intra-mart Accel Platform IM-LogicDesigner チュートリアルガイド 第7版 2018-04-01

4.15. 結果を確認する

次に、実行したロジックフローの実行結果を確認するとともに、その結果が想定するものであるかを検証します。

4.15.1. 実行結果として確認する内容

実行結果を確認する前に、本チュートリアルで作成したロジックフローの実行結果にあたるものが何であるかを「チュートリアルの概要(作成物のイメージ)」で提示した動作イメージをもとに再確認します。
動作イメージにおける、ロジックフローの実行結果は以下にあたります。
../../../_images/result_image.png

図:ロジックフローの結果に該当する部分

  1. 「ログ出力」タスクによる、コンソールへ出力されるログ情報
  2. 「テキストメール送信」タスクによる、送信メール
  3. ロジックフローが「出力値」として定義した出力情報
実行結果について、それぞれ確認していきます。

4.15.2. 「ログ出力」タスクの結果

はじめに「ログ出力」タスクによる、コンソールへのログ出力結果を確認します。
コンソールへのログ出力結果として、stdout.logに以下の様なログが出力されていることを確認してください。
...
[INFO] TutorialLogger - [] Hello! IM-LogicDesigner
...
具体的には、出力されたログについて以下を確認してください。
これにより、出力されたログが「タスクのプロパティを設定する」で定義したプロパティの値であり、「マッピング設定を行う」において、「ログ出力」タスクにマッピングした値であることが確認できました。

コラム

コンソールへのログが出力されない

コンソールへのログが出力されていない場合、これまでの実施内容の見直しと共に、ログ設定の見直しを行ってください。
「ログ出力」タスクは、intra-mart Accel Platformのログ設定に準拠します。
ログ設定の詳細は、「ログ仕様書」を参照してください。

4.15.3. 「テキストメール送信」タスクの結果

次に「テキストメール送信」タスクによる、送信メールについて実行結果を確認します。
なお、「チュートリアルの概要(作成物のイメージ)」にてメールの送信環境については任意としています。
実行結果の確認は、環境に応じて「メール送信環境が整備済み」「メール送信環境が未整備」のどちらか一方を参照してください。

4.15.3.1. メール送信環境が整備済み

メール送信環境が整っている場合、「定数値を定義する」-「定数値の定義」の中の「メールの宛先」として定義したユーザの、 メールアドレスに対してメールが送信されていることを確認します。
ロジックフローを実行した結果として、送信されたメールの例は以下の通りです。
../../../_images/result_mail1.png

図:送信されたメール(Thunderbird)

../../../_images/result_mail2.png

図:送信されたメール - ソース(Thunderbird)

送信されたメールの以下の項目を確認してください。
これにより、送信されたメールの詳細が「マッピング設定を行う」において、「テキストメール送信」タスクにマッピングした値であることが確認できました。

4.15.3.2. メール送信環境が未整備

メール送信環境が整っていない場合、ロジックフローを実行した結果として「正常にロジックフローが実行完了」していることを確認してください。
通常のビジネスロジックにおいて、指定したアドレスへのメール送信が失敗した場合は、それに伴う例外が発生し、処理が中断されます。
IM-LogicDesignerでは、そうしたメールの送信処理の例外をエラーとして処理を中断するか否かを制御することができます。
具体的には、「タスクのプロパティを設定する」-「プロパティを設定する」で実施した「テキストメールの送信」タスクにおける、「送信失敗時にエラーとする」プロパティが該当します。
本チュートリアルではこの項目のチェックボックスをオフにすることで、メール送信が失敗した場合でもフローが正常に進むようにしています。

注意

メール送信失敗時の取り扱いについて

実際の業務や、それに伴うビジネスロジック実装に際しては、要件に合わせてメール送信の失敗の取り扱いを決定してください。

4.15.4. ロジックフローの「出力値」

最後にロジックフローの「出力値」として定義した出力情報を確認します。
出力値の出力情報は、「Swagger(SPEC)から実行する」-「Swaggerからロジックフローを実行する」で説明したSwaggerの実行結果から確認できます。
具体的には、Swaggerの実行結果のうち、Response Bodyが「出力値」の出力情報にあたります。
../../../_images/result_output.png

図:実行結果 - Response Body

Response Bodyの値が以下であることを確認してください。
{
    "result": true
}
これは、resultというキー名のパラメータが、trueという値であることを示しています。
この出力情報から、「入出力設定を定義する」で定義した出力値の設定に従ったフォーマットであり、格納された値が「マッピング設定を行う」において「終了」制御要素にマッピングした値であることが確認できました。

コラム

Swaggerの実行結果のその他の項目

Swaggerの実行結果について、今回触れていないその他の項目についての詳細は以下の通りです。
  • Request URL
    • 実行されたREST APIのアドレス(リクエストが行われたアドレス)
  • Response Code
    • Request URLへのリクエスト結果として返されたHTTPレスポンスコード
  • Response Header
    • Request URLへのリクエスト結果として返されたHTTPレスポンスヘッダー
以上で、ロジックフローの実行結果とその検証が完了しました。
次章「データをエクスポートする」では、最後にこれまで作成してきたロジックフローおよびフロールーティングのエクスポートを行います。