intra-mart Accel Platform SAML認証セットアップガイド 第4版 2019-08-01

3.2. 注意事項

ここでは、SAML 認証設定時の注意事項について解説します。

3.2.1. エンティティID

IdP はエンティティID と呼ばれる識別子でSP( intra-mart Accel Platform ) を認識します。
intra-mart Accel Platform のエンティティIDは以下の規則に従ってIdP 新規登録または更新時に設定されます。
  • 設定ファイル(conf/server-context-config.xml)に定義したベースURL
  • ベースURLが定義されていない場合は「http://server:port/path」

3.2.2. 署名

3.2.2.1. 署名アルゴリズム

証明書情報に登録可能な署名アルゴリズムは以下の通りです。
  • RSA
  • DSA

3.2.2.2. シングルサインオンの署名処理

登録するIdP メタデータの「IDPSSODescriptor」要素に「WantAuthnRequestsSigned=”true”」の設定がある場合
シングルサインオンのリクエストには署名が必須となるため「署名しない」を選択していても署名処理を行います。

3.2.3. 暗号化

3.2.3.1. AES256の使用

Javaは標準のままではAES の鍵の長さは128bit までしか使用できません。
256bit を使用する場合はJCE(Java Cryptography Extension)を差し替える必要があります。
  1. 「JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policy Files」をダウンロードしてください。

  2. zip ファイルを解凍してファイル内の「US_export_policy.jar」と「local_policy.jar」を以下のパスに上書きコピーしてください。
    • <%JAVA_HOME%>/jre/lib/security

3.2.4. IdP から intra-mart Accel Platform へのシングルサインオンを開始する場合

IdP によっては、IdP から intra-mart Accel Platform にシングルサインオンする機能があります。
この機能を利用する場合、同じエンティティID のIdP を複数登録しないでください。IdP を特定できずに正しく動作しません。

3.2.5. IdP からのログアウトリクエストについて

IdP によっては、IdP からSP にログアウトするようにリクエストを送信する機能がありますが intra-mart Accel Platform は対応していません。