3. IM-BloomMaker for Accel Platform 2024 Autumn(Jasmine) からの変更点¶
3.1. 仕様変更¶
3.1.1. リッチテーブルの日時の動作仕様を、初版かサマータイム対応版か切り替えられるようにします。¶
リッチテーブルの日時の動作仕様を、初版かサマータイム対応版か切り替えられるようにします。
リッチテーブルに summerTimeOption プロパティを追加し、「typeA: DISABLED」と「typeB: ENABLED」から動作を選択可能とします。
既存のコンテンツ・テンプレート・エレメントセット定義では、アップデート後は「typeA: DISABLED」が選択されます。(アップデート前と同一の動作を行います)
アップデート後に新しくリッチテーブルを配置した場合、「typeB: ENABLED」が選択されます。
サマータイムが適用されたタイムゾーンのユーザが画面を操作する可能性がある場合、「typeB: ENABLED」を選択して画面設計を行います。
この場合、リッチテーブルに変数値を表示する際は、タイムゾーンに関わらず日時部分のみをそのまま使用するため、IM-LogicDesigner などサーバ側でリッチテーブル表示用の日時をアカウントコンテキストのタイムゾーンに変換することを推奨します。
日本国内専用の画面など、サマータイムが適用されないことが確定している場合、「typeA: DISABLED」を選択できます。
ただし、このオプションは互換性を保つために用意されているため、可能な限り「typeB: ENABLED」に移行してください。
3.1.2. コンテンツ種別「imds」の複数選択エレメントのデザインを変更します。¶
コンテンツ種別「imds」の複数選択エレメントのデザインを変更します。
intra-mart Design System に沿った見た目に変更します。
3.1.3. 「変数〇に〇を代入する」「親画面の変数〇に〇を代入する」アクションアイテムにおいて、代入先の変数に定義された型に変換を行った上で代入します。¶
「変数〇に〇を代入する」「親画面の変数〇に〇を代入する」アクションアイテムにおいて、代入先の変数に定義された型に変換を行った上で代入します。
この影響で、元々想定と異なる変数の型を設定していた場合、コンテンツの動作が変わる可能性があります。
例えば、以下のような互換性のない型に対して変数値を代入した場合、代入後の値が大きく変わります。
文字列・数値・真偽値・日時 を「マップ」型の変数に代入
⇒ 直接変換できないため、null が代入されます
文字列 を「整数」「浮動小数点数」「高精度小数」型の変数に代入
⇒ 数値に変換できない場合、NaN が代入されます
日時 を「整数」「浮動小数点数」「高精度小数」型の変数に代入
⇒ 文字列ではなく、エポックミリ秒(数値)として代入されます
マップ を「文字列」型の変数に代入
⇒ マップではなく、文字列「<マップ>」が代入されます
マップ を「整数」「浮動小数点数」「高精度小数」型の変数に代入
⇒ マップではなく、キーの件数が代入されます
3.1.4. データなしの変数を持つエレメントセットを参照モードでコンテンツに配置する、かつ変数が「データなし」の場合の動作を変更します。¶
エレメントセットをコンテンツ定義に配置した後、エレメントセット側の変数が「データなし」の場合は、変数値を上書きしないように修正します。
具体的には、以下の基本動作に仕様を変更します。
コンテンツ側とエレメントセット側に同一キーが存在する場合
変数の型が異なる場合
⇒ エレメントセット側の変数値で上書きします。
エレメントセット側の変数値が「データなし」以外の場合
⇒ エレメントセット側の変数値で上書きします。
エレメントセット側の変数値が「データなし」の場合
⇒ 上書きせず、コンテンツ側の変数値を維持します。
コンテンツ側にキーが存在せず、エレメントセット側にキーが存在する場合
⇒ エレメントセット側の変数値で上書きします。
コンテンツ側にキーが存在し、エレメントセット側にキーが存在しない場合
⇒ 上書きせず、コンテンツ側の変数値を維持します。
3.2. 追加された主な機能¶
- 機能追加
- 機能強化
- レイアウトモード:パレットに表示する部品を選択可能にします。
- レイアウトモード:部品を配置したとき、部品に設定されているアクションを移行します。
- レイアウトモード:ユーザ定義のエレメントセットを選択する際のアイコンを指定可能にします。
- レイアウトモード:部品を結合する際、選択した部品の順序に関係なく左側から結合されるように改善します。
- レイアウトモード:画面右上に右クリックのツールバーで表示される編集機能を追加します。
- リッチテーブルの allowResizing, columnWidth のヘルプに非表示列も含める必要がある旨を明記します。
- リッチテーブルの簡易検索で、大文字/小文字を区別しないようにします。
- リッチテーブルの列を固定できるようにします。
- リッチテーブルで allowEditing を有効、スクロールバーが表示される状態で、下方のセルを編集しても最上部へスクロールしないように改善します。
- エレメント「サイドメニューコンテナ」の項目の表示・非表示を認可で制御できるように改善します。
- 配列を指定する場合に添字の $index を設定しやすくします。
- Chrome 拡張機能のデバッグツールで、各アクションアイテムのパラメータや実行条件を確認できるようにします。
- Chrome デバッグツールに、アクションアイテム説明を表示するように改善します。
- エレメントのプロパティ「文字色・背景色」をカラーピッカーから選択できるようにします。
3.3. 追加・変更されたテーブル定義¶
IM-BloomMaker for Accel Platform 2024 Autumn(Jasmine) から変更のあるテーブル定義は以下のとおりです。
- テーブル imbm_eset_icon を追加しました。
- テーブル imbm_eset_palette を追加しました。
3.4. システム要件¶
- intra-mart Accel Platform 2025 Spring(Kamille) のシステム要件に準じて変更しました。
3.5. 検証済み環境¶
- intra-mart Accel Platform 2025 Spring(Kamille) の検証済み環境に準じて変更しました。
3.6. サードパーティライブラリ¶
- 追加・変更
- axios を 0.21.4 から 1.7.7 に変更しました。
- dompurify を 3.1.5 から 3.1.7 に変更しました。
3.7. 制限事項¶
- 追加された制限事項
- 変更された制限事項
- 変更された制限事項はありません。
- 削除された制限事項
- 「Safari で、ダイアログ内のリンクからページ遷移し、ブラウザの戻るボタンをクリックすると、ダイアログの裏にあるエレメントが操作できます。」
- 「サイドメニューエレメントでは、認可による機能の制限を行っていません。」
- 「リッチテーブルエレメントは、変数の入力規則に対応していません。」