IM-PDFDesigner for Accel Platform セットアップガイド 第6版 2016-08-01

【補足】 IM-PDFDesigner for Accel Platform へのバージョンアップ手順

基本的に上位プログラムは修正なしにそのまま動作いたしますが、以下2点に該当する場合には移行作業とは別にソースコード・帳票レイアウトファイルの修正が必要となります。
該当ケース 必要な作業
廃止メソッド、廃止クラスを利用している場合 ソースコードの修正が必要となります。下記の移行先クラス、および付属のサンプルソースをご覧ください。
2バージョン以上前の帳票レイアウトを利用している場合 新版のデザインツールで既存のレイアウトファイルを開き、上書き保存してください。保存した帳票レイアウトをサーバに配置し、プログラムからPDFファイルを出力ください。出力結果に文字化けや文字のずれがないことを確認ください。文字化けや文字のずれ等は帳票ツール上で修正ください。

コラム

上記に該当するかわからない場合は、個別に営業までご相談ください。

廃止メソッド

setCompressionメソッドは、 IM-PDFDesigner for Accel Platform では、利用できませんのでご注意下さい。

廃止クラス

Storage Service の廃止により、一部のクラスが廃止となりました。
クラス名 廃止/新規 移行先クラス
AbstractBuilder 廃止(使用できません) なし
AbstractPageBuilder 廃止(使用できません) なし
CompressedPDF    
IOCelaPageBuilder 廃止(使用できません) CSVCela
IOCelaPageWriter 廃止(使用できません) CSVCela
IODocPageBuilder 廃止(使用できません) CSVDoc
IODocPageWriter 廃止(使用できません) CSVDoc
PageWriter 廃止(使用できません) なし
PDFBuilder 廃止(使用できません) IOIntegration
PDFDocumentInformation    
PDFException    
PDFIllegalLicenseException    
PDFIllegalParameterException    
PDFIllegalStateException    
PDFIOException    
PDFLibSecurity    
PDFMemoryAccessException    
PDFRuntimeException    
PDFSecurity    
PDFUnsupportedVersionException 新規(サポート対象外のクラスを使用した場合)  
PDFWriter 廃止(使用できません) IOIntegration
AbstractCSVCela 新規(インスタンスの生成はできません)  
AbstractCSVDoc 新規(インスタンスの生成はできません)  
AbstractIODOC    
AbstractIOIntegration 新規(インスタンスの生成はできません)  
CSVCela    
CSVDoc    
IOIntegration    

利用可能フォント(等幅フォント)

利用フォントは、等幅フォントをご利用ください。可変幅フォントはご利用いただけません。

(例)
MSゴシック/MS明朝   → OK 等幅フォント
MS Pゴシック/MS P明朝 → NG 可変幅フォント

コラム

どうしても可変幅フォントを利用する必要がある場合、上記に該当するか不明な場合は、個別に営業までお問合せください。

データファイルの文字コード(SJIS/MS932)

データファイルの文字コードは、SJIS(MS932)で作成してください。
データファイルを SJIS(MS932)以外で作成する必要がある場合は、個別に営業までお問合せください。

ファイルの拡張子

拡張子 説明
dlf レイアウトファイル(単票用)
def レイアウトファイル(連票用)
iod IM-PDFDesignerの中間ファイル、IODOCツールにこのファイルを読み込ませると、レイアウトファイル(単票用/dlfファイル)に変換します。
cdd 単票レイアウトとCSVファイルの紐づけファイル

IM-PDFDesigner for Accel Platform へのバージョンアップ手順

1. 既存環境(移行元環境)の帳票レイアウトファイル(拡張子が dlf/def のファイル)を準備します。

コラム

dlfファイルが存在しない場合は、拡張子が iod のファイルを探してください。dlfファイルから帳票ツール固有の情報を削除したものがiodファイルとなります。dlfファイルとiodファイルは基本的に同じものです。

2. 作業が必要なファイルは、以下の2種類のファイルとなります。
・dlfファイル:帳票レイアウト(単票)- ※ dlfファイルが存在しない場合は、iodファイルを探してください。
・defファイル:帳票レイアウト(連票)
3. dlfファイル(単票)の変換
3.1. スタートメニュー → YSS IOWebDOC → IODOC を起動します。
3.2. dlfファイル(もしくはiodファイル)を、IODOCツールにドラッグ&ドロップします。
3.3. 帳票レイアウトが開きます。
3.4. 上書き保存してください。
3.5. dlfファイルと同じ名称の iodファイル が作成されていることを確認ください。
3.6. ファイルの最終更新日時が更新されていることを確認ください。
4. defファイル(連票)の変換
4.1. スタートメニュー → YSS IOWebDOC → IOCELA を起動します。
4.2. defファイルを、IOCELAツールにドラッグ&ドロップします。
4.3. 帳票レイアウトが開きます。
4.4. 上書き保存してください。
4.5. defファイルの最終更新日時が更新されていることを確認ください。
5. 移行先の環境に、IM-PDFDesigner for Accel Platform を手順に沿ってインストールします。
6. 帳票レイアウトファイル/ソースコード一式を新環境に配置します。

コラム

帳票レイアウトファイルの置き場所に注意してください。iAPよりストレージサービスの概念がなくなっており、またテナント機能が新たに追加されています。

コラム

dlf/defファイル以外に cddファイルや画像ファイルを利用している場合は、これらのファイルも一緒に配置してください。基本は帳票レイアウトファイル一式が保存されたフォルダを丸ごと新環境にもっていきます。

7. 動作確認
既存の帳票出力機能からPDFファイルを出力します。
新バージョンではデータチェック機能が厳しくなっており、旧バージョンで作成されたデータがエラーとなる可能性があります
このため、必ずすべての帳票レイアウトについて出力を確認してください。

コラム

正常に出力されない場合には、個別にお問合せください。