intra-mart Accel Platform ジョブスケジューラ仕様書 第4版 2018-08-01

概要

ジョブスケジューラとは

ジョブスケジューラとは、ジョブと呼ばれる処理単位に事前にいつ実行するかというスケジュールを定義しておくことで自動的に実行する機能です。 1つの業務を定期的に複数回実行する場合や、大量データを扱うため時間かかる業務処理を夜間に実行する場合などに利用します。

intra-mart Accel Platform のジョブスケジューラは、このような要求を実現するためサーバ上の Java や サーバサイドJavaScript で構成された 任意の業務処理をスケジュールで定義されたタイミングで自動的に実行する機能や、実行状況の監視や実行結果の管理を行うための機能を提供します。

全体像

全体の構成イメージ

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用語

ジョブスケジューラ

ジョブネットをトリガのスケジュールに従って自動的に実行する intra-mart Accel Platform のバックエンドサービスです。

ジョブ

実際に実行されるプログラムなどをジョブスケジューラで利用するために定義したものです。

ジョブネット

複数のジョブで構成されジョブスケジューラから実行される業務処理を定義したものです。

トリガ

ジョブネットを実行するスケジュールなどを定義したものです。
1つのジョブネットに対して複数のトリガを定義することができます。

モニタ

現在実行されているジョブネットの実行状況です。
ジョブネットの実行が完了すると実行結果が格納されて実行履歴として利用することができます。

ジョブスケジューラの流れ

  1. ジョブ実行プログラムの作成

    実際に実行されるプログラムを Java 、または サーバサイドJavaScript で作成します。
    作成したプログラムは、intra-mart上に配置しておきます。
  2. ジョブの作成

    実行プログラムにパラメータや名前などの管理情報を設定してジョブを作成します。
    作成したジョブは、ジョブネットを作成する際に利用することができます。
    ジョブの作成は、「ジョブ管理」→「ジョブ設定」画面または、ジョブスケジューラAPIを利用して行います。
  3. ジョブネットの作成

    ジョブを組み合わせて業務処理の流れを定義したジョブネットを作成します。
    作成されたジョブネットは、ジョブスケジューラから実行することができます。
    ジョブネットの作成は、「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」画面または、ジョブスケジューラAPIを利用して行います。
  4. トリガの作成

    ジョブネットに対して実行するスケジュールを定義したトリガを作成します。
    トリガが作成されると、ジョブスケジューラによって対象のジョブネットが自動的に実行されます。
    トリガの作成は、「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」画面または、ジョブスケジューラAPIを利用して行います。
  5. ジョブネットの自動実行

    ジョブスケジューラは、トリガに定義されたスケジュールにしたがって対象のジョブネットを実行します。
    ジョブネットが実行されると、実行状況を管理するためのモニタが自動的に作成されます。
  6. 実行状況の確認

    ジョブスケジューラで生成されたモニタを利用してジョブネットの実行状況を確認することができます。
    ジョブネットの実行監視を行ったり、実行中のジョブネットに対して停止や再開などの操作を行うことができます。
    モニタの確認や操作は、「ジョブ管理」→「ジョブネットモニタ」画面または、ジョブスケジューラAPIを利用して行います。
  7. 実行履歴の確認

    ジョブネットの実行が完了すると、モニタには終了時間やジョブネットの実行結果が格納され過去の実行履歴として記録されます。
    モニタの確認や操作は、「ジョブ管理」→「ジョブネットモニタ」画面または、ジョブスケジューラAPIを利用して行います。

コラム

プログラムの作成方法については、「サンプルプログラム」を参照してください。
ジョブスケジューラの画面の操作方法については「 テナント管理者 操作ガイド 」を参照してください。