6.4.5. 「transit manager」から申請したデータを使用してKaiden!で自動的に精算申請を実施する¶
本項では、「transit manager」から申請したデータを使用してKaiden!で自動的に精算申請を実施する方法を説明します。交通系ICカードデータを使用してKaiden!の精算を実施するには、「transit manager」の利用契約が必要です。「transit manager」から申請したデータを使用してKaiden!で自動的に精算申請を実施するには、以下の事前準備が必要です。
- 設定ファイルの作成
- IM-LogicDesignerを使用したロジックフローの作成
- コンテンツ定義の作成
- ルート定義の作成
- フロー定義の作成
- transit managerユーザマッピングマスタの設定
- ジョブの設定
6.4.5.1. 事前準備の手順¶
6.4.5.1.1. 設定ファイルの作成¶
『intra-mart Accel Kaiden! セットアップガイド』-「WARファイルの作成」-「intra-mart Accel Kaiden!の設定ファイル」-「intra-mart Accel Kaiden! 基盤モジュール 」-「transit manager設定(ICカードデータ連携)」を参照して設定してください。
6.4.5.1.2. IM-LogicDesignerを使用したロジックフローの作成¶
IM-LogicDesignerでロジックフローを作成してください。また、IM-LogicDesignerの拡張プログラミングを活用して、自動的に精算申請を実施する際使用するガジェットを作成してください。Kaiden!ではサンプルの、IM-LogicDesignerの拡張プログラムを提供しています。詳細は『intra-mart Accel Kaiden! プログラミングガイド』-「応用」-「ロジックフロー(「transit manager」と連携して自動申請する)」を参照してください。
6.4.5.1.3. コンテンツ定義の作成¶
コンテンツ定義作成時、利用ガジェット設定で、IM-LogicDesignerを使用したロジックフローの作成で作成したガジェットを選択してください。Kaiden!で提供しているサンプルを使用する場合、「旅程明細(近距離)」ガジェットを選択してください。![]()
コラム
IM-LogicDesignerを使用したロジックフローの作成で作成したガジェットのみを選択してください。 フロー定義作成時、フローIDにIM-LogicDesignerの拡張プログラミングの中で指定したフローIDを入力してください。Kaiden!で提供しているサンプルを使用する場合、フローIDに「0_test」を入力してください。![]()
6.4.5.1.4. transit managerユーザマッピングマスタの設定¶
「transit manager」を使用して精算するユーザは transit managerユーザマッピングマスタ に登録する必要があります。登録方法は、 transit managerユーザマッピングマスタ を参照してください。
6.4.5.1.5. ジョブの設定¶
6.4.5.1.5.1. ジョブの新規登録¶
「transit manager」で申請済みのデータをKaiden!で自動的に精算申請するジョブを作成します。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」をクリックします。 「ジョブ新規作成」をクリックします。 必要な情報を設定します。
ジョブカテゴリ任意のカテゴリを選択します。 ジョブID任意のジョブIDを入力します。 ジョブ名任意のジョブ名を入力します。 実行言語「Java」を選択します。 実行プログラム「jp.co.slcs.kaiden2.product_workflow.feature.job.kaiden.workflow.TmAutoEntryJob」を入力します。コラム
ジョブの作成方法の詳細は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。 編集後、「新規作成」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブが作成されました。
6.4.5.1.5.2. ジョブネットの新規登録¶
「transit manager」で申請済みのデータをKaiden!で自動的に精算申請するためのジョブネットを作成します。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 「ジョブネット新規作成」をクリックします。 必要な情報を設定します。
ジョブネットカテゴリ任意のカテゴリを選択します。 ジョブネットID任意のジョブネットIDを入力します。 ジョブネット名任意のジョブネット名を入力します。 実行ジョブジョブの新規登録で新規登録したジョブを選択します。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法の詳細は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。 編集後、「新規作成」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが作成されました。
6.4.5.1.5.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 ロジックデザイナーフローID logicDesignerFlowId 会社コード companyCd 自動申請対象のユーザの transit managerユーザマッピングマスタ で紐付く会社の会社コードを設定します。(設定必須) ユーザ userCd 申請基準日(開始) applyDateFrom 「transit manager」の申請基準日の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日-5日) 申請基準日(終了) applyDateTo 「transit manager」の申請基準日の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日)
6.4.5.2. 自動申請の実行手順¶
申請者は「transit manager」から申請します。 ジョブネットの新規登録で作成したジョブネットを実行します。「transit manager」の申請日が実行パラメータの「申請基準日(開始)」~「申請基準日(終了)」の伝票が自動申請の対象となります。自動申請の対象となった「transit manager」での申請は1つの伝票にまとめられます。既にKaiden!で申請済みのデータは自動申請の対象になりません。 ジョブネットが正常に実行された場合、IM-LogicDesignerを使用したロジックフローの作成で作成したロジックフローに基づいて申請書が作成されます。
6.4.5.2.1. 自動申請の注意点¶
Kaiden!で提供するサンプルで申請した場合、「transit manager」のデータはICカードデータ検索機能で検索対象外となります。一度検索対象外となったデータを検索対象に変更することはできません。また、「transit manager」のデータを含む申請書に対して申請・否認等の操作をしても「transit manager」側のデータは更新されません。