intra-mart Accel Platform IM-LogicDesigner チュートリアルガイド 第7版 2018-04-01

4.10. マッピング設定を行う

次に、作成するロジックフローのマッピング設定を行います。

4.10.1. マッピング設定とは

IM-LogicDesignerが提供するエレメント群は、(一部を除き)それぞれ自身が処理を行うために必要な入力値、および、その結果となる出力値が定義されています。
エレメントは、定義された入力値に合った値が渡されて、はじめて処理を行うことが出来ます。
これまでの手順では、こうした「入力値へどのような値を渡すか?」「出力値をどうするか?」といったことが定義されていません。
また、「入出力設定を定義する」で定義したフロー自体の入出力情報も、現時点ではどのように扱うかが未定義のままです。
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図:エレメントを並べただけでは、どのように値を受け渡していいか不明なため、処理が行えない。

ロジックフローのマッピング設定では、そうしたエレメント同士や入出力値、定数値などのデータのやり取りを定義します。
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図:マッピング設定により、TaskAの出力値とTaskBの入力値がどのように紐づくか決定し、処理が行える。

コラム

タスクに定義された入出力値について

IM-LogicDesignerが提供するエレメント群のうち、タスクに該当するものに定義されている入力値、および、出力値の詳細は、「IM-LogicDesigner仕様書」 - 「付録」- 「タスク一覧」を参照してください。

4.10.2. マッピング設定画面を開く

マッピングは、各エレメントのプロパティ画面からマッピング設定画面を開いて行います。
ここでは「ログ出力」タスクを例に説明します。
  1. フロー編集画面上の「ログ出力」タスクをクリックし、プロパティ画面を表示します。

  2. 基本設定の「マッピング設定」をクリックします。

    ../../../_images/mapping12.png

    図:「ログ出力」の基本設定

  3. 「ログ出力」タスクのマッピング設定画面が開きました。

    ../../../_images/mapping22.png

    図:「ログ出力」マッピング設定画面

コラム

マッピング設定のないエレメント

「開始」制御要素など一部のエレメントは、マッピング設定を行う要素を持っていません。
その場合、プロパティ画面上にマッピング設定の項目は表示されません。

4.10.3. マッピング設定を行う

本チュートリアルで作成するロジックフローのマッピング設定を行います。
本チュートリアルでは、「ログ出力」、「テキストメール送信」タスク、および、「終了」制御要素のマッピングを以下のとおりに設定します。
  • ログ出力

    入力(始点) 出力(終点)
    入力<object> - message<string> im_logger1<string>
  • テキストメール送信

    入力(始点) 出力(終点)
    入力<object> - message<string> im_sendTextMail1<object> - body<string>
    定数<object> - from<string> im_sendTextMail1<object> - from<string>
    定数<object> - subject<string> im_sendTextMail1<object> - subject<string>
    定数<object> - to<string> im_sendTextMail1<object> - to<string[]>
  • 終了

    入力(始点) 出力(終点)
    定数<object> - result<string> 出力<object> - result<boolean>
設定内容をもとに、マッピング設定画面で実際に設定を行います。
  1. 「ログ出力」タスクのマッピング設定画面を開きます。

  2. 設定画面左部、「入力<object>」要素の下にある「message<string>」から出ている端子にカーソルをあわせます。

    ../../../_images/mapping32.png

    図:message<string>にカーソルをあわせる

  3. そのままドラッグし、設定画面右部、「im_logger1<string>」から出ている端子にドロップします。

    ../../../_images/mapping42.png

    図:im_logger1<string>でドロップ

  4. これにより、フロー実行時に入力される情報と、ログ出力を行う本文を表す情報がマッピングされました。

    ../../../_images/mapping52.png

    図:マッピング情報の作成

  5. 設定画面右下のOKをクリックし、「ログ出力」タスクのマッピング設定を終了します。

  6. 同様の手順で、「テキストメール送信」タスクのマッピング設定画面を開きます。

    ../../../_images/mapping61.png

    図:「テキストメール送信」マッピング設定画面

  7. 設定情報を元に、「テキストメール送信」タスクのマッピングを行います。

    ../../../_images/mapping7.png

    図:マッピング情報の作成

  8. 設定画面右下のOKをクリックし、「テキストメール送信」タスクのマッピング設定を終了します。

  9. 同様の手順で、「終了」制御要素のマッピング設定画面を開きます。

    ../../../_images/mapping8.png

    図:「終了」マッピング設定画面

  10. 設定情報を元に、「終了」制御要素のマッピングを行います。

    ../../../_images/mapping9.png

    図:マッピング情報の作成

  11. 設定画面右下のOKをクリックし、「終了」制御要素のマッピング設定を終了します。

コラム

型の異なる値のマッピング

「テキストメール送信」のtoや、「終了」のresultのマッピングに関して、型の違うもの同士を繋げています。
IM-LogicDesignerでは、こうした型の違うマッピングが行われた場合、(可能な限り)自動で型を変換し、解決します。
この機能により多くの場合開発者は、入力値と出力値の型を気にすること無くロジックフローを定義できます。
変換可能、および、不可能なパターンについての詳細は、「IM-LogicDesigner データ型変換 仕様書」を参照してください。

コラム

有効な線の定義

入力(始点)と出力(終点)の間を正しく接続している場合、接続している線は黒色で表されます。
逆に、線が正しく接続できておらず、途中で途切れているなどしている場合、線は灰色で表されます。
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図:正しく接続できていない例

以上で、ロジックフローへのマッピング設定が完了しました。
そして、このマッピング設定をもって、ロジックフローを動作させるために必要な設定が全て完了しました。

4.10.3.1. 参考:マッピング設定画面のサイトツアー

マッピング設定画面には、「参考:ロジックフロー定義編集画面のサイトツアー」と同様に、サイトツアーによるナビゲーションが含まれています。
マッピング設定画面のサイトツアーの開始方法は以下の通りです。
  1. マッピング設定画面を開き、画面右上の「?」をクリックします。

    ../../../_images/dialog_tour1.png

    図:マッピング設定画面のサイトツアーの開始ボタン

  2. サイトツアーが開始します。

    ../../../_images/dialog_tour2.png

    図:マッピング設定画面のサイトツアー

次章「保存する」では、これまで定義した内容を保存する方法を説明します。