多言語版にて保存後に帳票レイアウトの位置を調整してください。
識別子のフォント設定¶
その他¶
以下2点に該当する場合には、移行作業とは別にソースコード・帳票レイアウトファイルの修正が必要となります。
該当ケース 必要な作業 廃止メソッド、廃止クラスを利用している場合 ソースコードの修正が必要となります。下記の移行先クラス、および付属のサンプルソースをご覧ください。 2バージョン以上前の帳票レイアウトを利用している場合 新版のデザインツールで既存の帳票レイアウトファイルを開き、上書き保存してください。保存した帳票レイアウトをサーバに配置し、プログラムからPDFファイルを出力ください。出力結果に文字化けや文字のずれがないことを確認ください。文字化けや文字のずれ等は帳票ツール上で修正ください。 コラム
上記に該当するかわからない場合は、個別に営業までご相談ください。
廃止メソッド¶
setCompressionメソッドは、 IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) では、利用できませんのでご注意下さい。
廃止クラス¶
Storage Service の廃止により、一部のクラスが廃止となりました。
クラス名 廃止/新規 移行先クラス AbstractBuilder 廃止(使用できません) なし AbstractPageBuilder 廃止(使用できません) なし CompressedPDF IOCelaPageBuilder 廃止(使用できません) CSVCela IOCelaPageWriter 廃止(使用できません) CSVCela IODocPageBuilder 廃止(使用できません) CSVDoc IODocPageWriter 廃止(使用できません) CSVDoc PageWriter 廃止(使用できません) なし PDFBuilder 廃止(使用できません) IOIntegration PDFDocumentInformation PDFException PDFIllegalLicenseException PDFIllegalParameterException PDFIllegalStateException PDFIOException PDFLibSecurity PDFMemoryAccessException PDFRuntimeException PDFSecurity PDFUnsupportedVersionException 新規(サポート対象外のクラスを使用した場合) PDFWriter 廃止(使用できません) IOIntegration AbstractCSVCela 新規(インスタンスの生成はできません) AbstractCSVDoc 新規(インスタンスの生成はできません) AbstractIODOC AbstractIOIntegration 新規(インスタンスの生成はできません) CSVCela CSVDoc IOIntegration
利用可能フォント(等幅フォント)¶
利用フォントは、等幅フォントをご利用ください。可変幅フォントはご利用いただけません。(例)MSゴシック/MS明朝 → OK 等幅フォントMS Pゴシック/MS P明朝 → NG 可変幅フォントコラム
どうしても可変幅フォントを利用する必要がある場合、上記に該当するか不明な場合は、個別に営業までお問合せください。
データファイルの文字コード¶
「入力ファイルのエンコーディング」の章を参照ください。
ファイルの拡張子¶
拡張子 説明 dlf 帳票レイアウトファイル(単票用) def 帳票レイアウトファイル(連票用) iod IM-PDFDesignerの中間ファイル、IODOCツールにこのファイルを読み込ませると、帳票レイアウトファイル(単票用/dlfファイル)に変換します。 cdd 単票レイアウトとCSVファイルの紐づけファイル
スクリプト開発モデルの場合¶
データファイルの変更¶
コラム
- これまで、システムでCSVファイルやDATファイルを保存する際にはSJIS(MS932)が必須でした。これからはUnicodeを指定して保存するように、上位プログラムを変更ください。SJIS(MS932)のままですと、多言語対応されません。データ生成時の設定に注意してください。データファイルの形式については、「入力ファイルのエンコーディング」の章を参照ください。もし、DBがSJIS(MS932)であるようなお客様であれば、 IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) の使用自体を見直してください。PDFデザイナー(V7互換バージョン)がお勧めです。またCSVファイルのPDF出力でCDDエディタを使用している場合(CDDファイルを指定している場合)、 CDDエディタでファイルを読み込んで上書き保存してください。そのファイルをサーバに上げてください。
Unicode出力に設定変更(データをメモリ渡ししている場合)¶
コラム
- データをメモリ上に転換しているため、データ取得自体の変更は不要です。もし、DBがSJIS(MS932)であるようなお客様であれば、 IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) の使用自体を見直してください。 PDFデザイナー(V7互換バージョン)がお勧めです。移行にあたっては、以下のソースの追加が必要です。
IODOC#setCharset ( String charset )
引数の charset の部分に文字コードを指定ください。通常は、”UnicodeLittle ”(16 ビット Unicode Transformation Format、リトルエンディアンバイト順、バイト順マーク付き) を指定します。
例)
var pdf = new IODoc(iodPath, ""); pdf.setCharset ( "UnicodeLittle" ); // 後続処理を記載
JavaEE開発モデルの場合¶
データファイルの変更(CSVファイル/DATファイルを使用している場合)¶
コラム
- これまで、システムでCSVファイルやDATファイルを保存する際にはSJIS(MS932)が必須でした。これからはUnicodeを指定して保存するように、上位プログラムを変更ください。SJIS(MS932)のままですと、多言語対応されません。データ生成時の設定に注意してください。データファイルの形式については、「入力ファイルのエンコーディング」の章を参照ください。もし、DBがSJIS(MS932)であるようなお客様であれば、 IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) の使用自体を見直してください。PDFデザイナー(V7互換バージョン)がお勧めです。またCSVファイルのPDF出力でCDDエディタを使用している場合(CDDファイルを指定している場合)、 CDDエディタでファイルを読み込んで上書き保存してください。そのファイルをサーバに上げてください。
Unicode出力に設定変更(データをメモリ渡ししている場合)¶
コラム
- データをメモリ上に転換しているため、データ取得自体の変更は不要です。もし、DBがSJIS(MS932)であるようなお客様であれば、 IM-PDFDesigner for Accel Platform(多言語版) の使用自体を見直してください。 PDFデザイナー(V7互換バージョン)がお勧めです。移行にあたっては、以下のソースの追加が必要です。
CSVDoc#setCharset ( String charset )
引数の charset の部分に文字コードを指定ください。通常は、”UnicodeLittle ”(16 ビット Unicode Transformation Format、リトルエンディアンバイト順、バイト順マーク付き) を指定します。
例)
CSVDoc pdf = new CSVDoc(iodPath, ""); pdf.setCharset ( "UnicodeLittle" ); // 後続処理を記載
帳票出力テスト¶
帳票の変更が少ないお客様でも、必ず全帳票に対して、複数のデータパターンで出力テストを行ってください。特にこれまで多言語を出力していないお客様において、多言語出力を開始されたお客様に関しては、念を入れたテストをお勧めします。