5. 問い合わせ対応の業務プロセスを作成するための準備¶
問い合わせ対応の業務プロセスでは、一部の項目の入力補助として、データベースに登録しているマスタ情報を参照する設定を行います。シナリオに従って操作を行う前に、準備作業として、これら参照するマスタを IM-FormaDesigner の標準アプリケーションで作成し、データを登録しましょう。
5.1. 問い合わせ対応の業務プロセスでマスタを参照している項目¶
勤怠管理のワークフローでマスタを参照している項目は、対象製品です。本章では、項目「対象製品」で利用するマスタを作成します。
5.1.1. 製品マスタ¶
5.2. 製品マスタを作成する¶
製品を管理するマスタを作成していきましょう。
5.2.1. アプリケーションの登録を始める¶
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「Forma管理画面」の「Formaアプリ作成管理」配下にある「アプリ一覧」をクリックしてください。 アプリケーション一覧が表示されます。製品マスタのアプリケーションを新規に登録するために、「登録」をクリックしてください。 アプリケーションの基本情報では、以下の通りに入力してください。
項目 設定内容 a アプリケーションID m_product b アプリケーション種別 標準 c 有効日付(開始) アプリケーションの利用開始日 d 一覧表示タイプ 標準の一覧を利用する
- 「一覧表示タイプ」は IM-FormaDesigner 2015 Spring (8.0.9)以降で設定できる項目です。
e アプリケーション名 製品マスタ コラム
アプリケーションのロケールについて
アプリケーションのロケールは、マスタにデータを登録するユーザ(この例では、経理部や人事部)のロケールにあわせて設定してください。intra-mart Accel Platform のロケールが複数(日英中など)となっている場合でも、登録するユーザが日本語ロケールのみであれば、日本語のみのままで問題ありません。 必要な情報を入力したら「登録」をクリックしましょう。確認メッセージでは「決定」をクリックして、次の作業に進みます。
5.2.2. 画面のレイアウトを設定する¶
5.2.2.1. ヘッダーを設定する¶
5.2.2.2. 入力項目を配置する¶
データの入力項目を設定しましょう。ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
「ツールキット」をクリックして、ツールキットを表示しましょう。 入力アイテムの「文字列」を2つドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「文字列」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示してください。「基本設定」では以下の通りに入力してください。入力が終わったら、「詳細設定」タブをクリックしてください。 フィールド識別IDとフィールド識別名はそれぞれ以下の通りに入力してください。設定したら、プロパティの外側をクリックして、プロパティを閉じてください。 入力アイテムの「セレクトボックス」をドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「セレクトボックス」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、以下の通りにラベルに入力してください。変更したら「データの定義」タブをクリックしましょう。 「」アイコンを3回クリックして、項目の定義の入力欄を3行分用意しましょう。
追加した項目の定義に対して、以下の通りに入力しましょう。入力が終わったら、「詳細設定」をクリックしましょう。 詳細設定では、以下の通りに設定してください。入力が終わったら、プロパティの外側の任意の部分をクリックしてプロパティを閉じてください。
5.2.2.3. ボタンを配置する¶
5.2.3. アプリケーションのデータのテーブルを作成する¶
5.2.4. アプリケーションの一覧画面を設定する¶
データを一覧で管理できるように、一覧画面を作成していきましょう。一覧画面は設定内容に基づいて、以下のような画面を作成し、データを管理しやすくします。
5.2.5. データ登録の権限を設定する¶
マスタデータを一覧画面から登録・更新・削除・変更するための権限を設定しましょう。今回は、サポート&サービス部とBIS管理者のみが一覧画面からデータのメンテナンスを行えるように設定していきます。
「権限設定」をクリックしてください。 以下の手順で、ロールへの権限付与設定画面を表示してください。 「」をクリックしてロール検索画面を表示しましょう。
以下の手順で、「ロール検索」画面から「BIS管理者」を選択してください。 以下の通りに権限を選択し、「登録」をクリックしてください。 続いて、以下の手順でサポート&サービス部(組織)への権限付与設定画面を表示してください。 「」をクリックして組織検索画面を表示しましょう。
以下の手順で、「組織検索」画面から「サポート&サービス部」を選択してください。 先の手順と同様に、以下の通りに権限を選択し、「登録」をクリックしてください。 これで権限設定が完了しましたので、続いてメニューへの登録を行います。
5.2.6. 一覧画面をメニューに登録する¶
最後に、設定した一覧画面をメニューに登録してデータを登録できるようにしましょう。
5.3. 製品マスタのデータを登録する¶
作成した製品マスタのデータを登録しましょう。
5.3.1. 製品マスタの一覧画面を表示する¶
製品マスタの権限を設定したユーザで一覧画面を表示しましょう。
先の手順で権限を付与したBIS管理者、またはサポート&サービス部の所属ユーザでログインしましょう。今回は例として、サポート&サービス部の「堀秀重」さんでログインしましょう。 サイトマップ「Formaアプリ」の「製品マスタ一覧」をクリックしてください。 「登録」をクリックしてデータの登録画面を表示してください。 以下の通りに各項目に入力し、「登録」をクリックしてください。ロケールについては、必要に応じて変更してください。(図では、サンプルデータを入力していますが、業務に合わせたデータを入力してください。) これで1件データを登録することができましたので、同様に他の製品データを登録してください。 データの登録が終わった時点では、以下の図のようにデータが表示されています。続いてデータを取得するための作業に移ります。
5.4. 製品マスタのデータを参照するためのデータソース定義を登録する¶
製品マスタをワークフローの画面から入力補助として参照するためのデータソース定義を登録していきましょう。
5.4.1. データを取得するSQLを確認する¶
今回は、データソース定義を「テナントDBクエリ」として登録するにあたって、事前にSQLを確認しましょう。SQLを簡単に生成する方法として、ViewCreatorのクエリ機能を利用します。
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「ViewCreator」の「クエリ一覧」をクリックしてください。 クエリ一覧で「新規」をクリックしてクエリ編集画面を表示しましょう。 以下の手順で、先ほど作成したアプリケーションのテーブルを検索してください。 表示されたテーブルをドラッグ&ドロップで編集画面上に配置しましょう。 以下の手順で製品マスタから参照する項目(カラム)を「カラム一覧」に追加してください。 続いて、以下の手順で抽出条件を設定し、生成されるSQLを確認しましょう。 自動的に生成されたSQL文が表示されますので、コピーしてメモ帳などのテキストファイルに保存しておきます。このクエリは登録する必要はありませんので、SQLの保存後は何もせずに「サイトマップ」をクリックして、次の作業に移ります。
5.4.2. データソース定義の登録を始める¶
5.4.3. データソース定義のクエリを設定する¶
以下の手順でSQLを編集してください。
- 先の手順( データを取得するSQLを確認する )で取得したSQLで書き換えてください。
- WHERE以降の記載内容のうち、 '' を ? に変更してください。
以下の手順で「入力値」の入力欄の行数を調整してください。 次に、「出力値」の入力欄の行数を追加するために「追加」をクリックしてください。 カラム名、論理名を以下の図の通りに設定しましょう。ロケールによって、項目の表示名を変える場合には、言語に合わせた名称を入力してください。#. 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_product_id」と入力した行の論理名に「製品コード」と入力してください。 #. 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_product_name」と入力した行の論理名に「製品名」と入力してください。
最後に、設定内容に問題がないかを確認するために、以下の手順でテストを実行し、データソース定義を登録してください。これで、問い合わせ対応フローを作成するための事前準備は完了です。引き続き、フローの作成を進めていきましょう。
5.5. 関連情報¶
ここに記載した IM-FormaDesigner でのアプリケーションの作成やデータソース定義の設定方法の詳細は、以下のドキュメントで説明しております。