3.1. 概要¶
退避とは、システム開始日を未来へと変更して、新システム開始日より古い期間化情報を運用中のテーブルから移動する機能です。退避を実行すると、すべての期間化されているテーブルから指定日以前のデータを削除し、削除されたデータはバックアップ専用のテーブルに移動します。
3.1.1. 退避の前提条件と、退避されたデータの扱い¶
退避を実行すると、退避日が新しいシステム開始日となります。退避されたデータは、IM-共通マスタのAPIから参照することはできなくなります。したがって、アプリケーションから退避されたデータを参照するためには、データベースを参照する必要があります。 退避先は、テナントデータベースにある退避専用テーブルです。退避先を変更することはできません。 システム開始日は過去に変更できないため、一度退避を実行した後は、同じ日付、またはそれより過去の日付での退避は実行できません。 退避したデータを元に戻すことはできません。 退避は複数回実行することが可能ですが、退避は世代管理をしません。2回目以降の退避は、退避専用テーブルに追記していきます。退避されたデータは、以前退避したものか今回の退避で追加されるものなのかは区別しません。 2回目以降の退避で、過去の退避済みデータが削除されることはありません。 退避されたデータは、今後運用しないデータであるという位置づけになります。退避テーブルはメンテナンスの対象から外れ、変更することはできません。また、退避されたデータは、アクティブテーブルのデータとは連動しません。
バックアップのデータに対して更新/削除する機能はありません。 アクティブテーブル側のエンティティが更新された場合、(ソートキーなどの非期間化である)バックアップのデータは更新されません。 アクティブテーブル側のエンティティが削除された場合でも、バックアップからは削除されません。