intra-mart IM-Workflow トラブルシューティング 第17版 2019-12-01

4.27. 案件を削除できない


4.27.1. 未完了案件の削除でエラーが発生します

対象バージョン

  • iWP / iAF の場合

    • IM-Workflow 7.2.0 ~ IM-Workflow 7.2.10
  • intra-mart Accel Platform の場合

    • 2012 Autumn(Alba) IM-Workflow 8.0.1 ~ 2014 Summer(Honoka) IM-Workflow 8.0.8

現象

  • 案件の申請を行うため、標準処理画面の「申請」ボタンをクリックした際、「申請に失敗しました。」とエラーメッセージが表示されたにもかかわらず、該当の案件が未完了状態として各種一覧画面に表示されています。

  • ワークフローの参照一覧(未完了案件)から「削除」アイコンをクリックすると、「案件情報の削除処理で失敗しました」というエラーが表示され、削除できません。
  • 該当の案件の「詳細」、「フロー」、「履歴」アイコンをクリックすると、エラー画面が表示されたり、一部の情報が表示されません。
  • 該当の案件の「操作」や「処理」アイコンをクリックすると、エラー画面が表示され、案件を処理できません。
  • 処理済一覧から該当の案件の「引戻し」アイコンをクリックすると、「引戻し画面の表示に失敗しました。」というメッセージが表示され、引戻しができません。

条件

以下が前提条件です。

  • システム設定「同期/非同期制御」(案件終了処理、到達処理、メール送信処理、IMBox送信処理の同期/非同期制御の設定)を、「同期」に設定している

    WEB-INF/conf/im-workflow-system-config.xml の設定例

    <im-workflow-system-config
      xmlns="http://www.intra-mart.jp/im-workflow/system-config"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="http://www.intra-mart.jp/im-workflow/system-config ../schema/im-workflow-system-config.xsd ">
    
       <thread>
          <arrive-process-async>false</arrive-process-async>
       </thread>
    
       (省略)
    
    </im-workflow-system-config>
    
  • 該当の案件の申請時に、例外ログが出力されている

上記の前提条件に加え、以下のいずれかの条件に合致する場合に発生します。

  • 該当の案件のトランザクションデータファイルがストレージに存在しない

  • 該当の案件のフォルダが存在するが、フォルダ内にトランザクションデータのXMLファイルが存在しない
    (案件の完了タスク等に対応するサブフォルダの一部が空フォルダとなっている場合もあります。)

コラム

トランザクションデータファイルの確認方法は、「 案件に関するトランザクションデータ 」を参照してください。

原因

製品の不具合です。
例外発生個所と発生した例外の種類によっては、データベースのロールバックが正常に行われないことがあるために発生します。
以下の要件で対応を行っています。
  • iWP / iAF の場合

    • バグ #13776 申請による到達処理でエラーが発生すると、データ不整合になる場合があります
  • intra-mart Accel Platform の場合

    • バグ #4339 申請による到達処理でエラーが発生すると、データ不整合になる場合があります

解決方法

以下のパッチまたはアップデートを適用することで解決します。
  • iWP / iAF の場合

    IM-Workflow 7.2.11

  • intra-mart Accel Platform の場合

    2014 Winter(Iceberg) IM-Workflow 8.0.9

回避方法

ありません。

復旧方法

破損したトランザクションデータファイルを復旧する方法はありません。
そのため、不整合な状態となった案件の削除方法について記載します。
事象が発生した案件については、データベースに保存されているトランザクションデータを削除することで案件を削除することができます。
データベースから該当の案件のデータを削除するための手順は、以下を参照してください。