Windows環境への Cassandra のインストール¶
ここでは Windows環境への Cassandra のインストール方法を説明します。
項目
ファイルの展開¶
Apache Cassandra の取得 でダウンロードした、<apache-cassandra-1.1.12-bin.tar.gz>ファイルを任意のパスに展開します。※ファイルの展開には、TAR-GZ形式の圧縮ファイルが展開できる解凍ツールを利用してください。コラム
本書では、例として次のディレクトリを指定します。
「C:/cassandra/apache-cassandra-1.1.12」
Cassandra をインストールしたディレクトリを以後、%CASSANDRA_HOME% と略します。
各種設定¶
メモリの設定¶
<%CASSANDRA_HOME%/bin/cassandra.bat>ファイルをエディタで開きます。
インストール環境に応じたメモリ値を指定します。
「Xms」プロパティに最小ヒープサイズ、「Xmx」プロパティに最大ヒープサイズを指定します。指定する値は、必ず下記の記載例以上にしてください。
set JAVA_OPTS=-ea^ -javaagent:”%CASSANDRA_HOME%lib\jamm-0.2.5.jar”^ -Xms512M^ -Xmx512M^注意
設定する値は「512M」以上にしてください。「512M」より小さい値を設定した場合、正常に動作しない恐れがあります。Cassandraとしては1GB以上に設定することを推奨されています。
Windows環境変数に JDKをインストールしたホームディレクトリを追加します。¶
WindowsOSのマニュアルにしたがい、次のように設定します。
変数 JAVA_HOME 値 JDK をインストールしたホームディレクトリ コラム
- 事前にJDK6またはJDK7をインストールしてください。
Cassandra の設定¶
<%CASSANDRA_HOME%/conf/cassandra.yaml>ファイルをエディタで開きます。
データの保存場所の指定¶
- データの保存場所を指定します。
「data_file_directories」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。data_file_directories: - C:/cassandra/data
CommitLogの保存場所の指定¶
- コミットログの保存場所を指定します。
「commitlog_directory」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。# commit log commitlog_directory: %CASSANDRA_HOME%/commit_log
キャッシュデータの保存場所の指定¶
- キャッシュデータの保存場所を指定します。
「saved_caches_directory」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。# saved caches saved_caches_directory: %CASSANDRA_HOME%/saved_cachesコラム
- Cassandraをバージョンアップする際には、旧バージョンのデータを新バージョンのデータとして引き継いで利用します。
- バージョンアップについての詳細は、Cassandra のバージョンアップ をご覧ください。
他の Cassandra との通信用アドレスの指定¶
- 他の Cassandra との通信用アドレスの指定します。
Cassandraでは、JavaのInetAddress.getLocalHost()で取得されたIPアドレスで、他のCassandraとの通信を受け付けますが、複数のアドレスがある場合、明示的に通信に利用するIPアドレスを指定する必要があります。listen_address: 192.168.xxx.xxx(任意のIPアドレス) rpc_address: 192.168.xxx.xxx(任意のIPアドレス)1台のみで運用する場合は、127.0.0.1(localhost)のままで問題ありません。