4.3.3. タスク¶
プロセス定義の中での最小単位の業務・アクションを表します。
その作業内容よって、8つに分類されます。
4.3.3.1. UserTask(ユーザタスク)¶
人によって実行されなければならないタスクを表します。このタスクは担当者となったユーザが完了させるまで、プロセスが進むことはありません。IM-BPM for Accel PlatformのRuntimeでは、「タスク一覧」画面にタスクが表示されます。
4.3.3.1.1. ユーザタスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるUserTaskをクリックします。
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- エディタ上のユーザタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでユーザタスクが定義されました。
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4.3.3.1.2. プロパティの設定¶
ユーザタスクのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
Assignee(担当者) | タスクの担当者になるユーザを設定します。
ここで設定されたユーザはタスクに到達したときに自動的に担当者として割り振られます。
|
Candidate start users(処理対象ユーザ) | タスクを振り分けの権限を持つユーザを設定します。
権限をもつユーザを複数指定する場合はカンマで行います。
|
Candidate start groups(処理対象グループ) | 定義したプロセスインスタンスを開始できる対象グループです。
この項目に記述するグループはロールIDとなり、対象となるユーザは指定したロールを保持するユーザです。
複数グループの指定はカンマで行います。
|
Form key(フォームキー) | 利用するアプリケーションと画面IDをEL式で設定できます。
例1: formaのアプリケーション「application_id」を呼び出す場合 → forma:application_id
例2: スクラッチ開発した画面「http://screen/url」を呼び出す場合 → forward:http://screen/url
|
Due date(期限) | ユーザタスクの期限を設定します。 |
Priority(優先度) | タスクの優先度を設定します。
ソートや検索条件としても使用できます。
|
Category(カテゴリ) | ユーザタスクのカテゴリを指定します。
|
Skip expression(スキップ条件) | タスクを自動的に終了する条件のEL式を記述します。
記入した条件がtrueと評価された場合、このタスクは完了した状態となり次のタスク、またはイベントへと自動的に遷移します。
falseの場合、従来どおり担当者となったユーザがタスクを完了する必要があります。
|
4.3.3.2. ScriptTask(スクリプトタスク)¶
- タスクに到達すると自動的に設定されたスクリプトを実行する事を表します。
- intra-martのスクリプト開発モデルを利用した実装が可能です。
4.3.3.2.1. スクリプトタスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるScriptTaskをクリックします。
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- エディタ上のスクリプトタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでスクリプトタスクが定義されました。
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4.3.3.2.2. プロパティの設定¶
スクリプトタスクのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
Script language(スクリプト言語) | 現在変更はできません。 |
Script file(スクリプトファイル) | 実行するスクリプトファイルを指定します。
「…」ボタンを押下すると表示されるダイアログでjsファイルを選択します。
ダイアログには同一プロジェクトの「src/main/resources」ソース・フォルダー配下の「scripts」パッケージ内にあるjsファイルが表示されます。
jsファイルのパスを直接入力することはできません。
スクリプトで記述されたプログラムを実行する場合は、スクリプトファイルの値を削除する必要があります。
スクリプトファイルの値を削除する場合は、「削除」ボタンを押下します。
|
Script(スクリプト) | 実行するスクリプトを記述します。
実行はサーバ側で行われます。
スクリプトの編集を行う場合は、スクリプトファイルの値を削除する必要があります。
スクリプトファイルの値が入力されている場合は、スクリプトで記述したプログラムは実行されません。
|
Result variable(結果変数名) | 実行結果を保存する変数を設定します。
例:変数「result」に保存してある値で設定したい場合 → ${result}
|
4.3.3.3. ServiceTask(サービスタスク)¶
任意の処理を呼び出す際に利用します。このタスクは処理の完了と同時にタスクも完了します。
4.3.3.3.1. ServiceTaskの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるServiceTaskをクリックします。
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- エディタ上のサービスタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでサービスタスクが定義されました。
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4.3.3.3.2. プロパティの設定¶
サービスタスクのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
Task type(タスクタイプ) | 呼び出すタスクのタイプを選択します。
Java class・Expression・Delegate expressionの3種類があります。
|
Class name(クラス名) | 呼び出すJava class名を選択します。
下記のInterfaceのいずれかを実装する必要があります。
|
Expression(式) | 呼び出すメソッドをEL式で指定します。
タスクタイプでExpressionを選択した場合に入力します。
|
Delegate Expression(Delegate Expression) | 呼び出すクラスをEL式で指定します。
タスクタイプでDelegate expressionを選択した場合に入力します。
|
Skip expression(スキップ条件) | タスクを自動的に終了する条件のEL式を記述します。
記入した条件がtrueと評価された場合、このタスクは設定されたサービスを実行せずに次のタスク、またはイベントへと遷移します。
falseの場合、従来どおり設定されたサービスを実行してタスクを完了します。
|
Result variable(結果変数名) | 実行結果を保存する変数を設定します。
|
Fields(フィールド) | java classのフィールドに値をセットする設定です。
|
4.3.3.4. MailTask(メールタスク)¶
このタスクに到達すると設定した内容でメールの送信を行います。このタスクはサービスタスク同様、自動的にタスクを完了します。
4.3.3.4.1. メールタスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるMailTaskをクリックします。
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- エディタ上のメールタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでメールタスクが定義されました。
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4.3.3.4.2. プロパティの設定¶
メールタスクのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
To | 送信先のメールアドレスを設定します。
必須の項目です。
複数の送信先はカンマ区切りで設定します。
|
Form | 送信者のメールアドレスを設定します。
設定されていない場合、デフォルト設定のメールアドレスが使用されます。
|
Subject(件名) | メールの件名を設定します。 |
Cc | Ccで送信するメールアドレスを設定します。
複数の送信先はカンマ区切りで設定します。
|
Bcc | Bccで送信するメールアドレスを設定します。
複数の送信先はカンマ区切りで設定します。
|
Text(本文) | メールの本文を記述します。 |
Ignore exception(エラーを無視する) | このタスクで発生したエラーを送信するかの有無を設定します。 |
Exception variable name(エラー変数名) | エラーが発生した際にエラーメッセージを保存する変数を設定します。
例:変数「errormsg」に保存してある値で設定したい場合 → ${errormsg}
|
4.3.3.5. ManualTask(マニュアルタスク)¶
人によって一部の処理が実行されなければならない事を表します。ユーザタスクとの違いは担当者の振り分けの必要がなく、到達後すぐにタスクを完了します。マニュアルタスクは、業務フローとして表現が必要ですが、実際にシステムとして実行する必要のないタスクとして利用されます。
4.3.3.5.1. マニュアルタスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるManualTaskをクリックします。
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- エディタ上のマニュアルタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでマニュアルタスクが定義されました。
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4.3.3.6. ReciveTask(受信タスク)¶
メッセージの受信を待って実行されるタスクを表します。
4.3.3.6.1. 受信タスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるReciveTaskをクリックします。
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- エディタ上の受信タスクを定義したい場所をクリックします。
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- これで受信タスクが定義されました。
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4.3.3.7. BusinessRuleTask(ビジネスルールタスク)¶
ルールエンジンを実行します。IM-BPM for Accel Platformでは OpenRulesを利用することができます。
4.3.3.7.1. ビジネスルールタスクの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるBusinessRuleTaskをクリックします。
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- エディタ上のビジネスルールタスクを定義したい場所をクリックします。
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- これでビジネスルールタスクが定義されました。
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4.3.3.7.2. プロパティの設定¶
ビジネスルールタスクのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
Rule File(ルールファイル) | OpenRulesのルール定義ファイルを設定します。
|
Decision(デシジョン) | ルール定義ファイル内の処理順を指定します。
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Input Concept(入力コンセプト) | ルールファイル内の入力コンセプトを指定します。
|
Output Concept(出力コンセプト) | ルールファイル内の出力コンセプトを指定します。
|
Result variable(結果変数名) | 実行結果を保存する変数を設定します。
例:変数「result」に保存してある値で設定したい場合 → ${result}
|
4.3.3.8. CallActivity(コールアクティビティ)¶
外部に定義されたプロセス定義を参照実行する事を表します。サブプロセスとの違いは、異なるプロセス定義ファイルに定義されたプロセスフローを呼び出すことができます。そのため、複数のプロセスの共通する処理がある場合、共通処理のフローを記述したプロセス定義ファイルを作成し、他のプロセスからコールアクティビティを使って呼び出すことができます。
4.3.3.8.1. コールアクティビティの配置¶
- IM-BPM Designerの画面右側PaletteのTaskにあるCallActivityをクリックします。
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- エディタ上のコールアクティビティを定義したい場所をクリックします。
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- これでコールアクティビティが定義されました。
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4.3.3.8.2. プロパティの設定¶
コールアクティビティのメインコンフィグの設定について解説します。
項目名 | 説明 |
---|---|
Called element(呼び出し対象) | 呼び出す対象のプロセスを指定します。
必須の項目です。
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inherit variables(参照可能な変数を継承する) | 呼び出し元プロセスの変数を呼び出し先のプロセスにすべて引き継ぐかを選択します。
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Input parameters(入力パラメータ) | 呼び出し先プロセスに渡すパラメータを設定します。 |
Output parameters(出力パラメータ) | 呼び出し先プロセスから取得するパラメータを設定します。 |