4.2. FullPack版 IM-LogicDesigner 連携¶
FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 で発生するトラブルとその解決方法について説明します。
関連する現象
4.2.1. ユーザ定義タスクで帳票レイアウトファイルを選択するとエラーが発生する¶
現象¶
IOWebDOC(iod)定義 、または、 IOWebDOC(ddl)定義 の編集画面にて、帳票レイアウトファイルを選択後、「選択」ボタンをクリックした際に、次のいずれかのエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージ(1)
Unable to load library 'iodocida':Native library (linux-x86-64/libiodocida.do) not found in resource
エラーメッセージ(2)
Could not initialize class jp.co.iothe.impdfrest.pdfd_pdfd_logic.ida.IodocIda
エラーメッセージ(3)
Cannot run program "iocutil": CreateProcess error=2, 指定されたファイルが見つかりません。
エラーメッセージ(4)
fail to get layout information
発生条件¶
IOWebDOC(iod)定義 、または、 IOWebDOC(ddl)定義 の編集画面にて、帳票レイアウトファイルを選択後、「選択」ボタンをクリックした際に発生します。
エラーメッセージ(1)~(3)における対象バージョンは、次の通りです。
- エラーメッセージ(1)~(2): IM-PDFDesigner for Accel Platform 2022 Spring 以前
- エラーメッセージ(3): IM-PDFDesigner for Accel Platform 2022 Winter 以降
原因¶
次のいずれかの原因が考えられます。
エラーメッセージ(1)~(3)の場合
連携エンジン IOWebDOC の環境変数が正しく設定されていません。
エラーメッセージ(4)の場合
連携エンジン IOWebDOC のライセンスが正しく設定されていません。
解決方法¶
次のいずれかの対応を行ってください。
連携エンジン IOWebDOC の環境変数が正しく設定されていない場合
連携エンジン IOWebDOC の環境変数を正しく設定してください。
環境変数の設定方法については、次を参照してください。
Windows の場合
Linux の場合
連携エンジン IOWebDOC のライセンスが正しく設定されていない場合
連携エンジン IOWebDOC のライセンスを正しく設定してください。
ライセンスの設定方法については、次を参照してください。
Windows の場合
Linux の場合
コラム
環境によって必要なライセンスは異なります。
上記を参照し、必要なライセンスについて確認、および、設定してください。
回避方法¶
ありません。
復旧方法¶
ありません。
4.2.2. 「マッピングしたAPIでエラーが発生しました。」とエラーメッセージが表示される¶
発生条件¶
ユーザ定義タスクの IOWebDOC(ddl)定義 を使用している
原因¶
入力データのマッピングが正しく設定されていません。
解決方法¶
入力データのマッピングを正しく設定してください。
設定方法については、「 IM-PDFDesigner FullPack for Accel Platform IM-LogicDesigner連携 操作ガイド 」-「 マッピングの設定を行う 」を参照してください。
回避方法¶
ありません。
復旧方法¶
ありません。
4.2.3. PDF帳票出力時に画像が埋め込まれない¶
現象¶
PDF帳票に、指定した画像が埋め込まれていない状態で出力されます。
発生条件¶
- 通常運用でのPDF帳票出力時。
原因¶
画像ファイルが正しく指定されていません。
解決方法¶
次の手順で、画像ファイルを埋め込む処理を設定してください。
単票形式 IODOC の場合
- 埋め込む画像ファイルを< %PUBLIC_STORAGE_PATH% >配下に設置します。
- 設置した画像ファイルの、< %PUBLIC_STORAGE_PATH% >からの相対パスを引数に、string型やストレージ操作タスクからストレージを取得します。
- 帳票レイアウトファイルにイメージボックスを配置します。
- 取得したストレージを、イメージボックスの帳票項目に指定します。
連票形式 IODBDOC の場合
- 埋め込む画像ファイルを次のサーバに設置します。
- スタンドアローン構成 : intra-mart Accel Platform
- 分散構成 : PDF帳票サーバ
- 帳票レイアウトファイルにイメージボックスを配置します。
- 設置した画像ファイルの絶対パスを、イメージボックスの帳票項目に指定します。
- 埋め込む画像ファイルを次のサーバに設置します。
回避方法¶
ありません。
復旧方法¶
ありません。
4.2.4. ロジックフローを実行するとエラーが発生する¶
現象¶
分散構成 にて FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 のタスクを含むロジックフローを実行した際、次のエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージ
jp.co.iothe.impdfrest.pdfd_logic.PdfdLogicException
PDF帳票サーバ 側のログ< %CATALINA_HOME%/logs/impdf.log >
org.springframework.web.multipart.MultipartException
発生条件¶
次の条件でのロジックフロー実行時。
- Apache Tomcat のバージョン9.0.106以上の 分散構成
- FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 のタスクを使用し、IODファイル、または、画像ファイルを大量に指定している
原因¶
指定しているIODファイル、および、画像ファイルの数が、 Apache Tomcat の< maxPartCount >プロパティの値を超えています。
注意
Apache Tomcat のバージョン9.0.106で、マルチパートリクエスト内のパートの総数を制限するために< maxPartCount >プロパティが追加されました。
FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 の処理では、パラメータやファイルをマルチパートリクエストとして PDF帳票サーバ ( Apache Tomcat )に送信しています。
そのため、IODファイル/画像ファイルを大量に指定し、 PDF帳票サーバ に送信するパート数が< maxPartCount >プロパティの値を超えた場合、エラーが発生します。
解決方法¶
Apache Tomcat の設定ファイル< %CATALINA_HOME%/conf/server.xml >の70行目付近の< Connector >タグに、< maxPartCount >プロパティを追加、または、< maxPartCount >プロパティの値を変更してください。
設定例は、次の通りです。
<Connector port="8089" protocol="HTTP/1.1"
connectionTimeout="20000"
redirectPort="8443"
maxParameterCount="1000"
maxPartCount="100"
/>
注意
初期状態の設定ファイルでは、< maxPartCount >プロパティは未設定です。デフォルト値は「10」です。
注意
< maxPartCount >プロパティは、脆弱性の対応として、マルチパートリクエスト内のパートの総数を制限するために追加されたプロパティです。
そのため、 Apache Tomcat のバージョンを9.0.105以下にダウングレードすることは非推奨です。
また、上記理由のため、< maxPartCount >プロパティへ必要以上に大きな値を設定することも非推奨です。
回避方法¶
ありません。
復旧方法¶
ありません。