4.2. Cassandra のセットアップ for Windows¶
ここでは Windows環境への Cassandra のセットアップ方法を説明します。
4.2.1. ファイルの展開¶
Apache Cassandra の取得 でダウンロードした、<apache-cassandra-1.1.12-bin.tar.gz>ファイルを任意のパスに展開します。※ファイルの展開には、TAR-GZ形式の圧縮ファイルが展開できる解凍ツールを利用してください。ノート
本書では、例として次のディレクトリを指定します。
「C:/cassandra/apache-cassandra-1.1.12」
Cassandra を展開したディレクトリを以後、%CASSANDRA_HOME% と略します。
4.2.2. 各種設定¶
- Cassandra を起動する前に、以下の設定が必要になります。
4.2.2.1. Cassandra の設定¶
- Cassandra の設定が記載されている、<%CASSANDRA_HOME%/conf/cassandra.yaml>ファイルをエディタで開き、編集を行います。
- cassandra.yamlファイルに関する詳細は、「Cassandra の参考情報」の「cassandra.yaml 主な項目一覧」を参照してください。
クラスタ名の指定
「cluster_name」 プロパティに任意のクラスタの名称を指定します。cluster_name: 'IMBox Cluster'警告
Cassandraサーバが複数存在する場合、クラスタ名で同一クラスタのCassandraであるか判断され、クラスタが組まれてしまう場合があります。新規に intra-mart Accel Platform を構築する場合、初期値を変更することを推奨します。データの保存場所の指定
「data_file_directories」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。data_file_directories: - C:/cassandra/dataコミットログの保存場所の指定
「commitlog_directory」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。# commit log commitlog_directory: %CASSANDRA_HOME%/commit_logキャッシュデータの保存場所の指定
「saved_caches_directory」プロパティに任意のパスを指定します。指定したディレクトリが無い場合、起動時に自動で作成されます。# saved caches saved_caches_directory: %CASSANDRA_HOME%/saved_cachesノート
Cassandraをバージョンアップする際には、旧バージョンのデータを新バージョンのデータとして引き継いで利用します。バージョンアップについての詳細は、Cassandra のバージョンアップ を参照してください。他の Cassandra との通信用アドレスの指定
Cassandraでは、JavaのInetAddress.getLocalHost()で取得されたIPアドレスで他のCassandraとの通信を受け付けますが、複数のアドレスがある場合、明示的に通信に利用するIPアドレスを指定する必要があります。listen_address: 192.168.xxx.xxx(任意のIPアドレス) rpc_address: 192.168.xxx.xxx(任意のIPアドレス)システムログの指定
<%CASSANDRA_HOME%/conf/log4j-server.properties>ファイルをエディタで開き、「log4j.appender.R.File」プロパティに任意のパスを指定します。log4j.appender.R.File=%CASSANDRA_HOME%/system.log
4.2.2.2. メモリの設定¶
インストール環境に応じたメモリ値を指定します。<%CASSANDRA_HOME%/bin/cassandra.bat>ファイルをエディタで開きます。「Xms」プロパティに最小ヒープサイズ、「Xmx」プロパティに最大ヒープサイズを指定します。指定する値は、必ず下記の記載例以上にしてください。set JAVA_OPTS=-ea^ -javaagent:”%CASSANDRA_HOME%lib\jamm-0.2.5.jar”^ -Xms512M^ -Xmx512M^警告
設定する値は「512M」以上にしてください。「512M」より小さい値を設定した場合、正常に動作しない恐れがあります。Cassandraとしては1GB以上に設定することを推奨されています。
4.2.2.3. 環境変数の設定¶
Windows環境変数に JDKをインストールしたホームディレクトリを追加します。WindowsOSのマニュアルに従い、次のように設定します。
変数 JAVA_HOME 値 JDK をインストールしたホームディレクトリ ノート
- 事前にJDK6またはJDK7をインストールしてください。