IM-BPM for Accel Platform IM-BPM 仕様書 第20版 2025-04-01

4.22. プロセスモニターグラフ

4.22.1. プロセスモニターグラフについて

IM-BPM for Accel Platform では以下の6つの ViewCreator グラフをプロセスモニターグラフとして提供しています。
  • 開始プロセス数(年)
  • 開始プロセス数(過去30日)
  • 完了プロセス数(年)
  • 完了プロセス数(過去30日)
  • プロセス平均処理時間(年)
  • プロセス平均処理時間(過去30日)

コラム

IM-BPMにより標準提供するViewCreatorのクエリ定義・データ参照定義ファイルは、プロセスモニタ画面のクエリ・グラフ機能となっているため、バージョンアップデート時に更新間リソースで変更があった場合、既存の各定義は上書き更新される仕様です。
そのため、標準提供する各定義をカスタマイズして独自の集計をする場合は、意図しない上書きを防ぐため、各定義をコピーしてカスタマイズすることを推奨いたします。
標準提供する各定義を誤って削除、変更してしまった場合の復旧方法に関しては、「IM-BPM for Accel Platform セットアップガイド」 - 「プロセスモニターグラフの復旧方法」を参照してください。
以上はViewCreatorのクエリと、データ参照としてソート用とグラフ用が登録されています。
登録されているクエリとデータ参照の役割について説明します。
  • クエリ
    グラフ表示に必要なデータを取得するクエリです。
    ソート用のデータ参照に紐づいています。
  • ソート用
    グラフのソートに使用するデータ参照です。
    設定されているソート順が、紐づいているグラフ用に反映されます。
  • グラフ用
    グラフを表示するデータ参照です。
    グラフに指定したプロセスの、開始済みや完了したプロセス数、アクティビティ数、プロセス完了までに掛かった平均処理時間、KPI、KPI比率、プロセス比率を確認できます。

コラム

クエリの確認方法については、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「クエリの作成」を参照してください。
データ参照の確認方法については、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「データ参照の作成」を参照してください。

4.22.2. 仕様

6つのプロセスモニターグラフの仕様について説明します。

コラム

時差調整のため、評価観点集計ジョブで作成するim_act_date_conversionテーブルのデータを参照しています。
評価観点集計ジョブの実行後にプロセスモニターグラフを確認するようにしてください。

コラム

ログインユーザが参照可能なプロセスモニターグラフは、自身がプロセス管理ユーザ、またはプロセス管理グループに設定されているプロセス定義を対象とするグラフのみです。

コラム

各グラフのKPIはim_act_kpi_settingのデータを参照しています。
im_act_kpi_settingテーブルのデータは、プロセスモニタのKPI設定モーダルより登録できます。
KPI設定については、「IM-BPM ユーザ操作ガイド」 - 「KPI設定モーダルを表示する」を参照してください。

4.22.2.1. 開始プロセス数(年)

パラメータで指定した年のデータで、以下のグラフを表示します。
  • 開始プロセス件数とKPI(目標開始プロセス件数)を棒グラフで表示します。
  • 選択アクティビティ件数とKPI(目標開始アクティビティ件数)を棒グラフで表示します。
  • アクティビティ件数は、パラメータとしてactivityIdを指定した場合のみ表示します。
  • 開始-KPI比率(開始プロセス件数 ÷ KPI(目標開始プロセス件数))を棒グラフで表示します。
  • アクティビティ-KPI比率(開始アクティビティ件数 ÷ KPI(目標開始アクティビティ件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-プロセス比率(開始アクティビティ件数 ÷ 開始プロセス件数)を線グラフで表示します。

コラム

グラフの縦軸(左)には件数(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には指定年の1~12月を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
year 4桁の年数
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
activityId アクティビティID
../../../_images/process_monitor_1.png
図:開始プロセス数(年)

4.22.2.2. 開始プロセス数(過去30日)

現在の日付から過去30日までのデータで、以下のグラフを表示します。
  • 開始プロセス件数とKPI(目標開始プロセス件数)を棒グラフで表示します。
  • 選択アクティビティ件数とKPI(目標開始アクティビティ件数)を棒グラフで表示します。
  • アクティビティ件数は、パラメータとしてactivityIdを指定した場合のみ表示します。
  • 開始-KPI比率(開始プロセス件数 ÷ KPI(目標開始プロセス件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-KPI比率(開始アクティビティ件数 ÷ KPI(目標開始アクティビティ件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-プロセス比率(開始アクティビティ件数 ÷ 開始プロセス件数)を線グラフで表示します。

コラム

グラフの縦軸(左)には件数(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には過去30日の日付を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
activityId アクティビティID
../../../_images/process_monitor_2.png
図:開始プロセス数(過去30日)

4.22.2.3. 完了プロセス数(年)

パラメータで指定した年のデータで、以下のグラフを表示します。
  • 完了プロセス件数とKPI(目標完了プロセス件数)を棒グラフで表示します。
  • 選択アクティビティ件数とKPI(目標完了アクティビティ件数)を棒グラフで表示します。
  • アクティビティ件数は、パラメータとしてactivityIdを指定した場合のみ表示します。
  • 完了-KPI比率(完了プロセス件数 ÷ KPI(目標完了プロセス件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-KPI比率(完了アクティビティ件数 ÷ KPI(目標完了アクティビティ件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-プロセス比率(完了アクティビティ件数 ÷ 開始プロセス件数)を線グラフで表示します。

コラム

グラフの縦軸(左)には件数(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には指定年の1~12月を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
year 4桁の年数
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
activityId アクティビティID
../../../_images/process_monitor_3.png
図:完了プロセス数(年)

4.22.2.4. 完了プロセス数(過去30日)

現在の日付から過去30日までのデータで、以下のグラフを表示します。
  • 完了プロセス件数とKPI(目標完了プロセス件数)を棒グラフで表示します。
  • 選択アクティビティ件数とKPI(目標完了アクティビティ件数)を棒グラフで表示します。
  • アクティビティ件数は、パラメータとしてactivityIdを指定した場合のみ表示します。
  • 完了-KPI比率(完了プロセス件数 ÷ KPI(目標完了プロセス件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-KPI比率(完了アクティビティ件数 ÷ KPI(目標完了アクティビティ件数))を線グラフで表示します。
  • アクティビティ-プロセス比率(完了アクティビティ件数 ÷ 開始プロセス件数)を線グラフで表示します。

コラム

グラフの縦軸(左)には件数(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には過去30日の日付を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
activityId アクティビティID
../../../_images/process_monitor_4.png
図:完了プロセス数(過去30日)

4.22.2.5. プロセス平均処理時間(年)

パラメータで指定した年のデータで、以下のグラフを表示します。
  • プロセス平均処理時間とKPI(目標プロセス平均処理時間)を棒グラフで表示します。
  • 平均-KPI比率( プロセス平均処理時間 ÷ KPI(目標 プロセス平均処理時間))を線グラフで表示します。

コラム

平均処理時間は”日”単位の四捨五入、小数点第三位まで表示します。
平均処理時間の算出対象は完了プロセスのみで、実行中のプロセスは含まれません。
グラフの縦軸(左)には平均処理時間(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には指定年の1~12月を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
year 4桁の年数
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
../../../_images/process_monitor_5.png
図:プロセス平均処理時間(年)

4.22.2.6. プロセス平均処理時間(過去30日)

現在の日付から過去30日までのデータで、以下のグラフを表示します。
  • プロセス平均処理時間とKPI(目標プロセス平均処理時間)を棒グラフで表示します。
  • 平均-KPI比率( プロセス平均処理時間 ÷ KPI(目標 プロセス平均処理時間))を線グラフで表示します。

コラム

平均処理時間は”日”単位の四捨五入、小数点第三位まで表示します。
平均処理時間の算出対象は完了プロセスのみで、実行中のプロセスは含まれません。
グラフの縦軸(左)には平均処理時間(棒グラフの目盛り)、縦軸(右)には比率(折れ線グラフの目盛り、単位は%)、横軸には過去30日の日付を表示します。
軸名には凡例の一つが反映されます。
パラメータ 設定値
procDefId プロセス定義ID
version プロセス定義のバージョンを数値で指定
../../../_images/process_monitor_6.png
図:プロセス平均処理時間(過去30日)

4.22.2.7. プロセスモニタグラフの表示方法

各グラフは下記の三つの表示方法があります。
  • プロセスモニタ画面
    IM-BPMのメニューのプロセスモニタから表示可能です。

コラム

プロセスモニタ画面については、「IM-BPM ユーザ操作ガイド」 - 「プロセスモニタ」を参照してください。
  • ポートレット登録形式
    ポートレット登録でパラメータをページ引数に設定することで画面表示が可能です。

コラム

ViewCreator グラフのポートレット登録については、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「ポータルとの連携」を参照してください。
  • URL形式
    以下のようなURLを作成し、実行することでも画面表示が可能です。
    https://<サーバ名>/<コンテキストパス>/viewcreator/dataview/graph/<グラフ用データ参照コード>?<URLパラメータ>
    グラフ用データ参照コードはグラフ毎に以下を設定します。
    グラフ グラフ用データ参照コード
    開始プロセス数(年) imbpm_grph_cntal_st
    開始プロセス数(過去30日) imbpm_grph_cnt30_st
    完了プロセス数(年) imbpm_grph_cntal_ed
    完了プロセス数(過去30日) imbpm_grph_cnt30_ed
    プロセス平均処理時間(年) imbpm_grph_avrgal
    プロセス平均処理時間(過去30日) imbpm_grph_avrg30
    URLパラメータはグラフ毎に以下を設定します。
    グラフ URLパラメータ
    開始プロセス数(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
    開始プロセス数(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
    完了プロセス数(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
    完了プロセス数(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
    プロセス平均処理時間(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>
    プロセス平均処理時間(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>

コラム

グラフのURLについては、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「PathVariables」を参照してください。

4.22.2.8. 参照権

各グラフはデフォルトで以下のロールに参照権が与えられています。
  • IM-BPM 管理者
  • IM-BPM プロセス運用管理者
別途参照権を追加する場合は、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「ViewCreator 管理者操作ガイド - 参照権の設定」を参照してください。

4.22.2.9. CSV出力

ViewCreatorのルーティングを利用したCSV出力機能を提供します。以下URLにて各グラフに表示したデータをCSVに出力できます。
https://<サーバ名>/<コンテキストパス>/bpm/monitor/process/<ViewCreator ルーティングID>?<URLパラメータ>

コラム

出力されるCSVのファイル名の形式は「ViewCreator ルーティングID」+「.csv」です。
ViewCreator ルーティングIDはルーティング毎に以下を設定します。
ルーティング ViewCreator ルーティングID
開始プロセス数(年) imbpm_qry_cntal_st
開始プロセス数(過去30日) imbpm_qry_cnt30_st
完了プロセス数(年) imbpm_qry_cntal_ed
完了プロセス数(過去30日) imbpm_qry_cnt30_ed
プロセス平均処理時間(年) imbpm_qry_avrgal
プロセス平均処理時間(過去30日) imbpm_qry_avrg30
URLパラメータはルーティング毎に以下を設定します。
ルーティング URLパラメータ
開始プロセス数(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
開始プロセス数(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
完了プロセス数(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
完了プロセス数(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>&activityId=<アクティビティID>
プロセス平均処理時間(年) year=<4桁の年数>&procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>
プロセス平均処理時間(過去30日) procDefId=<プロセス定義ID>&version=<バージョン>

コラム

CSV出力のURLについては、「ViewCreator 管理者操作ガイド」 - 「PathVariables」を参照してください。

コラム

CSV出力はプロセスモニタからも利用可能です。
CSV出力については、「IM-BPM ユーザ操作ガイド」 - 「プロセスモニタのモニタリング画面を表示する」を参照してください。