IM-BIS for Accel Platform IM-BIS ビギナーズガイド 第5版 2017-12-01

5. 問い合わせ対応の業務プロセスを作成するための準備

問い合わせ対応の業務プロセスでは、一部の項目の入力補助として、データベースに登録しているマスタ情報を参照する設定を行います。
シナリオに従って操作を行う前に、準備作業として、これら参照するマスタを IM-FormaDesigner の標準アプリケーションで作成し、データを登録しましょう。

5.1. 問い合わせ対応の業務プロセスでマスタを参照している項目

勤怠管理のワークフローでマスタを参照している項目は、対象製品です。
本章では、項目「対象製品」で利用するマスタを作成します。

5.1.1. 製品マスタ

製品マスタは問い合わせでの製品名を入力するために利用します。
対象製品の虫眼鏡アイコンから検索画面を呼び出し、製品マスタから製品を選択できます。
../../_images/product.png

5.2. 製品マスタを作成する

製品を管理するマスタを作成していきましょう。

5.2.1. アプリケーションの登録を始める

  1. BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。
    (今回の例では、「浅野幸長」でログインします。)
  2. サイトマップ「Forma管理画面」の「Formaアプリ作成管理」配下にある「アプリ一覧」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_1.png
  3. アプリケーション一覧が表示されます。
    製品マスタのアプリケーションを新規に登録するために、「登録」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_2.png
  4. アプリケーションの基本情報では、以下の通りに入力してください。
    ../../_images/forma_3.png
    項目 設定内容
    a アプリケーションID m_product
    b アプリケーション種別 標準
    c 有効日付(開始) アプリケーションの利用開始日
    d 一覧表示タイプ
    標準の一覧を利用する
    • 「一覧表示タイプ」は IM-FormaDesigner 2015 Spring (8.0.9)以降で設定できる項目です。
    e アプリケーション名 製品マスタ

    コラム

    アプリケーションのロケールについて

    アプリケーションのロケールは、マスタにデータを登録するユーザ(この例では、経理部や人事部)のロケールにあわせて設定してください。
    intra-mart Accel Platform のロケールが複数(日英中など)となっている場合でも、登録するユーザが日本語ロケールのみであれば、日本語のみのままで問題ありません。
  5. 必要な情報を入力したら「登録」をクリックしましょう。
    確認メッセージでは「決定」をクリックして、次の作業に進みます。

5.2.2. 画面のレイアウトを設定する

画面のレイアウトを設定します。
今回は、以下のような画面を作成していきましょう。
../../_images/forma_process_1.png

5.2.2.1. ヘッダーを設定する

最初に画面上部のヘッダー部分を設定していきましょう。
ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
../../_images/forma_process_2.png
  1. 最初に画面のヘッダを作成するために「ヘッダーとフッター」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_4.png
  2. 「ヘッダー設定」では、以下の通りに入力し、「設定」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_5.png
    項目 設定内容
    a ヘッダー設定
    有効
    (チェックボックスをオンにしてください。)
    b タイトル名 製品マスタ管理
  3. ヘッダーを設定することができました。
    ../../_images/forma_6.png

5.2.2.2. 入力項目を配置する

データの入力項目を設定しましょう。
ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
../../_images/forma_process_3.png
  1. 「ツールキット」をクリックして、ツールキットを表示しましょう。
    ../../_images/forma_7.png
  2. 入力アイテムの「文字列」を2つドラッグ&ドロップで配置してください。
    ../../_images/forma_8.png
  3. 配置した「文字列」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示してください。
    「基本設定」では以下の通りに入力してください。
    入力が終わったら、「詳細設定」タブをクリックしてください。
    • 製品コード
    ../../_images/forma_9.png
    項目 設定内容
    ラベル 製品コード
    • 製品名
    ../../_images/forma_10.png
    項目 設定内容
    ラベル 製品名
  4. フィールド識別IDとフィールド識別名はそれぞれ以下の通りに入力してください。
    設定したら、プロパティの外側をクリックして、プロパティを閉じてください。
    • 製品コード
    ../../_images/forma_11.png
    項目 設定内容
    a フィールド識別ID product_id
    b フィールド識別名 製品コード
    • 製品名
    ../../_images/forma_12.png
    項目 設定内容
    a フィールド識別ID product_name
    b フィールド識別名 製品名
  5. 入力アイテムの「セレクトボックス」をドラッグ&ドロップで配置してください。
    ../../_images/forma_13.png
  6. 配置した「セレクトボックス」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、以下の通りにラベルに入力してください。
    変更したら「データの定義」タブをクリックしましょう。
    ../../_images/forma_14.png
    項目 設定内容
    ラベル ロケール
  7. image_common_4 」アイコンを3回クリックして、項目の定義の入力欄を3行分用意しましょう。
    ../../_images/forma_15.png
  8. 追加した項目の定義に対して、以下の通りに入力しましょう。
    入力が終わったら、「詳細設定」をクリックしましょう。
    ../../_images/forma_16.png
    表示値 送信値
    日本語 ja
    英語 en
    中国語 zh_CN
  9. 詳細設定では、以下の通りに設定してください。
    入力が終わったら、プロパティの外側の任意の部分をクリックしてプロパティを閉じてください。
    ../../_images/forma_17.png
    項目 設定内容
    a フィールド識別ID locale
    b フィールド識別名 ロケール
    c フィールド初期選択値 ja

5.2.2.3. ボタンを配置する

データを登録・更新するためのボタンを配置していきましょう。
ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
../../_images/forma_process_4.png
  1. データを登録・更新するためのボタンとして、「ボタンアイテム」の「ボタン(登録)」をドラッグ&ドロップで配置してください。
    ../../_images/forma_18.png
  2. 遷移元の一覧に戻るためのボタンとして、「ボタンアイテム」の「ボタン(一覧に戻る)」をドラッグ&ドロップで配置してください。
    ../../_images/forma_19.png
  3. 最後に、以下の手順でここまでの設定内容を保存してから、次の作業に進んでください。
    ../../_images/forma_20.png
    1. 設定内容を保存するために「更新」をクリックしてください。
    2. 次の作業に移るために「 image_common_5 」をクリックしてください。

5.2.3. アプリケーションのデータのテーブルを作成する

データを管理するテーブルを作成しましょう。
  1. 以下の手順で「テーブル設定」画面を表示してください。
    ../../_images/forma_21.png
    1. 1画面戻るために「 image_common_5 」をクリックしてください。
    2. 「テーブル設定」をクリックしてください。
  2. 「登録」をクリックして、入力したデータを保存するためのテーブルを作成しましょう。
    ../../_images/forma_22.png
  3. 以下の手順でテーブルを作成してください。
    確認メッセージでは「決定」をクリックして次の作業に進みます。
    ../../_images/forma_23.png
    1. 「製品コード」、「製品名」、「ロケール」のデータサイズに「500」と入力してください。
    2. テーブルの作成処理を実行するために「登録」をクリックしてください。
  4. これでマスタのデータを保存するテーブルが作成できました。

5.2.4. アプリケーションの一覧画面を設定する

データを一覧で管理できるように、一覧画面を作成していきましょう。
一覧画面は設定内容に基づいて、以下のような画面を作成し、データを管理しやすくします。
../../_images/forma_process_5.png
  1. 「一覧表示項目設定」をクリックしましょう。
    ../../_images/forma_24.png
  2. 以下の手順で「製品コード」を一覧の表示項目一覧に追加してください。
    ../../_images/forma_25.png
    1. 「製品コード」をクリックして選択状態にしてください。
    2. 「製品コード」を「表示項目一覧」に移動するために image_common_6 をクリックしてください。
  3. 同様の手順で、表示項目一覧を以下の図の通りに設定してください。
    ../../_images/forma_26.png

    コラム

    表示項目のレイアウトは並べたい項目の選択後に「 image_common_7 」「 image_common_8 」をクリックして項目を並べ替えることで変更できます。

  4. 最後に「登録」をクリックして一覧画面を設定してください。
    確認メッセージでは「決定」をクリックして次の作業に進みます。
    ../../_images/forma_27.png

5.2.5. データ登録の権限を設定する

マスタデータを一覧画面から登録・更新・削除・変更するための権限を設定しましょう。
今回は、サポート&サービス部とBIS管理者のみが一覧画面からデータのメンテナンスを行えるように設定していきます。
  1. 「権限設定」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_28.png
  2. 以下の手順で、ロールへの権限付与設定画面を表示してください。
    ../../_images/forma_29.png
    1. 「ロール」の左のアイコンをクリックして、ロールの欄を展開してください。
    2. 権限設定画面を表示するために「追加」をクリックしてください。
  3. image_common_9 」をクリックしてロール検索画面を表示しましょう。
    ../../_images/forma_30.png
  4. 以下の手順で、「ロール検索」画面から「BIS管理者」を選択してください。
    ../../_images/forma_31.png
    1. 検索キーワード欄に「BIS管理者」と入力してください。
    2. 「検索」をクリックしてください。
    3. 検索結果から「BIS管理者」をクリックしてください。
    4. 選択した内容を反映するために「決定」をクリックしてください。
  5. 以下の通りに権限を選択し、「登録」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_32.png
    項目 設定内容
    a 権限 登録・更新・削除可能
  6. 続いて、以下の手順でサポート&サービス部(組織)への権限付与設定画面を表示してください。
    ../../_images/forma_33.png
    1. 「組織」の左のアイコンをクリックして、組織の欄を展開してください。
    2. 権限設定画面を表示するために「追加」をクリックしてください。
  7. image_common_9 」をクリックして組織検索画面を表示しましょう。
    ../../_images/forma_34.png
  8. 以下の手順で、「組織検索」画面から「サポート&サービス部」を選択してください。
    ../../_images/forma_35.png
    1. 「株式会社ナガハマ」→「開発本部」をクリックし、組織ツリーを展開してください。
    2. 「サポート&サービス部」をクリックしてください。
    3. 「決定」をクリックしてください。
  9. 先の手順と同様に、以下の通りに権限を選択し、「登録」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_36.png
    項目 設定内容
    a 権限 登録・更新・削除可能
  10. これで権限設定が完了しましたので、続いてメニューへの登録を行います。

5.2.6. 一覧画面をメニューに登録する

最後に、設定した一覧画面をメニューに登録してデータを登録できるようにしましょう。
  1. 「メニュー設定」をクリックしてください。
    ../../_images/forma_37.png
  2. 以下の手順でメニューの登録画面を表示してください。
    ../../_images/forma_38.png
    1. メニューグループから「Formaアプリ-サイトマップ(PC用)」を選択してください。
    2. 「一覧画面メニュー設定」をクリックしてください。
  3. 以下の通りに入力し、一覧画面をメニューに登録してください。
    確認メッセージでは、そのまま「決定」をクリックします。
    ../../_images/forma_39.png
    項目 設定内容
    a 表示名(日本語) 製品マスタ一覧
    b 表示名(英語) 製品マスタ一覧
    c 表示名(中国語(中華人民共和国)) 製品マスタ一覧
  4. この後に一度ログアウト→ログインを行うと、メニューに一覧画面が表示されます。
    ../../_images/forma_40.png

5.3. 製品マスタのデータを登録する

作成した製品マスタのデータを登録しましょう。

5.3.1. 製品マスタの一覧画面を表示する

製品マスタの権限を設定したユーザで一覧画面を表示しましょう。
  1. 先の手順で権限を付与したBIS管理者、またはサポート&サービス部の所属ユーザでログインしましょう。
    今回は例として、サポート&サービス部の「堀秀重」さんでログインしましょう。
  2. サイトマップ「Formaアプリ」の「製品マスタ一覧」をクリックしてください。
    ../../_images/data_1.png
  3. 「登録」をクリックしてデータの登録画面を表示してください。
    ../../_images/data_2.png
  4. 以下の通りに各項目に入力し、「登録」をクリックしてください。
    ロケールについては、必要に応じて変更してください。
    (図では、サンプルデータを入力していますが、業務に合わせたデータを入力してください。)
    ../../_images/data_3.png
    項目 入力値
    a 製品コード 登録するマスタデータのコード値
    b 製品名
    登録するマスタデータの表示名称
    (この後にハンズオンで実行する申請画面に表示する名称として利用します。)
  5. これで1件データを登録することができましたので、同様に他の製品データを登録してください。
    ../../_images/data_4.png
  6. データの登録が終わった時点では、以下の図のようにデータが表示されています。
    続いてデータを取得するための作業に移ります。
    ../../_images/data_5.png

5.4. 製品マスタのデータを参照するためのデータソース定義を登録する

製品マスタをワークフローの画面から入力補助として参照するためのデータソース定義を登録していきましょう。

5.4.1. データを取得するSQLを確認する

今回は、データソース定義を「テナントDBクエリ」として登録するにあたって、事前にSQLを確認しましょう。
SQLを簡単に生成する方法として、ViewCreatorのクエリ機能を利用します。
  1. BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。
    (今回の例では、「浅野幸長」でログインします。)
  2. サイトマップ「ViewCreator」の「クエリ一覧」をクリックしてください。
    ../../_images/ds_1.png
  3. クエリ一覧で「新規」をクリックしてクエリ編集画面を表示しましょう。
    ../../_images/ds_2.png
  4. 以下の手順で、先ほど作成したアプリケーションのテーブルを検索してください。
    ../../_images/ds_3.png
    1. 検索条件の欄に「imfr_ut_m_product」と入力してください。
    2. テーブル一覧に条件に入力した名前のテーブルのみが表示されます。

    コラム

    テーブル名はアプリケーション作成時の「テーブル設定」で確認できます。

    ../../_images/table_settings.png
  5. 表示されたテーブルをドラッグ&ドロップで編集画面上に配置しましょう。
    ../../_images/ds_4.png
  6. 以下の手順で製品マスタから参照する項目(カラム)を「カラム一覧」に追加してください。
    ../../_images/ds_5.png
    1. 「imfr_ud_product_id」、「imfr_ud_product_name」をダブルクリックしてください。

    2. 「カラム一覧」の「カラム」に追加した列が表示されていることを確認してください。
      ダブルクリックした列と異なる列が表示されている場合、「カラム」の選択内容を対象のカラムに変更してください。
    3. 次に抽出条件を設定するために「抽出条件一覧」をクリックしてください。

  7. 続いて、以下の手順で抽出条件を設定し、生成されるSQLを確認しましょう。
    ../../_images/ds_6.png
    1. 「imfr_ud_locale」をダブルクリックしてください。

    2. 「抽出条件一覧」の「カラム」に追加した列が表示されていることを確認してください。
      ダブルクリックした列と異なる列が表示されている場合、「カラム」の選択内容を対象のカラムに変更してください。
    3. 設定内容に基づくSQLを表示するために「SQLの表示」をクリックしてください。

  8. 自動的に生成されたSQL文が表示されますので、コピーしてメモ帳などのテキストファイルに保存しておきます。
    このクエリは登録する必要はありませんので、SQLの保存後は何もせずに「サイトマップ」をクリックして、次の作業に移ります。
    ../../_images/ds_7.png

5.4.2. データソース定義の登録を始める

  1. サイトマップ「 IM-BIS 」の「外部連携」配下にある「データソース定義」をクリックしてください。
    ../../_images/ds_8.png
  2. 「データソース-一覧」で「登録」をクリックしてデータソース定義の登録を始めましょう。
    ../../_images/ds_9.png
  3. データソース定義に関する情報に以下の通り入力し、「登録」をクリックしてください。
    ../../_images/ds_10.png
    項目 入力値
    a データソース種別 テナントDBクエリ
    b データソース名 製品選択

5.4.3. データソース定義のクエリを設定する

  1. 以下の手順でSQLを編集してください。
    ../../_images/ds_11.png
    1. 先の手順( データを取得するSQLを確認する )で取得したSQLで書き換えてください。
    2. WHERE以降の記載内容のうち、 ''? に変更してください。
  2. 以下の手順で「入力値」の入力欄の行数を調整してください。
    ../../_images/ds_12.png
    1. 2行目の削除アイコンをクリックして、2行目を削除してください。
    2. 同様に、3行目についても削除アイコンをクリックして、3行目を削除してください。
    3. この図の通り、「入力値」の入力欄が1行にできていることを確認してください。
  3. 次に、「出力値」の入力欄の行数を追加するために「追加」をクリックしてください。
    ../../_images/ds_13.png
  4. カラム名、論理名を以下の図の通りに設定しましょう。
    ロケールによって、項目の表示名を変える場合には、言語に合わせた名称を入力してください。
    ../../_images/ds_14.png
    1. 「入力値」の論理名に「ロケール」と入力してください。
    2. 「出力値」のカラムに「imfr_ud_product_id」、「imfr_ud_product_name」と入力してください。

      #. 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_product_id」と入力した行の論理名に「製品コード」と入力してください。       #. 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_product_name」と入力した行の論理名に「製品名」と入力してください。

  1. 最後に、設定内容に問題がないかを確認するために、以下の手順でテストを実行し、データソース定義を登録してください。
    ../../_images/ds_15.png
    1. 「入力値」のテスト実行値に「ja」と入力してください。

    2. 「テスト実行」をクリックしてください。

    3. 実行結果が成功と表示されることを確認してください。
      エラーメッセージが表示された場合には、メッセージに基づいて対応してください。
    4. データソース定義を登録するために「登録」をクリックしてください。

これで、問い合わせ対応フローを作成するための事前準備は完了です。
引き続き、フローの作成を進めていきましょう。

5.5. 関連情報

ここに記載した IM-FormaDesigner でのアプリケーションの作成やデータソース定義の設定方法の詳細は、以下のドキュメントで説明しております。