8.1. IM-BPM Runtime¶
8.1.1. API利用時のトランザクション制御により振る舞いが変わる場合があります。¶
プロセスを実行する操作をAPI経由で呼び出した場合、呼び出し時のトランザクション制御状態により振る舞いが変わる場合があります。サービスタスクは、実行に失敗した場合リトライを行います、またリトライを行った後失敗した場合にはリトライを行った情報をデータベースに永続化し、サービスタスクで停止(障害中ステータスに遷移)します。トランザクションが既に開始されている場合、かつ同期的にアクティビティを動作させる場合には呼び出し時点までロールバックされます。トランザクションを開始していない場合、サービスタスクで停止します。
8.1.2. Activitiの動作仕様に準拠します。¶
プロセスの実行には、Activitiを利用しています、プロセスの挙動に関してはActivitiの動作仕様に準拠します。IM-BPM for Accel Platform では以下の事象を確認しています。
- シーケンスフローとゲートウェイを組み合わせた場合、かつタスク等を配置しないループするフローを記述した場合、処理が終了せず無限ループに陥る場合があります。
8.1.3. イベントサブプロセスに境界イベントを配置した場合プロセス実行に失敗します。¶
IM-BPM Designerでは、イベントサブプロセスに境界イベントを配置することが可能ですが、イベントサブプロセスに対して境界イベントを配置した場合、プロセスの実行は行えません。イベントサブプロセスに対して境界イベントの配置は行わないでください。
8.1.4. 設定ファイルにおいて、履歴レベルの変更は行えません。¶
im-bpm-config.xmlにおいて、履歴レベル history-level 項目には “audit” のみ指定が可能です。
“none” または “activity”, “full” を設定した場合、画面が正常に表示されない場合が存在します。
8.1.5. 一つのプロセスインスタンスに対して、大量のマルチインスタンスが実行中の場合にアンデプロイを実行すると失敗する可能性があります。¶
大量のマルチインスタンスが実行中の場合にアンデプロイを実行すると、アンデプロイに失敗する可能性があります。失敗した場合、アンデプロイの開始前の時点までロールバックされます。
8.1.6. プロセスインスタンス内で予約されている変数名が存在します。¶
“im_” プレフィクスで始まる変数名は全て予約されています。
以下の変数名は実行中に利用される変数の為、登録および更新を行わないでください。
- nrOfInstances
- nrOfActiveInstances
- loopCounter
- nrOfCompletedInstances
- im_operation_users
- im_bpm_task_id
- task
- execution
- authenticatedUserId
- bpm_forma_upload_items
- bpm_forma_upload_files
8.1.7. プロセス定義が不正な場合、マイグレーションに失敗する場合があります。¶
分岐の設定が正しく行われていない場合や、スクリプトタスク内のスクリプトが不正な場合等、プロセス定義が不正、不完全な場合、マイグレーションの実行に失敗する場合があります。
8.1.8. サブプロセス内のアクティビティをマイグレーション先として指定した場合、サブプロセスのマルチインスタンスについて制約があります。¶
サブプロセス内のアクティビティをマイグレーション先として指定した場合、かつサブプロセスにマルチインスタンスの設定が行われている場合、以下の制約が存在します。
- マルチインスタンスの設定が並列の場合は、一つのインスタンスのみ作成されます。
- マルチインスタンスの設定が順次の場合は、一つのインスタンスが終了後、サブプロセスから遷移します。
サブプロセス自体をマイグレーション先として指定した場合にはマルチインスタンスは正常に動作します。
8.1.9. マイグレーション先に、イベントゲートウェイの遷移先として指定されているイベントは指定できません。¶
マイグレーション先に、イベントゲートウェイの遷移先として指定されているイベントは指定できません。
8.1.10. マイグレーション実行時に、マイグレーション先のタスクが非同期タスクでも、同期的に処理を行います。¶
マイグレーション先のタスクが非同期タスクの場合でも、履歴を作成するため同期的に処理を行います。
8.1.11. IM-FormaDesigner連携を行う場合、アプリケーション種別「IM-Workflow」は利用できません。¶
IM-FormaDesigner連携機能では、アプリケーション種別「標準」のみ連携可能です。
アプリケーション種別「IM-Workflow」は利用できません。
8.1.12. IM-Workflow連携を行う場合、トランザクションファイルおよび添付ファイル保存先設定において、保存先としてストレージは利用できません。¶
ワークフロー連携機能を利用する場合は、IM-Workflowのトランザクションファイルおよび添付ファイル保存先設定(transaction-file-save-location)に関して、未完了案件、完了案件の保存先としてストレージを利用する設定(1および2)は利用できません。
1: トランザクションファイル(XMLファイル)と添付ファイルをすべてストレージに保存する。
2: 未完了案件: トランザクションデータファイルをBinaryデータとしてデータベースに保存する。添付ファイルはストレージに保存する。完了案件、過去案件: ストレージに保存する。
保存先としてストレージを利用した場合、IM-BPMにおけるワークフロー連携機能でのエラー発生時にデータ不整合が生じます。
設定値として、3または4をご利用ください。
- 3: 過去案件のみストレージに保存する
- 4: 全てデータベースに保存する
8.1.13. IM-FormaDesignerおよびIM-BIS連携を行う場合、案件番号を設定しても利用されません。¶
IM-FormaDesignerおよび、IM-BIS連携機能を利用した場合、案件番号を設定しても利用されません。
アクション処理にて採番された案件番号が利用されます。
8.1.14. IM-FormaDesignerおよびIM-BIS連携を行う場合、画面アイテム「アノテーション」を配置したフォームを含むFormaアプリケーションのフローは利用できません。¶
画面アイテム「アノテーション」を配置したフォームを含むFormaアプリケーションのフローは、利用できません。
8.1.15. Formaアプリケーションに”bpm_business_key”を配置して業務キーを登録する場合、最大入力文字数は63文字までです。¶
プロセス開始一覧から業務キーを入力する場合は入力チェックを実施しているが、Formaアプリケーションの入力チェックは利用者側で実施する必要があります。
業務キーを格納するテーブルのカラムサイズによる制限です。
8.1.16. 変数操作画面の一覧はページング機能が利用できないため、大量の変数が表示されると著しく画面性能が悪化します。¶
複数のリクエストの結果をクライアントサイドでまとめて成型して画面表示していることによる制限です。
8.1.17. 変数操作画面の変数編集ダイアログにて、String型の複数行入力を行うテキストエリアがInternet Explorerのみリサイズできません。¶
Internet Explorerがcssのresizeに対応していないことによる制限です。
8.1.18. Formaアプリケーションでアップロードされたファイルは、CallActivityで実行されたプロセスと共有されます。¶
CallActivity実行時に変数と違いファイルデータは複製されません。
そのため、CallActivityで実行されたプロセスのForma画面でファイルアップロードアイテムの登録済みファイルを削除すると呼び出し元のプロセスからも削除されます。
8.1.19. 夏時間に対応していません。¶
IM-BPM Runtimeでは、画面に表示にされる時刻などに関してタイムゾーンを考慮して表示・操作を行えるように対応していますが、タイムゾーンの計算を行う際に夏時間を考慮していません。
各タイムゾーンの標準時間に合わせてタイムゾーンの計算を行っています。
8.1.20. IM-BPM管理者は、任意のJavaコードをサーバ上で実行することが可能です。¶
IM-BPM Runtimeでは、IM-BPM管理者がサービスタスク・リスナーにて実行する任意のJavaクラスをプロセス定義に含め、デプロイすることができる機能を提供しています。
そのため、IM-BPM管理者は任意のJavaコードをサーバ上で動作させることが可能です。
8.1.21. IM-FormaDesignerで作成した画面をフォームに設定した場合、並列のユーザタスク間でフィールドの入力値が共有されます。¶
パラレルゲートウェイ等を利用し分岐するプロセスを作成した場合、かつそれぞれの分岐先に同一の画面(IM-FormaDesigner)をフォームに設定したユーザタスクを配置した場合には、片方のユーザタスクで入力した入力値がもう一方のユーザタスクを開いた際に表示されます。
8.1.22. ユーザに付与されたロールが1000個以上存在する場合エラーが発生します。¶
ユーザに付与されたロールが1000以上存在する場合エラーが発生します。
これはデータベースの仕様に依存します。
8.1.23. 大量テナントでの利用は行えません。¶
IM-BPMでは、1テナントあたり2スレッド消費する動きをします。
そのため、100テナントなど大量のテナントを作成される場合、大量のスレッドを消費するという問題があります。
8.1.24. Formaファイルアップロードアイテムに初期表示される更新日は現在日が利用されます。¶
BPMのユーザタスクでFormaアプリを利用した際に、ファイルアップロードアイテムに初期表示されるファイルの更新日は現在日が表示されます。
BPMのAttachmentサービスでは更新日は正しく管理されていますが、BPMから呼び出すFormaアプリは全て新規データとして登録されるため更新日を正しく表示する事ができません。
8.1.25. Oracle Databaseを利用する場合、特定の条件を満たしているとIM-BPMのセットアップが行えません。¶
Oracle Databaseを利用する場合、以下のいずれかの条件を満たしていると、IM-BPMのテナント環境セットアップが行えません。
- データベース接続ユーザに「SELECT_ANY_TABLE」権限が付与されている場合
- カレントスキーマ以外のスキーマ内にIM-BPMに関するテーブルが作成されている場合
8.1.26. スタートイベントが配置されていないプロセス定義がプロセス開始一覧に表示される場合があります。¶
IM-BPM for Accel Platform 2016 Winter 以前にデプロイしたプロセス定義の場合は、スタートイベントがなくプロセス開始の権限が設定されている場合はプロセス開始一覧に表示されてしまいます。
再度デプロイすることによりプロセス開始一覧に表示しないようにすることができます。
8.1.27. アーカイブ後にデプロイ情報をアンデプロイした場合、アーカイブ情報からデプロイ情報を参照することができなくなります。¶
アーカイブ後にデプロイ情報をアンデプロイした場合、アーカイブ情報からデプロイ情報およびプロセス定義情報を参照することができなくなります
アーカイブ後、プロセス情報を参照する場合は、アンデプロイを行わないでください。
8.1.28. Internet Explorerで2083文字を超えるURLを使用できません。¶
Internet Explorerで2083文字を超えるURLを使用できません。
2083文字を超えるURLを使用した場合、正常に画面が表示できません。
8.1.29. サブプロセス(Call Activity)に対して、deleteProcessInstance またはアンデプロイを実行しないでください。¶
サブプロセス(Call Activity)に対して、deleteProcessInstance またはアンデプロイを実行しないでください。
APIを直接実行またはアンデプロイした場合、サブプロセス(Call Activity)の削除が実行できてしまいます。