3.15. 仕訳パラメータマスタ¶
本項では、仕訳パラメータマスタの設定方法を説明します。
3.15.1. 概要¶
仕訳パラメータマスタは、仕訳データ作成機能に関わる設定を管理します。仕訳パラメータマスタの設定内容により、仕訳作成時の処理やFBデータ出力の内容が変わります。メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。また、マスタ設定をエクスポート可能です。
3.15.2. メンテナンス¶
本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.15.2.1. 新規登録¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「仕訳パラメータ」をクリックします。 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
仕訳出力「対象」を指定すると、仕訳出力が有効に設定されます。 FB出力「対象」を指定すると、FBデータ出力が有効に設定されます。 貸借区分[貸方]貸方レコードであることを識別するための値を指定します。※ 経理システムなど出力した仕訳データの連携先で必要な値にしてください。 貸借区分[借方]借方レコードであることを識別するための値を指定します。※ 経理システムなど出力した仕訳データの連携先で必要な値にしてください。 消費税[計算単位]税抜経理の場合に消費税を計算する単位です。「明細単位」のみ指定可能です。 消費税[処理区分]「税抜経理」を選択すると、経費支出などの費用にかかる仮払消費税を別レコードに分割して出力します。 消費税[端数処理区分]税抜経理の場合に使用する、消費税計算時の丸め方法です。 仮払金勘定科目コード事前申請書にて入力された仮払金に関する仕訳で使用する勘定科目コードです。 仮払消費税科目コード税抜経理の場合に仮払消費税に関する仕訳で使用する勘定科目コードです。 戻入勘定科目コード精算申請書で戻入が発生した場合の仕訳で使用する勘定科目コードです。未指定の場合は、事前申請書で選択した 支払方法の「債務勘定科目コード」の設定値が利用されます。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 新規登録することができました。
3.15.2.2. 更新¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「仕訳パラメータ」をクリックします。 一覧画面で「検索」をクリックします。コラム
検索欄に検索したい仕訳パラメータの以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
会社コード 会社 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。コラム
一覧機能の操作方法は、 一覧画面の操作 を参照してください。 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。次の項目は編集不可項目です。
- 開始日
- 終了日
- 会社
コラム
期間機能の操作方法は、 期間の操作 を参照してください。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 更新することができました。
3.15.3. インポート¶
本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.15.3.1. インポートデータ作成¶
インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
ファイル形式ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。
ファイル名 import.csv 文字コード UTF-8 区切り文字 , 囲み文字 “ データ形式
No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考 1 会社コード ○ 100 2 開始日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。3 終了日 10 yyyy/MM/dd形式インポートモードが4、5の場合、使用されます。4 貸借区分[貸方] 250 5 貸借区分[借方] 250 6 消費税[計算単位] ○ 100 「300001-1」を指定してください。 7 消費税[処理区分] ○ 100 300002-1:税込経理300002-2:税抜経理8 消費税[端数処理区分] ○ 100 9 仮払勘定科目コード 100 10 仮払消費税科目コード 100 11 戻入勘定科目コード 100 12 仕訳出力フラグ ○ 1 0:対象外1:対象13 FB出力フラグ ○ 1 0:対象外1:対象14 削除フラグ ○ 1 0:有効1:無効(論理削除)コラム
消費税[端数処理区分]は以下のいずれかを指定してください。
項目 説明 300003-CEILING 正の無限大に近づくように丸めるモード。 300003-DOWN 0に近づくように丸めるモード。 300003-FLOOR 負の無限大に近づくように丸めるモード。 300003-HALFDOWN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り捨て。300003-HALFEVEN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は偶数側に丸め。300003-HALFUP 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り上げ。300003-UP 0から離れるように丸めるモード。 データサンプル"comp_sample_01","1900/01/01","2999/12/31","50","40","300001-1","300003-HALFUP","300002-2","10000055","10000107","20000050","1","1","0"コラム
項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。 アップロード先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/journal_prm ファイル名 import.csv コラム
インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
3.15.3.2. ジョブネットの設定¶
インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「仕訳パラメータ」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-import-journalprm 経費旅費・旅費精算 / マスタ / インポート / 仕訳パラメータ 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。コラム
ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。
3.15.3.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) インポートモード import_mode
1 : 単一期間(差分)モード 2 : 単一期間(一新)モード 3 : 単一期間(入替)モード 4 : 複数期間(差分)モード 5 : 複数期間(入替)モード 開始日 start_date インポート期間の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) 終了日 end_date インポート期間の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:システムの終了日) シフト日数 shift_date インポート期間の開始日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) インポートファイルのパス file_path インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/journal_prm/import.csv) 処理後のインポートファイルの操作モード file_mode 処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 操作なし 2 : コピー(copy) 3 : アーカイブ(move) 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move) 6 : 削除(delete) 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete) アーカイブ先パス archive_path インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/journal_prm/import_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character インポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter インポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing インポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション 読込開始行数 start_rows インポートファイルの読込開始行数を設定します。(省略時:0) マスタID masterId インポートするマスタのIDを設定します。仕訳パラメータマスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「journal_prm」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式
3.15.4. エクスポート¶
本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定取得方法を説明します。
3.15.4.1. ジョブネットの設定¶
エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「仕訳パラメータ」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-export-journalprm 経費旅費・旅費精算 / マスタ / エクスポート / 仕訳パラメータ 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。
3.15.4.2. ファイル取得¶
エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
エクスポート先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/journal_prm/ ファイル名 export.csv データ形式エクスポートファイルのデータ形式です。
項目 項目名 備考 companyCd 会社コード startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式 endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式 dcKindCrName 貸借区分[貸方] dcKindDrName 貸借区分[借方] taxCalcUnit 消費税[計算単位] 300001-1:明細単位 taxRoundTypeCd 消費税[処理区分] 300002-1:税込経理300002-2:税抜経理taxProcessingTypeCd 消費税[端数処理区分] accountCdSuspensePayment 仮払勘定科目コード accountCdSuspensePaidTax 仮払消費税科目コード accountCdSuspenseRet 戻入勘定科目コード journalOutputFlag 仕訳出力フラグ 0:対象外1:対象fbOutputFlag FB出力フラグ 0:対象外1:対象deleteFlag 削除フラグ 0:有効1:無効コラム
消費税[端数処理区分]に出力される値は以下のいずれかです。
項目 説明 300003-CEILING 正の無限大に近づくように丸めるモード。 300003-DOWN 0に近づくように丸めるモード。 300003-FLOOR 負の無限大に近づくように丸めるモード。 300003-HALFDOWN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り捨て。300003-HALFEVEN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は偶数側に丸め。300003-HALFUP 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り上げ。300003-UP 0から離れるように丸めるモード。
3.15.4.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) エクスポートモード export_mode エクスポートの処理モードを設定します。(省略時:1)
1 : 全件出力モード 2 : 期間モード(エクスポート対象データの検索対象日が含まれる期間を出力) 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力) エクスポート対象データの検索対象日 target_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) シフト日数 shift_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) エクスポートファイルのパス file_path エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/journal_prm/export.csv) エクスポート時の既存ファイルの操作モード file_mode エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 既存ファイルに追記 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート アーカイブ先パス archive_path エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/journal_prm/export_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character エクスポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter エクスポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing エクスポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション none : 囲み文字なし エクスポートファイルのヘッダー出力有無 header_row エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。(省略時:false)
true : ヘッダー出力有 false : ヘッダー出力無 マスタID masterId エクスポートするマスタのIDを設定します。仕訳パラメータマスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「journal_prm」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式