IM-BPM for Accel Platform 2016 Summer リリースノート 第2版 2016-10-01

7.1. IM-BPM Runtime

7.1.1. API利用時のトランザクション制御により振る舞いが変わる場合があります。

  • プロセスを実行する操作をAPI経由で呼び出した場合、呼び出し時のトランザクション制御状態により振る舞いが変わる場合があります。
    サービスタスクは、実行に失敗した場合リトライを行います、またリトライを行った後失敗した場合にはリトライを行った情報をデータベースに永続化し、サービスタスクで停止(障害中)する動作となります。
    トランザクションが既に開始されている場合、かつ同期的にアクティビティを動作させる場合には呼び出し時点までロールバックされます。
    トランザクションを開始していない場合、サービスタスクで停止します。

7.1.2. Activitiの動作仕様に準拠します。

  • プロセスの実行には、Activitiを利用しています、プロセスの挙動に関してはActivitiの動作仕様に準拠します。
    IM-BPM for Accel Platform では以下の事象を確認しています。
  • シーケンスフローとゲートウェイを組み合わせた場合、かつタスク等を配置しないループするフローを記述した場合、処理が終了せず無限ループに陥る場合があります。

7.1.3. イベントサブプロセスに境界イベントを配置した場合プロセス実行に失敗します。

  • IM-BPM Designerでは、イベントサブプロセスに境界イベントを配置することが可能ですが、イベントサブプロセスに対して境界イベントを配置した場合、プロセスの実行は行えません。
    イベントサブプロセスに対して境界イベントの配置は行わないでください。

7.1.4. 設定ファイルにおいて、履歴レベルの変更は行えません。

im-bpm-config.xmlにおいて、履歴レベル history-level 項目には “audit” のみ指定が可能です。
“none” または “activity”, “full” を設定した場合、画面が正常に表示されない場合が存在します。

7.1.5. 一つのプロセスインスタンスに対して、大量のマルチインスタンスが実行中の場合にアンデプロイを実行するとデータが破損する可能性があります。

大量のマルチインスタンスが実行中の場合にアンデプロイを実行するとデータ途中までコミットされた不完全な状態となる可能性があります。

7.1.6. プロセスインスタンス内で予約されている変数名が存在します。

“im_” プレフィクスで始まる変数名は全て予約されています。

以下の変数名は実行中に利用される変数の為、登録および更新を行わないでください。
  • nrOfInstances
  • nrOfActiveInstances
  • loopCounter
  • nrOfCompletedInstances
  • im_operation_users
  • im_bpm_task_id
  • task
  • execution
  • authenticatedUserId

7.1.7. プロセス定義が不正な場合、マイグレーションに失敗する場合があります。

分岐の設定が正しく行われていない場合や、スクリプトタスク内のスクリプトが不正な場合等、プロセス定義が不正、不完全な場合、マイグレーションの実行に失敗する場合があります。

7.1.8. サブプロセス内のアクティビティをマイグレーション先として指定した場合、サブプロセスのマルチインスタンスについて制約があります。

サブプロセス内のアクティビティをマイグレーション先として指定した場合、かつサブプロセスにマルチインスタンスの設定が行われている場合、以下の制約が存在します。
  • マルチインスタンスの設定が並列の場合は、一つのインスタンスのみ作成されます。
  • マルチインスタンスの設定が順次の場合は、一つのインスタンスが終了後、サブプロセスから遷移します。
サブプロセス自体をマイグレーション先として指定した場合にはマルチインスタンスは正常に動作します。

7.1.9. マイグレーション先に、イベントゲートウェイの遷移先として指定されているイベントは指定できません。

マイグレーション先に、イベントゲートウェイの遷移先として指定されているイベントは指定できません。

7.1.10. マイグレーション実行時に、マイグレーション先のタスクが非同期タスクでも、同期的に処理を行います。

マイグレーション先のタスクが非同期タスクの場合でも、履歴を作成するため同期的に処理を行います。

7.1.11. IM-FormaDesigner連携を行う場合、アプリケーション種別「IM-Workflow」は利用できません。

IM-FormaDesigner連携機能では、アプリケーション種別「標準」のみ連携可能です。
アプリケーション種別「IM-Workflow」は利用できません。

7.1.12. IM-FormaDesigner連携を行う場合、画面アイテムにおいて一部利用できないアイテムが存在します。

以下の画面アイテムは利用できません。
  • ファイルアップロード
  • 一時保存

7.1.13. IM-Workflow連携を行う場合、トランザクションファイルおよび添付ファイル保存先設定において、保存先としてストレージは利用できません。

ワークフロー連携機能を利用する場合は、IM-Workflowのトランザクションファイルおよび添付ファイル保存先設定(transaction-file-save-location)に関して、未完了案件、完了案件の保存先としてストレージを利用する設定(1および2)は利用できません。
  • 1: トランザクションファイル(XMLファイル)と添付ファイルをすべてストレージに保存する。

  • 2: 未完了案件: トランザクションデータファイルをBinaryデータとしてデータベースに保存する。添付ファイルはストレージに保存する。
    完了案件、過去案件: ストレージに保存する。
保存先としてストレージを利用した場合、IM-BPMにおけるワークフロー連携機能でのエラー発生時にデータ不整合が生じます。
設定値として、3または4をご利用ください。
  • 3: 過去案件のみストレージに保存する
  • 4: 全てデータベースに保存する

7.1.14. IM-FormaDesignerおよびIM-BIS連携を行う場合、案件番号を設定しても有効になりません。

IM-FormaDesignerおよび、IM-BIS連携機能を利用した場合、案件番号を設定しても有効となりません。
アクション処理にて採番された案件番号が有効となります。

7.1.15. IM-FormaDesignerおよびIM-BIS連携を行う場合、画面アイテム「アノテーション」を配置したフォームを含むFormaアプリケーションのフローは利用できません。

画面アイテム「アノテーション」を配置したフォームを含むFormaアプリケーションのフローは、利用できません。

7.1.16. ブラウザにFirefoxを利用している場合、プロセス図の背景にグリッドラインが表示されません。

ブラウザにFirefoxを利用している場合、プロセス図の背景にグリッドラインが表示されません。
FirefoxにおけるSVGの描画機能が一部サポートしていないため、背景は白として扱われます。

7.1.17. ブラウザにFirefoxを利用している場合、プロセス図に含まれるアクティビティに設定した色が単色で表示されます。

ブラウザにFirefoxを利用している場合、プロセス図に含まれるアクティビティに設定した色がグラデーションではなく、単色で表示されます。
これは、FirefoxがSVGの描画において一部機能をサポートしていないためです。

7.1.18. ブラウザに Safariを利用している場合、全体管理画面において一部描画が崩れる場合があります。

Safariでは、特定の条件下においてCSSによる高さ指定が適用されない場合があるため、全体管理画面における各ボックスの高さが揃いません。