3. アップデート・パッチの考え方¶
- 2013 Springより既存環境に対して、アップデートとパッチの適用が可能です。
3.1. 用語定義¶
- アップデート
2015 Spring(4月)、2015 Summer(8月)、2015 Winter(12月)の年に3回の単位でリリースする機能追加、不具合修正です。Resinの更新、検証済み環境、サポート環境の改変も含まれます。
- パッチ
アップデートとアップデートの間に緊急度が高い修正の必要などが発生した場合、モジュール単位でリリースします。Version 7.x までのパッチとほぼ同じ位置づけです。IM-Juggling内の構築されたいプロジェクト単位で取得可能です。パッチでリリースした内容は、次期アップデートに含まれます。コラム
IM-Jugglingでの操作方法は下記を参照ください。
3.2. リリース間隔¶
- Accelシリーズにおけるリリーススケジュールです。
注意
一部製品(OEM製品等)については、例外的にリリース時期が変則的となる場合があります。予めご了承ください。注意
例外的に一部分のモジュールのみを選択してアップデートする事も可能です。ただし、モジュール間の依存関係上、完全に一部分のみ適用という事ができない場合があります。このため、弊社では全てのモジュールをアップデートする事を推奨します。パッチは、原則、最新アップデート版に対してのみにリリース致します。(例外条件については次ページにて紹介)
3.3. リリース済アップデートへのパッチ提供基準¶
- 次に示す条件に満たされる不具合の場合に限り、過去のアップデートに対してもパッチ提供が行われます。
3.3.1. 条件¶
- Accelシリーズにおいて、リリース済のアップデート版へのパッチ提供については、モジュール間の依存関係上、過去にさかのぼって適用が出来ないため、以下の条件を満たすものとします。
1. 最新のアップデート版でも解消されていない不具合2. 上記1を満たし、弊社が、一般ユーザの業務運用に著しく影響を与える不具合と認めたものコラム
過去対応例:要件 [25281] GoogleChromeブラウザで画面のポップアップの表示に失敗し、正しく画面が表示されない場合があります。(ポータル機能)要件 [25824] フォローしているユーザのCompanyBoxへの投稿内容がMyBoxに表示されない場合があります要件 [26012] クロス集計の縦列の集計結果が間違っている3. 上記1を満たし、弊社が、運用上、回避できない不具合と認めたものコラム
過去対応例:要件 [24540] ロック情報が残ったままiAPを停止してしまうと再起動できなくなります。要件 [25110] Commons-FileuploadにDDos攻撃の原因となる不具合が存在します。要件 [26249] IMBoxのユーザ情報において異なるユーザの情報が取得される場合があります4. 上記1を満たし、弊社が、性能に著しく影響を与える不具合と認めたものコラム
過去対応例:要件 [24657] 分散環境において、メモリリークが発生します。要件 [25211] CompanyAuthzManagerの認可判断処理の改善を行います5. 上記2〜4のいずれかで、次期アップデート版で対応が予定されているが、次期アップデート版のリリースが6ヶ月以上先の不具合6. 脆弱性に関わる不具合
3.3.2. リリースの範囲¶
パッチは、1年の間にリリースされたアップデートに対して提供されます。コラム
例として、2014 Summerの場合、パッチ対象は、2014 Spring、2013 Winter、2013 Autumn、2013 Summerまで。ただし、アップデートがあってもモジュールのバージョンが固定されている(変更がない)ものに対するパッチは、過去のアップデートバージョンにも適用できることがあります。例:要件 [23462] 「Apache Commons FileUpload におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性」に対応します。対応は、2016 Summer(Nirvana) に実施しているが、1年以上前のアップデートバージョンでも利用されているため 2014 Winter(Iceberg) にも適用可能。
3.4. Version 7.x以前とAccelシリーズのバージョンアップ・アップデートの違い¶
次の考え方に違いがあります。弊社では今後、Accelシリーズにおけるアップデートの運用を継続致します。
Version 7.x 以前 Accelシリーズ 構築方法 製品個々のインストーラによるバージョンアップ IM-Jugglingによるモジュール毎のアップデート 移行作業 バージョンアップ時の作業コストが発生 適切なカスタマイズ であれば改修作業は未発生 対象範囲 製品内の全ての機能に対してバージョンアップが必要 必要なものだけをアップデート※モジュールの依存関係により、一部例外があります。