9.2. デザイナ および 実行画面¶
9.2.1. 変数エディタでマップを扱う場合、マップ内の各要素は同じ型を選択してください。¶
変数でマップを使用する場合、値の型は全て同一にしてください。
9.2.2. Internet Explorer 11上ではデザイナのダイアログをリサイズできません。¶
Internet Explorer 11がCSS の resize プロパティに対応していないことによる制限です。
CSSエディタ、 JSONエディタが対象です。
9.2.3. デザイナ画面での見た目と、プレビュー画面およびアプリケーション実行時の画面の見た目は異なります。¶
デザイナ画面で利用できるプロパティの一部に、プレビュー画面およびアプリケーション実行時のみ適用されるものがあるためです。
9.2.4. 動画埋め込みエレメントで autoplay を true に設定しても、自動再生されないブラウザがあります。¶
ブラウザによりメディアの自動再生を許可する条件が異なるためです。
9.2.5. マップ型の変数を別の変数にアクションを用いて代入した場合、アクションアイテムによって表示が異なります。¶
- 「変数〇に〇を代入する」アクションアイテムを使用して変数の代入を行った場合、<マップ>と表示されます。
- 「カスタムスクリプトを実行する」アクションアイテムを使用して変数の代入を行った場合、{ }と表示されます。
9.2.6. 各エレメントの共通プロパティにある「テキストスタイル」カテゴリ内の「横揃え」プロパティにて、「match-parent」を設定してもスタイルに設定されないことがあります。¶
「match-parent」プロパティに関するブラウザの仕様は草案段階であり、ブラウザによって実装状況・挙動が異なります。
各ブラウザの対応状況は「MDN web docs」を参照ください。
9.2.7. CSSエディタの編集内容によりデザイナの見た目が壊れる可能性があります。¶
例として以下のようなCSSを設定した場合、デザイナの見た目が壊れることを確認しています。
html { font-size: 100px; }a: a:visited, a:link { color: #000 }
9.2.8. 整数を入力するプロパティに小数を入力した場合、四捨五入、または切り捨てされた値が利用される場合があります。¶
小数を入力した結果バリデーションエラーが発生しても、画面上では四捨五入、または切り捨てで丸め処理された値が適用されます。
9.2.9. マップ型とマップ型以外の型の相互変換はできません。¶
アクションを使用してマップ型の変数に代入した値をマップ型以外の変数に再代入することはできません。
9.2.10. 互換テーマを利用した場合、ブラウザによってレイアウトが崩れて表示される場合があります。¶
互換テーマを利用した場合、画面幅が変わる事によりレイアウトが崩れて表示される場合があります。
9.2.11. カスタムスクリプトで利用できるグローバルオブジェクトは一部を除いて機能を制限しています。¶
カスタムスクリプトで利用できるグローバルオブジェクトは一部を除いて機能を制限しています。
そのため、カスタムスクリプト内でDOMを操作することはできません。
9.2.12. リッチテキストボックスが読み取り専用の場合、Google Chrome でリッチテキストの値をコピーするとブラウザのコンソールにエラーが出力されます。¶
使用しているライブラリ (Squire) の不具合により、ブラウザのコンソールにエラーが出力されます。
なお、動作に影響はありません。
9.2.13. IM-Repository定義から変数・定数・入力を作成する際に、対応していない制約があります。¶
IM-Repository の下記制約が対象です。
- 数値(最小整数桁、最大整数桁、最小小数桁、最大小数桁)
- 日付時刻
- 独自に追加した制約
9.2.14. リッチテーブルエレメントは、変数の入力規則に対応していません。¶
変数の入力規則に則っていない場合エレメントが赤枠で囲まれますが、リッチテーブルはこれに対応していません。
9.2.15. ファイルアップロードエレメントでサイズが大きいファイルを指定すると、エラーページが表示されることがあります。¶
ファイルアップロードエレメントを使用した画面で、100MB を超えるファイルを選択すると、ブラウザにエラーページが表示され、それ以降の処理が続行できなくなることがあります。
この事象が発生する条件となるファイルサイズは、使用するブラウザや、クライアントのマシンスペックによって異なります。
9.2.16. 利用するブラウザによって、見た目や挙動が異なるエレメントがあります。¶
利用するブラウザによって、見た目や挙動が異なるエレメントがあります。
9.2.17. コンテンツ種別「Bulma」のアプリケーション画面では、画面幅を超えた要素があっても横スクロールが発生しません。¶
コンテンツ種別「Bulma」のアプリケーション画面では、画面幅を超えた要素があっても横スクロールが発生しません。
9.2.19. カスタムスクリプト内で $im.event.mouse を利用して取得できる値について、制限があります。¶
Mac を利用している場合は、以下の値は常に false です。
これは、 Mac OS がどのマウスボタンが押されているかを判別する機能を有していないためです。
- $im.mouse.leftButton
- $im.mouse.rightButton
- $im.mouse.wheelButton
- $im.mouse.extraButton1
- $im.mouse.extraButton2
- $im.mouse.isExtraButton()
また、 iPhone, Android, iPad を利用している場合、上記の API はサポート対象外です。
9.2.20. Internet Explorer を利用した場合、デザイナでエレメントが選択されていることを示す枠が外側にずれます。¶
Internet Explorer を利用した場合、デザイナでエレメントが選択されていることを示す枠が外側にずれます。
この結果、選択状態を示す枠が隣り合うエレメントの後ろやコンテナの外に隠れてしまうという事象が発生します。
当該制限事項は 2020 Winter アップデートにて実施した以下の要件対応に伴うものです。
Internet Explorer 以外のサポート対象ブラウザでは発生しません。
入力規則エラーの赤枠およびデザイナでの選択状態を示す枠を表示する機構を改善します。
9.2.21. スプレッドシートエレメントにおいて、バインド対象のテーブルの左右にテーブルを配置してはいけません。¶
スプレッドシートエレメントにおいて、バインド対象のテーブルの左右にテーブルを配置してはいけません。
バインド対象のテーブルは、バインドする配列変数の長さによってテーブルの行数が動的に変化します。
このとき、行の挿入または削除が行われており、バインド対象のテーブルの左右に存在するテーブル情報が壊れてしまいます。
シートにテーブルを複数配置したい場合は、同一行にテーブルが複数存在しないようにしてください。
9.2.22. マップ型の配下または配列型変数の要素となる変数が更新されても、エレメントが再レンダリングされません。¶
マップ型の配下または配列型変数の要素となる変数が更新されても、エレメントが再レンダリングされません。
例えば、以下のような変数があり、エレメントのプロパティに $variable.object が指定されている場合を考えます。
{ "object": { "string": "string" } }
このとき、 $variable.object.string を更新しても、 $variable.object が更新されたとはみなされず、エレメントが再レンダリングされません。
強制的にエレメントを再レンダリングさせたい場合は、以下のようなカスタムスクリプトを実行してください。
$variable.object = $im.resolve("$variable.object");
上記はマップ型変数における説明ですが、配列の変数でも同様です。
例えば、以下の事象は当該制限事項によるものです。
1. 「リッチテーブル」エレメントの dataSource プロパティに指定されている変数の配下の変数を更新したが、リッチテーブルの見た目が更新されない。
2. 「履歴・コメント」エレメントの eventGroupKey プロパティに指定されている変数の配下の変数を更新したが、履歴・コメントエレメントがリフレッシュされない。
3. 「テーブルバインド設定」エレメントの bindVariable プロパティに指定されている変数の配下の変数を更新したが、スプレッドシートエレメントの見た目が更新されない。