6.1.1. 実装ガイド
本章では、ユーザが設定したタイムゾーンや日付と時刻の形式に従って、画面表示したり、画面から入力できるように実装するための対応方法を紹介します。
本章で紹介する対応方法は以下の考え方に基づいています。
紹介する対応方法は、以下のテーブルが作成されていることを前提としています。
テーブル定義
CREATE TABLE example_table (
user_cd VARCHAR(100) NOT NULL,
update_date TIMESTAMP NOT NULL,
PRIMARY KEY (user_cd)
);
また、入力値や出力結果は以下の設定を前提として記載します。
設定項目 |
設定値 |
アカウントタイムゾーン
(ユーザのタイムゾーン) |
(GMT+09:00) 日本 / 東京 |
システムタイムゾーン |
(GMT+00:00) UTC |
日付と時刻の形式 |
英語形式 |
日付(標準表示) |
MMM d, yyyy |
日付(簡易表示) |
MMM d |
日付(入力) |
yyyy/MM/dd |
時刻(標準表示) |
h:mm a |
時刻(タイムスタンプ表示) |
h:mm:ss a |
時刻(入力) |
HH:mm |
コラム
IM-BloomMaker の一部のエレメントを利用した日付と時刻の表示形式は、ブラウザの言語設定によって変わります。
本章の画面表示例は、ブラウザの言語設定が英語の場合の表示例です。
コラム
本章で利用している IM-LogicDesigner の以下のマッピング関数は intra-mart Accel Platform 2024 Spring(Iris) を利用しており、パッチ IM-LogicDesigner 8.0.24-PATCH_001 が適用されている場合に利用可能です。
- convertInSystemTimeZone
- convertInAccountTimeZone
- formatWithAccountTimeZone
以下のように日付を相対的に扱うための流れを説明します。
IM-BloomMaker で日付を編集する画面を作成する場合、日付入力エレメントを利用します。
日付入力エレメントには、日付・時刻型の変数を設定します。
IM-BloomMaker で選択した日付はユーザのタイムゾーンでの日付です。ユーザのタイムゾーンでの日付を IM-LogicDesigner に送信します。
IM-LogicDesigner で日付は date 型で扱います。
日付を相対的に扱うためには、ユーザのタイムゾーンでの日付をシステムタイムゾーンでの日付に変換する必要があります。
日付をデータベースに保存する際は、システムタイムゾーンでの日付をデータベースに保存します。
6.1.1.2.1.1. IM-BloomMaker から日付の送信する
日付入力エレメントを利用して日付を扱うために変数を設定します。
日付である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」に設定します。
日付入力エレメントの value プロパティには「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のリクエストパラメータとして日付を含んだマップ型の変数を設定します。
6.1.1.2.1.1.1. 作成したコンテンツにおける日付の流れ
日付入力エレメントで以下の日付を入力されたとします。
この場合、IM-LogicDesigner に送信される日付は以下のようにユーザのタイムゾーンでの日付として送信されます。
2012-09-19T00:00:00+09:00
6.1.1.2.1.2. IM-LogicDesigner での日付の受信とデータベースへの保存
ロジックフローの「入出力設定」で IM-BloomMaker から送信される情報に応じて入力を設定します。
日付を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
入力値の情報をデータベースに保存するSQLユーザ定義タスクを用意します。
SQLユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
INSERT |
入力値 |
userCd <string>
updateDate <sqltimestamp>
|
返却値 |
なし |
クエリ |
INSERT INTO example_table (user_cd, update_date) VALUES (/*userCd*/null, /*updateDate*/null) |
用意したSQLユーザタスクのマッピング設定で日付をシステムタイムゾーンでの日付に変換します。
マッピング設定で日付をシステムタイムゾーンでの日付に変換するためにマッピング関数「convertInSystemTimeZone」を利用します。
変換後の日付をSQLユーザ定義タスクの入力値として設定します。
6.1.1.2.1.2.1. 作成したロジックフローにおける日付の流れ
IM-BloomMaker から以下の日付が送信されたとします。
2012-09-19T00:00:00+09:00
ロジックフロー内ではオフセット情報を持たないデータ型「date」で日付を扱っているため、送信された日付は以下の値として受け付けます。
2012-09-18T15:00:00+00:00
日付を相対的に扱うために、SQLユーザ定義タスクのマッピング設定で送信された上記の日付をマッピング関数「convertInSystemTimeZone」を利用してシステムタイムゾーンでの日付に変換しています。
日付は以下に変換されます。
2012-09-19T00:00:00+00:00
SQLユーザ定義タスクの入力値として変換後の日付が設定されているため、データベースにはシステムタイムゾーンでの日付が保存されます。
IM-LogicDesigner で日付は date 型で扱います。
IM-BloomMaker で日付を参照する際に日付を相対的に扱うためには、システムタイムゾーンでデータベースに保存されている日付をユーザのタイムゾーンでの日付に変換する必要があります。
データベースから取得した日付をユーザのタイムゾーンでの日付に変換し、ロジックフローの出力値として設定します。
IM-BloomMaker では日付入力エレメントを利用して日付を表示します。
日付入力エレメントには、日付・時刻型の変数を設定します。
IM-LogicDesigner から取得した情報を「日付・時刻」型の変数に設定することで日付を画面に表示します。
6.1.1.2.2.1. IM-LogicDesigner で保存されている日付を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日付を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
データベースから取得した日付を返却するSQLユーザ定義タスクを用意します。
SQLユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
|
返却値(records <object[]> の中の要素) |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table WHERE user_cd = /*userCd*/’aoyagi’ |
用意したSQLユーザ定義タスクから取得した日付をマッピング設定でユーザのタイムゾーンでの日付に変換します。
マッピング設定でSQLユーザ定義タスクから取得した日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換します。
変換後の日付をロジックフローの出力値として設定します。
6.1.1.2.2.1.1. 作成したロジックフローにおける日付の流れ
データベースに保存されている日付が以下の日付であるとします。
2012-09-19T00:00:00+00:00
日付を相対的に扱うために、マッピング設定でSQLユーザ定義タスクから取得した上記の日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換しています。
日付は以下に変換されます。
2012-09-18T15:00:00+00:00
変換された日付がロジックフローの出力値として設定されているため、IM-BloomMaker にはユーザのタイムゾーンでの日付を返却します。
6.1.1.2.2.2. IM-BloomMaker で日付を表示する
日付入力エレメントを利用して日付を扱うために変数を設定します。
日付である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」に設定します。
日付を表示するために日付入力エレメントを設定します。
日付入力エレメントの value プロパティには「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日付を含んだマップ型の変数を設定します。
6.1.1.2.2.2.1. 作成したコンテンツにおける日付の流れ
IM-LogicDesigner から以下の日付が返却されたとします。
2012-09-18T15:00:00+00:00
日付入力エレメントではユーザのタイムゾーンでの日付を表示するため以下のように表示されます。
IM-LogicDesigner で日付は date 型で扱います。
IM-BloomMaker で日付を参照する際に日付を相対的に扱うためには、システムタイムゾーンでデータベースに保存されている日付をユーザのタイムゾーンでの日付に変換する必要があります。
また、日付を一覧する際には日付をユーザの日付の時刻の表示形式で文字列に変換する必要があります。
データベースから取得した日付をユーザのタイムゾーンでの日付に変換した後に日付文字列に変換し、ロジックフローの出力値として設定します。
IM-BloomMaker で日付を一覧表示する画面を作成する場合、テーブル(繰り返し)エレメントを利用します。
テーブル(繰り返し)エレメントで日付を表示する列には、文字列型の変数を設定します。
IM-LogicDesigner から取得した情報を「文字列」型の変数に設定することで日付を画面に一覧表示します。
6.1.1.2.3.1. IM-LogicDesigner で保存されている日付文字列を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日付を扱う「updateDate」のデータ型「string」に設定します。
データベースから取得した日付を返却するDatabase Fetchユーザ定義タスクを用意します。
Database Fetchユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
なし |
返却値 |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table ORDER BY user_cd |
用意したDatabase Fetchユーザタスクから取得した日付をマッピング設定でユーザの日付の時刻の表示形式で文字列に変換します。
Database Fetchユーザタスクから取得した日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換します。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」を利用してユーザの日付の時刻の表示形式で文字列に変換します。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」の入力の「value」にユーザのタイムゾーンに変換した日付を設定します。
日付形式文字列のフォーマットとして、ユーザが設定している「日付(標準表示)」形式とするためにマッピング関数「formatWithAccountTimeZone」の「pattern」に「アカウントコンテキスト - dateTimeFormats - dateStandard」を設定します。
6.1.1.2.3.1.1. 作成したロジックフローにおける日付の流れ
データベースに保存されている日付が以下の日付であるとします。
2012-09-19T00:00:00+00:00
日付を相対的に扱うために、マッピング設定でDatabase Fetchユーザ定義タスクから取得した上記の日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換しています。
日付は以下に変換されます。
2012-09-18T15:00:00+00:00
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付をユーザの日付の時刻の表示形式で文字列に変換しています。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」のフォーマットとしてユーザの「日付(標準表示)」形式を指定しているため日付は以下の文字列に変換されます。
6.1.1.2.3.2. IM-BloomMaker で日付一覧を表示する
テーブル(繰り返し)エレメントを利用して日付を一覧表示するために変数を設定します。
日付である「updateDate」のデータ型を「文字列」に設定します。
日付を一覧表示するためにテーブル(繰り返し)エレメントを設定します。
テーブル(繰り返し)エレメントの list プロパティには日付文字列を含んだマップ型の配列を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日付を含んだマップ型の配列変数を設定します。
IM-LogicDesigner で日付は date 型で扱います。
IM-BloomMaker で日付を参照する際に日付を相対的に扱うためには、システムタイムゾーンでデータベースに保存されている日付をユーザのタイムゾーンでの日付に変換する必要があります。(マッピング関数)
また、リッチテーブルで日付を一覧表示する際にはユーザタイムゾーンの日付でIM-BloomMakerに返却する必要があります。(アクション)
IM-BloomMaker では IM-LogicDesigner から取得した情報を「日付・時刻」型の変数に設定します。
リッチテーブルエレメントで日付を扱う場合は、columnSettingsプロパティで「type=dateOnlyDate」を設定します。
リッチテーブルで日付を扱う場合、allowEditingプロパティをTrueに設定することで日付を編集できます。
6.1.1.2.4.1. IM-LogicDesigner で保存されている日付を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日付を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
データベースから取得した日付を返却するDatabase Fetchユーザ定義タスクを用意します。
Database Fetchユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
なし |
返却値 |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table ORDER BY user_cd |
Database Fetchユーザタスクから取得した日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換します。
6.1.1.2.4.2. IM-BloomMaker で日付一覧をリッチテーブルに表示する
リッチテーブルエレメントを利用して日付を一覧表示するために変数を設定します。
日付である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」型に設定します。
日付を一覧表示するためにリッチテーブルエレメントを設定します。
リッチテーブルエレメントの datasource プロパティには日付を含んだマップ型の配列を設定します。
リッチテーブルエレメントのheaderRowStringプロパティ、columnSettingsプロパティはそれぞれ以下のように設定します。
columnSettingsプロパティの日付を表示するcolumn(列)には、「type=dateOnlyDate」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日付を含んだマップ型の配列変数を設定します。
リッチテーブルエレメントで日付を正しく表示するためには、「アカウントコンテキストのタイムゾーンを強制的に使用する」プロパティにチェックを入れ、ユーザタイムゾーンの日付でIm-BloomMakerに返却する必要があります。
6.1.1.2.4.2.1. ロジックフローからBloomMakerに返却される日付の流れ
データベースに保存されている日付が以下の日付であるとします。
2012-09-19T00:00:00+00:00
日付を相対的に扱うために、マッピング設定でDatabase Fetchユーザ定義タスクから取得した上記の日付をマッピング関数「convertInAccountTimeZone」を利用してユーザのタイムゾーンでの日付に変換しています。
日付は以下に変換されます。
2012-09-18T15:00:00+00:00
IM-BloomMaker に日付を返却する際に、ユーザタイムゾーンの日付に変換されます。
2012-09-18T00:00:00+09:00
以下のように日時を絶対的に扱うための流れを説明します。
IM-BloomMaker で日時を編集する画面を作成する場合、日付入力エレメントと時刻入力エレメントを利用します。
日時入力エレメント・時刻入力エレメントには、日付・時刻型の変数を設定します。
IM-BloomMaker で選択した日時はユーザのタイムゾーンでの日時です。ユーザのタイムゾーンでの日時を IM-LogicDesigner に送信します。
IM-LogicDesigner で日時は date 型で扱います。
日時を絶対的に扱うためには、IM-BloomMaker から送信される日時をそのままデータベースに保存します。
6.1.1.3.1.1. IM-BloomMaker から日時の送信する
日付入力エレメントと時刻入力エレメントを利用して日時を扱うために変数を設定します。
日時である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」に設定します。
日時の日付を扱うために日付入力エレメントを設定します。
日時の時刻を扱うために時刻入力エレメントを設定します。
日付入力エレメントの value プロパティには「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。preserveTime プロパティを有効に設定します。
時刻入力エレメントの value プロパティにも「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のリクエストパラメータとして日時を含んだマップ型の変数を設定します。
6.1.1.3.1.1.1. 作成したコンテンツにおける日時の流れ
日付入力エレメントと時刻入力エレメントで以下の日時を入力されたとします。
この場合、IM-LogicDesigner に送信される日時は以下のようにユーザのタイムゾーンでの日時として送信されます。
2012-09-19T03:46:00+09:00
6.1.1.3.1.2. IM-LogicDesigner での日時の受信とデータベースへの保存
ロジックフローの「入出力設定」で IM-BloomMaker から送信される情報に応じて入力を設定します。
日時を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
入力値の情報をデータベースに保存するSQLユーザ定義タスクを用意します。
SQLユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
INSERT |
入力値 |
userCd <string>
updateDate <sqltimestamp>
|
返却値 |
なし |
クエリ |
INSERT INTO example_table (user_cd, update_date) VALUES (/*userCd*/null, /*updateDate*/null) |
ロジックフローの入力値の日時データをそのままSQLユーザ定義タスクの入力値として設定します。
6.1.1.3.1.2.1. 作成したロジックフローにおける日時の流れ
IM-BloomMaker から以下の日時が送信されたとします。
2012-09-19T03:46:00+09:00
ロジックフロー内ではオフセット情報を持たないデータ型「date」で日時を扱っているため、送信された日時は以下の値として受け付けます。
2012-09-18T18:46:00+00:00
日時は絶対的に扱うため IM-BloomMaker から送信された日時がそのままデータベースに保存されます。
IM-LogicDesigner で日時は date 型で扱います。
IM-BloomMaker で日時を参照する際に日付を絶対的に扱うためには、データベースに保存されている日時をそのままロジックフローの出力値として設定します。
IM-BloomMaker では日付入力エレメントと時刻入力エレメントを利用して日時を表示します。
日付入力エレメントには、日付・時刻型の変数を設定します。
IM-LogicDesigner から取得した情報を「日付・時刻」型の変数に設定することで日時を画面に表示します。
6.1.1.3.2.1. IM-LogicDesigner で保存されている日時を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日時を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
データベースから取得した日時を返却するSQLユーザ定義タスクを用意します。
SQLユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
なし |
返却値(records <object[]> の中の要素) |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table WHERE user_cd = /*userCd*/’aoyagi’ |
用意したSQLユーザタスクから取得した日時をロジックフローの出力値として設定します。
6.1.1.3.2.1.1. 作成したロジックフローにおける日時の流れ
データベースに保存されている日時が以下の日時であるとします。
2012-09-18T18:46:00+00:00
ロジックフローの出力値として設定された日時が IM-BloomMaker に返却されます。
6.1.1.3.2.2. IM-BloomMaker で日時を表示する
日付入力エレメントと時刻入力エレメントを利用して日時を扱うために変数を設定します。
日時である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」に設定します。
日時を表示するために日付入力エレメントを設定します。
日時を表示するために時刻入力エレメントを設定します。
日付入力エレメントの value プロパティには「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。
時刻入力エレメントの value プロパティにも「日付・時刻」型である「updateDate」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日時を含んだマップ型の変数を設定します。
6.1.1.3.2.2.1. 作成したコンテンツにおける日時の流れ
IM-LogicDesigner から以下の日時が返却されたとします。
2012-09-18T18:46:00+00:00
日付入力エレメントと時刻入力エレメントではユーザのタイムゾーンでの日付を表示するため以下のように表示されます。
IM-LogicDesigner で日時は date 型で扱います。
IM-BloomMaker で日時を一覧する際には日時をユーザの日時の時刻の表示形式で文字列に変換する必要があります。
データベースから取得した日時を相対的な時間での日時文字列に変換し、ロジックフローの出力値として設定します。
IM-BloomMaker で日時を一覧表示する画面を作成する場合、テーブル(繰り返し)エレメントを利用します。
テーブル(繰り返し)エレメントで日時を表示する列には、文字列型の変数を設定します。
IM-LogicDesigner から取得した情報を「文字列」型の変数に設定することで日時を画面に一覧表示します。
6.1.1.3.3.1. IM-LogicDesigner で保存されている日時文字列を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日時を扱う「updateDate」のデータ型「string」に設定します。
データベースから取得した日時を返却するDatabase Fetchユーザ定義タスクを用意します。
Database Fetchユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
なし |
返却値 |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table ORDER BY user_cd |
用意したDatabase Fetchユーザタスクから取得した日時をマッピング設定でユーザの日時の時刻の表示形式で文字列に変換します。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」を利用してユーザの日時の時刻の表示形式で文字列に変換します。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」の入力の「value」にDatabase Fetchユーザタスクから取得した日時を設定します。
日時形式文字列のフォーマットとして、ユーザが設定している「日付(標準表示)」形式と「時刻(標準表示)」を組み合わせた形式にするためにマッピング関数「formatWithAccountTimeZone」の「pattern」に「アカウントコンテキスト - dateTimeFormats - dateStandard」と「アカウントコンテキスト - dateTimeFormats - timeStandard」の2つを配列操作マッピング関数「push」を利用して設定します。
6.1.1.3.3.1.1. 作成したロジックフローにおける日時の流れ
データベースに保存されている日時が以下の日時であるとします。
2012-09-18T18:46:00+00:00
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」を利用して日時をユーザの日付の時刻の表示形式で文字列に変換しています。
マッピング関数「formatWithAccountTimeZone」のフォーマットとしてユーザの「日付(標準表示)」と「時刻(標準表示)」 形式を指定しているため日時は以下の文字列に変換されます。
6.1.1.3.3.2. IM-BloomMaker で日時一覧を表示する
テーブル(繰り返し)エレメントを利用して日時を一覧表示するために変数を設定します。
日時である「updateDate」のデータ型を「文字列」に設定します。
日時を一覧表示するためにテーブル(繰り返し)エレメントを設定します。
テーブル(繰り返し)エレメントの list プロパティには日時文字列を含んだマップ型の配列を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日時を含んだマップ型の配列変数を設定します。
IM-LogicDesigner で日時は date 型で扱います。
データベースから取得した日時をロジックフローの出力値として設定します。(マッピング)
また、リッチテーブルで日時を一覧表示する際にはユーザタイムゾーンの日時でIM-BloomMakerに返却する必要があります。(アクション)
IM-BloomMaker では IM-LogicDesigner から取得した情報を「日付・時刻」型の変数に設定します。
リッチテーブルエレメントで日時を扱う場合は、columnSettingsプロパティで「type=date」を設定します。
リッチテーブルで日時を扱う場合、allowEditingプロパティをTrueにしても、日時を編集することはできません。(時刻を編集できないため、必ず日付(時刻が00:00:00)が保存されます。)
6.1.1.3.4.1. IM-LogicDesigner で保存されている日時を返却する
ロジックフローの「入出力設定」でデータベースから取得した情報を返却する出力を設定します。
日時を扱う「updateDate」のデータ型「date」に設定します。
データベースから取得した日時を返却するDatabase Fetchユーザ定義タスクを用意します。
Database Fetchユーザ定義タスクは以下が設定されているものとします。
設定項目 |
値 |
クエリ種別 |
SELECT |
入力値 |
なし |
返却値 |
user_cd <string>
update_date <sqltimestamp>
|
クエリ |
SELECT user_cd, update_date FROM example_table ORDER BY user_cd |
用意したDatabase Fetchユーザタスクから取得した日時をマッピングします。
6.1.1.3.4.2. IM-BloomMaker で日時一覧をリッチテーブルに表示する
リッチテーブルエレメントを利用して日時を一覧表示するために変数を設定します。
日時である「updateDate」のデータ型を「日付・時刻」型に設定します。
日時を一覧表示するためにリッチテーブルエレメントを設定します。
リッチテーブルエレメントの datasource プロパティには日時を含んだマップ型の配列を設定します。
リッチテーブルエレメントのheaderRowStringプロパティ、columnSettingsプロパティはそれぞれ以下のように設定します。
columnSettingsプロパティの日付を表示するcolumn(列)には、「type=date」を設定します。
アクション「IM-LogicDesigner フロールーティング〇にリクエストを送信する」のレスポンスデータとして日付を含んだマップ型の配列変数を設定します。
リッチテーブルエレメントで日時を正しく表示するためには、「アカウントコンテキストのタイムゾーンを強制的に使用する」プロパティに必ずチェックに入れてください。
6.1.1.3.4.2.1. ロジックフローからBloomMakerに返却される日時の流れ
データベースに保存されている日時が以下の日時であるとします。
2012-09-18T18:46:00+00:00
IM-BloomMaker に日時を返却する際に、ユーザタイムゾーンの日時に変換されます。
2012-09-19T03:46:00+09:00