IM-PDFDesigner for Accel Platform トラブルシューティング 第15版 2025-10-01

4.2. FullPack版 IM-LogicDesigner 連携

FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 で発生するトラブルとその解決方法について説明します。

4.2.1. ユーザ定義タスクで帳票レイアウトファイルを選択するとエラーが発生する

現象

IOWebDOC(iod)定義 、または、 IOWebDOC(ddl)定義 の編集画面にて、帳票レイアウトファイルを選択後、「選択」ボタンをクリックした際に、次のいずれかのエラーメッセージが表示されます。

  • エラーメッセージ(1)

    Unable to load library 'iodocida':Native library (linux-x86-64/libiodocida.do) not found in resource
    
  • エラーメッセージ(2)

    Could not initialize class jp.co.iothe.impdfrest.pdfd_pdfd_logic.ida.IodocIda
    
  • エラーメッセージ(3)

    Cannot run program "iocutil": CreateProcess error=2, 指定されたファイルが見つかりません。
    
  • エラーメッセージ(4)

    fail to get layout information
    

発生条件

IOWebDOC(iod)定義 、または、 IOWebDOC(ddl)定義 の編集画面にて、帳票レイアウトファイルを選択後、「選択」ボタンをクリックした際に発生します。

エラーメッセージ(1)~(3)における対象バージョンは、次の通りです。

  • エラーメッセージ(1)~(2): IM-PDFDesigner for Accel Platform 2022 Spring 以前
  • エラーメッセージ(3): IM-PDFDesigner for Accel Platform 2022 Winter 以降

原因

次のいずれかの原因が考えられます。

  • エラーメッセージ(1)~(3)の場合

    連携エンジン IOWebDOC の環境変数が正しく設定されていません。

  • エラーメッセージ(4)の場合

    連携エンジン IOWebDOC のライセンスが正しく設定されていません。

解決方法

次のいずれかの対応を行ってください。

回避方法

ありません。

復旧方法

ありません。

4.2.2. 「マッピングしたAPIでエラーが発生しました。」とエラーメッセージが表示される

現象

ユーザ定義タスクの IOWebDOC(ddl)定義 を実行した際に、次のエラーメッセージが表示されます。

マッピングしたAPIでエラーが発生しました。

発生条件

ユーザ定義タスクの IOWebDOC(ddl)定義 を使用している

原因

入力データのマッピングが正しく設定されていません。

解決方法

入力データのマッピングを正しく設定してください。

設定方法については、「 IM-PDFDesigner FullPack for Accel Platform IM-LogicDesigner連携 操作ガイド 」-「 マッピングの設定を行う 」を参照してください。

回避方法

ありません。

復旧方法

ありません。

4.2.3. PDF帳票出力時に画像が埋め込まれない

現象

PDF帳票に、指定した画像が埋め込まれていない状態で出力されます。

発生条件

  • 通常運用でのPDF帳票出力時。

原因

画像ファイルが正しく指定されていません。

解決方法

次の手順で、画像ファイルを埋め込む処理を設定してください。

  • 単票形式 IODOC の場合

    1. 埋め込む画像ファイルを< %PUBLIC_STORAGE_PATH% >配下に設置します。
    2. 設置した画像ファイルの、< %PUBLIC_STORAGE_PATH% >からの相対パスを引数に、string型やストレージ操作タスクからストレージを取得します。
    3. 帳票レイアウトファイルにイメージボックスを配置します。
    4. 取得したストレージを、イメージボックスの帳票項目に指定します。
  • 連票形式 IODBDOC の場合

    1. 埋め込む画像ファイルを次のサーバに設置します。
      • スタンドアローン構成 : intra-mart Accel Platform
      • 分散構成 : PDF帳票サーバ
    2. 帳票レイアウトファイルにイメージボックスを配置します。
    3. 設置した画像ファイルの絶対パスを、イメージボックスの帳票項目に指定します。

回避方法

ありません。

復旧方法

ありません。

4.2.4. ロジックフローを実行するとエラーが発生する

現象

分散構成 にて FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 のタスクを含むロジックフローを実行した際、次のエラーメッセージが表示されます。

  • エラーメッセージ

    jp.co.iothe.impdfrest.pdfd_logic.PdfdLogicException
    
  • PDF帳票サーバ 側のログ< %CATALINA_HOME%/logs/impdf.log >

    org.springframework.web.multipart.MultipartException
    

発生条件

  • 次の条件でのロジックフロー実行時。

    • Apache Tomcat のバージョン9.0.106以上の 分散構成
    • FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 のタスクを使用し、IODファイル、または、画像ファイルを大量に指定している

原因

指定しているIODファイル、および、画像ファイルの数が、 Apache Tomcat の< maxPartCount >プロパティの値を超えています。

注意

Apache Tomcat のバージョン9.0.106で、マルチパートリクエスト内のパートの総数を制限するために< maxPartCount >プロパティが追加されました。

FullPack版 IM-LogicDesigner 連携 の処理では、パラメータやファイルをマルチパートリクエストとして PDF帳票サーバ ( Apache Tomcat )に送信しています。

そのため、IODファイル/画像ファイルを大量に指定し、 PDF帳票サーバ に送信するパート数が< maxPartCount >プロパティの値を超えた場合、エラーが発生します。

解決方法

Apache Tomcat の設定ファイル< %CATALINA_HOME%/conf/server.xml >の70行目付近の< Connector >タグに、< maxPartCount >プロパティを追加、または、< maxPartCount >プロパティの値を変更してください。

設定例は、次の通りです。

<Connector port="8089" protocol="HTTP/1.1"
           connectionTimeout="20000"
           redirectPort="8443"
           maxParameterCount="1000"
           maxPartCount="100"
           />

注意

初期状態の設定ファイルでは、< maxPartCount >プロパティは未設定です。デフォルト値は「10」です。

注意

< maxPartCount >プロパティは、脆弱性の対応として、マルチパートリクエスト内のパートの総数を制限するために追加されたプロパティです。

そのため、 Apache Tomcat のバージョンを9.0.105以下にダウングレードすることは非推奨です。

また、上記理由のため、< maxPartCount >プロパティへ必要以上に大きな値を設定することも非推奨です。

回避方法

ありません。

復旧方法

ありません。