システムデータベースセットアップ¶
項目
システムデータベースセットアップ とは¶
intra-mart Accel Platform の起動時からシステムが参照する必要のあるシステムデータベースのテーブルを、システムデータベースに作成する処理です。
- たとえば、「im_tenant」モジュールでは、システムデータベースセットアップで次のようなテーブルを作成しています。
- im_administrator(システム管理者テーブル)
- im_tenant_info(テナント情報テーブル)
これらは、 intra-mart Accel Platform が起動してからテナント環境セットアップが実行開始されるまでにアクセスする必要があり、かつシステムデータベースで管理されるべき情報を保持するテーブルです。このようなテーブルを必要とするモジュールは、システムデータベースセットアップを実行するための資材を用意する必要があります。注意
システムデータベースセットアップは上記の性質上、NTTデータ イントラマート社が提供する製品でのみ実行するセットアップです。
独自開発などの場合は、システムデータベースセットアップの定義の追加は行わないでください。
注意
intra-mart Accel Platform における「システムデータベース」は、intra-mart WebPlatform / intra-mart AppFramework における「システムデータベース」とは扱いが異なることに注意してください。それぞれのデータベースの対応は下表のようになります。
intra-mart Accel Platform intra-mart WebPlatform / intra-mart AppFramework システムデータベース (なし) テナントデータベース ログイングループデータベース シェアードデータベース システムデータベース
システムデータベースセットアップ 仕様¶
システムデータベースセットアップ で実行可能な処理¶
セットアップで実行できる処理は、システムデータベースに対する DDL の発行のみです。
システムデータベースセットアップ 実行準備¶
システムデータベースセットアップを実行するモジュールは、セットアップ用SQLファイルを用意する必要があります。
例:モジュールID=”jp.co.intra_mart.im_tenant”の場合、次のようなSQLファイルを用意してください。
WEB-INF/conf/products/import/system/im_tenant/import-im_tenant-1.sqlセットアップ用SQLファイルの配置先、および命名の規則について説明します。
セットアップ用SQLファイルの配置先ディレクトリ規則は次のとおりです。
WEB-INF/conf/products/import/system/ %ショートモジュールID%
セットアップ用SQLファイルの命名規則は次のとおりです。
import-%ショートモジュールID%-%スキーマバージョン%.sql
コラム
セットアップ用SQLファイルの初回作成の場合、スキーマバージョンは必ず”1”としてください。
以降、バージョンアップなどのタイミングで追加セットアップが必要となったときは、順次スキーマバージョンを1ずつインクリメントしてセットアップ用SQLファイルを作成してください。
コラム
セットアップ用SQLファイルは、システムデータベースの種類に応じた定義をすることができます。セットアップ用SQLファイルのファイル名の末尾にデータベースサフィックスを付加することで対応します。実際のモジュールを例にとって説明します。
「サービス機構モジュール(jp.co.intra_mart.im_service)」は、スキーマバージョン=1で次のセットアップ用SQLファイルを定義しています。
- import-im_service-1.sql
- import-im_service-1_oracle.sql
- import-im_service-1_sqlserver.sql
この場合のシステムデータベースセットアップは次のように動作します。
システムデータベースの種類 システムデータベースセットアップ時に読み込まれるセットアップ用SQLファイル Oracle Database import-im_service-1_oracle.sql PostgreSQL import-im_service-1.sql Microsoft SQL Server import-im_service-1_sqlserver.sql マルチデータベース対応の詳細については セットアップにおけるマルチデータベース対応 を参照してください。
セットアップ用SQLファイルの記法については セットアップ用SQLファイル / インポートDDL / インポートDML 記法 を参照してください。
インポートファイル の作成と配置¶
セットアップ設定ファイルに記述したインポートファイルを作成します。
作成したら、セットアップ設定ファイルで指定したパスに配置します。配置先は システムストレージ です。パブリックストレージではないので注意してください。
システムデータベースセットアップ 実行方法¶
ここまでで説明したセットアップ用SQLファイルが用意されている場合、定義したDDLは intra-mart Accel Platform の起動時に発行されます。
システムデータベースセットアップ におけるトランザクション制御¶
システムデータベースセットアップ では、トランザクションの開始・終了処理は行いません。すべてのDDLは、トランザクション制御なしで発行されます。