intra-mart Accel Platform Webサービス 認証・認可 仕様書 第5版 2017-04-01

概要

Webサービスとは

「Webサービス」は、インターネットを用いた技術やそれらを利用したサービスを指しますが、本書で扱う「Webサービス」とは SOAP と WSDL を用いた Webサービス を指します。

Webサービス・プロバイダ と Webサービス・クライアント

本書では、Webサービス を提供する側を「Webサービス・プロバイダ」と呼び、Webサービス を利用する側を「Webサービス・クライアント」と呼びます。
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SOAP

SOAP とはXML形式のメッセージを交換するためのプロトコルです。
Webサービス は、SOAP のプロトコルに従いXMLメッセージ(SOAPエンベロープ)を交換します。
SOAPエンベロープ は以下の2つで構成されます。
  • SOAPヘッダ

    付加的な情報が格納されます。オプショナルです。

  • SOAPボディ

    主要な情報(データ)が格納されます。

SOAP は、ソフトウェア同士がデータを交換するためのプロトコルです。SOAPエンベロープ には、通信プロトコルに関する記述が存在しないため、様々な場面で共通して利用することが可能です。
SOAP に関する詳細な情報は、書籍やWebサイトを参照してください。なお、SOAP の仕様はW3Cの「Web Services Activity」を参照してください。

SOAPフォルト

SOAP では、Webサービス・プロバイダ で何らかのエラーが発生した場合、SOAPボディ にエラー情報を格納して Webサービス・クライアント に返信することができます。このエラー情報を「SOAPフォルト」と呼びます。
SOAPフォルト は、エラーコード、エラーメッセージおよびエラーの詳細で構成されます。

WSDL

WSDL(Web Services Description Language) とは、Webサービス を記述するためのXMLをベースとした言語仕様です。
Webサービス を利用する際に必要となる以下の情報が記述されています。
  • Webサービス のアクセスポイント
  • Webサービス の通信プロトコル
  • Webサービス を利用するための入力情報
  • Webサービス の実行結果の形式
Webサービス・クライアント は WSDL に記述された Webサービス のインタフェースを元に、Webサービス を利用します。
WSDL は以下の要素で構成されています。
  • wsdl:definitions
  • wsdl:types
  • wsdl:message
  • wsdl:operation
  • wsdl:postType
  • wsdl:binding
  • wsdl:port
  • wsdl:service
WSDL に関する詳細な情報は、書籍やWebサイトを参照してください。なお、WSDL の仕様はW3Cの「Web Services Activity」を参照してください。

XMLスキーマ

WSDL の wsdl:types 要素は、Webサービス でやり取りされるXMLメッセージのフォーマットを定義しています。XMLメッセージの構造を定義するスキーマ言語として「XML Schema」を利用します。
XMLスキーマ に関する詳細な情報は、書籍やWebサイトを参照してください。なお、XMLスキーマ の仕様はW3Cの「XML Schema」を参照してください。

Webサービス・オペレーション

Webサービス・オペレーション とは、Webサービス で定義されている操作を意味します。Webサービス・オペレーション は、WSDL の wsdl:operation 要素で定義されています。

Apache Axis2

intra-mart Accel Platform では Webサービス エンジンとして「Apache Axis2」を採用しています。