IM-BIS / IM-BIS 仕様書 初版 2015-08-01

IM-BIS / IM-BIS 仕様書 初版 2015-08-01

12. 動的処理対象者設定に関する仕様

動的処理対象者に関する設定の仕様を説明します。

12.1. データソース定義に関する仕様

  1. 利用できるデータソース種別

    動的処理対象者設定で利用できるデータソース種別は次の通りです。
    • SOAP
    • REST
    • JAVA
    • ルール
  2. レスポンスパラメータの構造

    動的処理対象者設定で使用するデータソース定義は、レスポンスパラメータの構造は
    必ず以下の仕様通りに設定する必要があります。
    行番号

    パラメータ
    データ型
    親オブジェクト
    1

    ResponseObject
    object
    なし
    2

    settings
    array
    1
    3


    object
    2
    4
    処理設定No
    processSetNo
    string
    3
    5
    判定用コード
    code
    string
    3
    6
    会社コード
    companyCd
    string
    3
    7
    会社組織セットコード
    departmentSetCd
    string
    3
    8
    ユーザコード
    userCd
    string
    3
    9
    組織コード
    departmentCd
    string
    3
    10
    比較
    compare
    string
    3
    11
    役職コード
    postCd
    string
    3
    12
    パブリックグループセットコード
    publicGroupSetCd
    string
    3
    13
    パブリックグループコード
    publicGroupCd
    string
    3
    14
    役割コード
    roleCd
    string
    3

コラム

動的処理対象者設定で外部連携を設定する場合は、レスポンスのマッピングを行いません。
レスポンスは上記仕様に従い、自動的にパラメータをマッピングします。

12.2. 外部連携返却値に関する仕様

外部連携の返却値は、レスポンスパラメータの仕様にある「判定用コード」およびコード毎の必須項目があります。
なお、処理対象者に関する各種コード値については、IM共通マスタの値を設定してください。
  1. 判定コード

    処理対象者に設定する条件の分類を指定します。
    1 ⇒ ユーザ
    2 ⇒ 組織
    3 ⇒ パブリックグループ
    4 ⇒ 役職
    5 ⇒ 役割
    6 ⇒ 組織+役職
    7 ⇒ パブリックグループ+役割
  2. 判定コード別の必須条件

    ../../_images/judgement_code.png
    ※表に「〇」がついている項目は必須です。
    「-」は不要な項目です。
  3. 処理設定No

    縦配置ノード、横配置ノードの処理設定順を指定します。
    値は、1から順に数値を設定してください。
  4. 比較

    ge ⇒ 上位階層検索(指定したコードを含む)
    eq ⇒ 指定のみ検索
    le ⇒ 下位階層検索(指定したコードを含む)

12.3. データソース定義「ルール」を使用する場合の、ルールExcelファイルの記述に関する仕様

OpenRulesの基本的な使い方は、別途提供している「OpenRulesモジュール / 簡易操作ガイド」をご参照ください。
ここでは、動的処理者設定でルールを使用する場合の設定方法を説明します。
動的処理者設定の仕様に準じたオブジェクトを返却するには、以下の設定をします。
  • Dataテーブル

    IM-BIS に返却したい全てのユーザ・会社・組織等を設定します。
    テーブルのヘッダーは「Data IMDynamicUser settings」を使用してください。
    以下の例のように、通常の動的処理者設定用のオブジェクト構造に、対象者IDを追加してください。
    対象者IDはユニークなナンバーにする必要があります。
    ルールによる動的処理者設定では、この対象者IDを指定することで、処理対象者の指定を行います。
    ../../_images/rule_excel_1.png

コラム

IMDynamicUserは以下の構造のオブジェクトです。

../../_images/rule_excel_2.png
  • Datatypeテーブル

    IM-BIS への結果返却用の配列(Stringの配列。以下の例ではids)と、IMDynamicUserの配列は必須です。
    IMDynamicUserの配列の変数名は、settingsを用いてください。
    他のフィールドを追加することも可能です。
    ../../_images/rule_excel_3.png
  • Decisionテーブル

    動的処理者設定用のオブジェクトを作成するために、以下のシンタックスを利用してください。
    := decision.put("Response_Business_Concept_Name", resultantDynamicUsers(response_Object_Instance, "Attribute_Name_Of_SettingIDs", settings))
    
    • Response_Business_Concept_Name

      返却するオブジェクトのBusiness Concept名
    • response_Object_Instance

      返却するオブジェクトのインスタンス名
    • Attribute_Name_Of_SettingIDs

      結果返却用の配列(String[])の変数名(ダブルクォーテーションで囲んでください。)
      設定例
      := decision.put("ResponseObject", resultantDynamicUsers(responseObj, "ids", settings))
      
  • DecisionObjectテーブル

    動的処理者設定用のオブジェクトを初期化するために、以下のシンタックスを利用してください。
    := initializeDynamicUserList(response_Object_Instance, "Attribute_Name_Of_SettingIDs&Initial _Values", settings)
    
    • response_Object_Instance

      返却するオブジェクトのインスタンス名
    • Attribute_Name_Of_SettingIDs&Initial _Values

      インスタンス化に用いる変数とユーザ情報の2つを結合して指定します。(全体をダブルクォーテーションで囲んでください。)
      ../../_images/rule_excel_4.png
      1. 結果返却用の配列(String[])の変数名
      2. セパレータ
      3. インスタンスの初期化に用いたいユーザの対象者IDを指定(上記の例では対象者ID:1,2,3,4のユーザをインスタンス化に用いる)
      ※インスタンス化する必要が無い場合は、”ids :” または “ids” を設定してください。
      設定例
      := initializeDynamicUserList(responseObj, "ids:1,2,3", settings)
      
  • Variableテーブル

    返却するオブジェクトの設定にはVariableテーブルを使用してください。
    設定する値はDecisionObjectテーブルで指定した、インスタンスの初期化に用いるユーザの対象者IDと一致させてください。
    他のフィールドを追加することも可能です。
  • Glossaryテーブル

    返却するオブジェクトの設定については、以下の例を参考に設定してください。
    背景色が黄色の部分がIMDynamicUserのBeanの変数を示しています。
    以下の例以外の変数を追加することもできます。
    ../../_images/rule_excel_5.png

    コラム

    下記の例のようにIMDynamicUserの変数を省略することも可能ですが、混乱を招く可能性があるため、省略しないことをお勧めします。
    ../../_images/rule_excel_6.png
  • DecisionTableテーブル

    判定ルールと、返却する対象者IDを設定してください。
    IM-BIS 側に返却する対象者IDの配列(この例だと返却ID)はArray型のため、カンマ区切りで対象者IDを設定してください。
    Condition、Conclusionの追加・変更は自由に設定ができます。
    以下の例は、インプット1が10の場合、対象者IDが1,14のユーザが IM-BIS に返却、20の場合は対象者IDが2,13,5のユーザが IM-BIS に返却されます。
    ../../_images/rule_excel_7.png