13.10.1. エレメントの表示設定を行う¶
ここでは、エレメントをエレメントパレットから非表示にしたり、並び順を変更したりする方法を説明します。
注意
13.10.1.1. 設定ファイルの作成¶
エレメントの表示・非表示や並び順を変更するには、設定ファイルを使います。設定ファイルは JSON で記述します。設定ファイルは、パブリックストレージに配置します。
以下のディレクトリに移動します。「{パブリックストレージのパス}/im_bloommaker/designer」「settings.json」という名前でファイルを作成します。
コラム
「settings.json」は、テナント環境セットアップを行うと自動で作成されます。
コラム
「settings.json」の変更は即時反映されるため、intra-mart Accel Platformを再起動する必要はありません。
13.10.1.2. 表示するエレメントを指定する¶
「settings.json」をテキストエディタで開きます。
以下の内容をファイルに記述して保存します。指定するエレメントのクラス名については「IM-BloomMakerが提供する標準のエレメントのクラス名と提供開始バージョン一覧」を参照してください。{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "パレットに表示したいエレメントのクラス名" } ] } ] }コラム
上記の手順で「elements」配下の「name」に指定したエレメントのみパレットに表示されます。例えば、「Box」(「ボックス」エレメント)を指定した場合、パレットには「ボックス」エレメントのみ表示されます。
- 複数のエレメントをパレットに表示したい場合は、以下のように表示したいエレメントの数だけ「elements」の配下の要素を増やして記述します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントAのクラス名" }, { "name": "エレメントBのクラス名" }, { "name": "エレメントCのクラス名" } ] } ] }
13.10.1.3. エレメントの並び順を変更する¶
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントAのクラス名", "sortNumber": 3 }, { "name": "エレメントBのクラス名", "sortNumber": 1 }, { "name": "エレメントCのクラス名", "sortNumber": 2 } ] } ] }コラム
「elements」配下の「sortNumber」で指定した数値の順番でエレメントがパレットに表示されます。例えば、上記の記述の場合、パレットには「エレメントB」「エレメントC」「エレメントA」の順番でエレメントが表示されます。注意
「sortNumber」は、エレメントが属するカテゴリ内でのエレメントの順番を指定します。エレメントを別のカテゴリに移動させたり、カテゴリ自体の順番を変えたりすることはできません。
13.10.1.4. 条件によってエレメントの表示・非表示を切り替える¶
13.10.1.4.1. 特定のユーザのみエレメントを利用可能にする¶
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "userCd", "value": "ユーザコード" } ] } ] }コラム
「conditions」配下の「type」に「userCd」を指定すると、「value」で指定したユーザのみ「elements」で指定したエレメントが表示されます。「conditions」配下の「value」にはユーザコードを指定します。例えば、「aoyagi」を指定した場合、「aoyagi」ユーザがデザイナ画面を表示した時のみパレットにエレメントが表示されます。
13.10.1.4.2. 特定のロールが付与されたユーザのみエレメントを利用可能にする¶
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "roleId", "value": "ロールID" } ] } ] }コラム
「conditions」配下の「type」に「roleId」を指定すると、「value」で指定したロールが付与されたユーザのみ「elements」で指定したエレメントが表示されます。「conditions」配下の「value」にはロールIDを指定します。例えば、「tenant_manager」を指定した場合、「テナント管理者」ロールが付与されたユーザがデザイナ画面を表示した時のみパレットにエレメントが表示されます。
13.10.1.4.3. 指定した期間内のみエレメントを利用可能にする¶
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "term", "start": "開始日時", "end": "終了日時" } ] } ] }コラム
「conditions」配下の「type」に「term」を指定すると、「start」と「end」で指定した期間内のみ「elements」で指定したエレメントが表示されます。「conditions」配下の「start」と「end」にはISO 8601形式(yyyy-MM-ddTHH:mm:ss)の日付を指定してください。「start」と「end」は必須ではないため、「start」(開始日時)のみを指定したり「end」(終了日時)のみを指定したりできます。例えば、「start」に「2025-11-01T00:00:00+0900」を指定し、「end」に「2026-10-31T23:59:59+0900」を指定した場合、タイムゾーンが+0900の環境では2025年11月1日の0時0分0秒から2026年10月31日の23時59分59秒の期間内にデザイナ画面を表示した時のみパレットにエレメントが表示されます。
13.10.1.4.4. 複数の条件を指定する¶
複数の条件を指定する場合は、「conditions」の配下に複数の条件を記述します。
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "条件タイプ", "value": "条件A" }, { "type": "条件タイプ", "value": "条件B" }, { "type": "条件タイプ", "value": "条件C" } ], "matchType": "条件のマッチタイプ" } ] }コラム
「matchType」には、条件のマッチタイプを指定します。指定可能な値は「and」(全ての条件に一致)か「or」(いずれかの条件に一致)の二つです。例えば、「matchType」に「and」を指定した場合、条件A、条件B、条件Cの全てに一致する場合のみパレットにエレメントが表示されます。「matchType」が未指定の場合、「and」として扱われます。
13.10.1.5. 表示するエレメントや条件を細かく制御する¶
「whitelist」の配下に複数の要素を記述すると、表示するエレメントや条件を細かく指定できます。
- 「settings.json」をテキストエディタで開きます。
- 以下の内容をファイルに記述して保存します。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "エレメントAのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "条件タイプ", "value": "条件A" } ] }, { "elements": [ { "name": "エレメントBのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "条件タイプ", "value": "条件B" } ] }, { "elements": [ { "name": "エレメントCのクラス名" } ], "conditions": [ { "type": "条件タイプ", "value": "条件C" } ] } ] }コラム
例えば、上記の設定内容で条件Aと条件Bに一致し、条件Cには一致しないユーザがデザイナ画面を表示した場合、パレットには「エレメントA」と「エレメントB」のみ表示されます。
13.10.1.6. 設定ファイルのフォーマット¶
「settings.json」のフォーマットは以下の通りです。
{ "version": 1, "whitelist": [ { "elements": [ { "name": "", "sortNumber": 0 } ], "conditions": [ { "type": "", "value": "", "start": "", "end": "" } ], "matchType": "" } ] }<設定項目の説明>
項目 必須 説明 version - バージョンを指定します。1を指定してください。 whitelist 必須 elements 必須 name 必須 エレメントのクラス名を指定します。指定するエレメントのクラス名については「IM-BloomMakerが提供する標準のエレメントのクラス名と提供開始バージョン一覧」を参照してください。sortNumber - エレメントの並び順を指定します。数値で指定してください。conditions - type 必須 条件のタイプを指定します。指定できる値は「userCd」「roleId」「term」のいずれかです。value typeに「userCd」または「roleId」を指定した場合は必須 条件を指定します。typeに「userCd」または「roleId」を指定した場合のみ利用されます。start - 開始日時を指定します。ISO 8601形式(yyyy-MM-ddTHH:mm:ss)の日時を指定してください。typeに「term」を指定した場合のみ利用されます。end - 終了日時を指定します。ISO 8601形式(yyyy-MM-ddTHH:mm:ss)の日時を指定してください。typeに「term」を指定した場合のみ利用されます。matchType - 条件のマッチタイプを指定します。指定できる値は「and」「or」のいずれかです。未指定の場合は「and」として扱います。
