intra-mart Accel GroupMail 移行ツールガイド 初版 2015-08-01

3.1. バージョン

IM-社内便 Ver.7.0 または Ver.7.2 の標準ベースの状態を、iAGへ移行します。

注意

標準モジュールにカスタマイズを行っている場合、移行に失敗する可能性があります。
カスタマイズ内容を精査の上、以下を検討してください。
  • 一旦標準に戻し、iAG上で再度カスタマイズする
  • 移行ツールをカスタマイズする
上記検討には、コンサルティングサービスのご利用をお奨めします。

3.2. データベース

IM-社内便 の データベース 製品はOracleが前提となっているため、iAG へ移行する場合の データベース 製品もOracleが前提となります。

コラム

以下の項目に対して、iAG の最大値を超過する値を IM-社内便 で設定している場合、移行前に変更することをお奨めします。
● 簡易宛先選択
・IM-社内便 :3桁
・iAG :2桁
● 署名
・IM-社内便 :255文字
・iAG :250文字

変更を行わずに移行を行った場合、iAG で個人設定画面を表示するとバリデーションエラーとなります。

注意

iAG の データベース 製品がOracle以外の場合は、以下を検討してください。
● 移行ツールをカスタマイズする

上記検討には、コンサルティングサービスのご利用をお奨めします。

3.3. 文字コード

iAG の文字コードは UTF-8 のみです。

  • IM-社内便の環境(アプリケーション、データベース等)がUTF-8以外の場合、事前に文字コードの変換作業が必要となります。
  • 移行ツールは、文字コードの変換は行いません。別途、文字コードの変更を行う必要があります。

コラム

例として、文字コードの変更が必要な項目の観点を列挙します(以下が全てではありません)。

  • Storage Service配下のファイル文字コード変更(「os 」参照)

  • データベースの文字コード設定(ご利用のデータベース製品が推奨する変換方法を参照)

3.4. オペレーティングシステム

  • オペレーティングシステムの変更は可能ですが、文字コードが変わる場合、Storage Serviceからの移行に影響する場合があります。
    また、IM-社内便のインストール時の文字コードがUTF-8以外の場合も、変換が必要な場合があります。
  • 設定ファイル等の場合、文字コードが変わると入出力が正しく行えないため、基本的にUTF-8への変換が必要となります。

3.5. タイムゾーン

  • 移行前システムと移行後システムのJVMタイムゾーンは同一である必要があります。
  • 今まで文字型で保持していた日時項目は、システムタイムゾーンを使用して日時型に変換します。

3.6. 移行ツールで移行を実施できる状態について

  • 移行ツール は IM-社内便 のテーブルに直接接続する必要があります。
    intra-mart Web Platform が動作している必要はありませんが、データベースが起動しており、アクセスできる状態になっている必要があります。
  • 移行ツール は IM-社内便 のテーブル以外には関与しません。このため、IM共通マスタなどその他必要になる基盤のデータについては別途移行されていることが前提になります。
  • 移行ツール は iAG のテーブルに対して直接実行可能なDMLを生成します。
    このDMLは既に運用を開始するなどして iAG のテーブルにデータが存在する場合、不整合を起こすデータを登録する可能性があります。
    iAG のテナント環境セットアップ直後に移行を実施してください。