IM-BPM for Accel Platform IM-BPM 仕様書 第13版 2020-04-01

3. 概要

3.1. IM-BPM for Accel Platform とは

IM-BPM for Accel Platformとは、intra-mart Accel Platform上で業務プロセスを実行することが可能なアプリケーションです。
IM-BPM for Accel Platformの特徴は以下の通りです。
  • BPMN2.0形式に対応した業務プロセスを実行できます。

  • IM-FormaDesignerと連携し、システムに必要となる画面と簡単に連携できます。

  • IM-LogicDesignerと連携し、システム間連携等の業務ロジックを簡単に呼び出すことができます。

  • IM-BPM for Accel Platformでは、IM-Workflow/IM-BISと連携し、複数のワークフローを含めた業務プロセスを管理できます。

  • 作成した業務プロセスは、その業務プロセスの実行方法をモニタリングできます。
    これにより業務プロセスの見直しを図り改善につなげることが可能です。
  • 作成した業務プロセスはREST APIにより外部システムから呼び出すことができます。

3.2. 用語

3.2.1. BPMN

ビジネスプロセスモデリング表記法 (Business Process Modeling Notation) を指します。
IM-BPM for Accel Platformでは、BPMN2.0に対応しています。

3.2.2. プロセスダイアグラム

BPMNにより記述された業務プロセス図を指します。

3.2.3. プロセス定義

業務プロセスの定義した単位を指します。
BPMN2.0により記述されたダイアグラム図、および、その実行に必要な情報を含みます。
プロセス定義は、バージョンによる管理が行われます。

3.2.4. プロセス定義キー

業務プロセスに対し付与された一意となるIDです。

3.2.5. プロセス定義ID

デプロイされたプロセス定義に対し一意に割り当てられるIDです。
プロセス定義IDはデプロイ時に決定されるため任意のIDを割り当てることはできません。
プロセス定義IDのフォーマットは {プロセス定義キー}:{バージョン番号}:{自動採番されたID} です。

3.2.6. カテゴリ

プロセス定義をカテゴライズするために利用します。
カテゴリはBPMN2.0 (XML) 内で名前空間として利用されます、その為URI形式で設定することを推奨します。
例: http://www.intra_mart.jp/bpmn/MY_CATEGORY

3.2.7. プロセスインスタンス

プロセス定義を元とし、実行されたインスタンスを指します。
一つのプロセス定義に付き複数のプロセスインスタンスが存在します。
プロセスインスタンスの実行元となるプロセス定義、および、そのバージョンは固定です。
プロセス定義(バージョンを含む)を元に実行されたプロセスインスタンスは終了するまで同じプロセス定義、バージョンで実行されます。

3.2.8. プロセスインスタンスID

プロセスインスタンスに付与されるIDです。
日付をベースとした一意となるIDが付与されます。

3.2.9. 業務キー

プロセスインスタンスに付与可能な一意となるキーです。
プロセスインスタンスIDが自動的に採番されるIDであるのに対して、業務キーは任意のキーを設定することが可能です。
以下の方法により業務キーを登録できます。
  • プロセス開始時の確認ダイアログでの入力
  • 開始イベントに設定したIM-FormaDesignerのアプリケーションにて、フィールド識別IDを bpm_business_key とした画面アイテムでの入力
  • APIによる登録

3.2.10. エグゼキューション

プロセスインスタンスに含まれる実行単位を指します。
並列(Parallel Gateway)等が含まれるプロセス定義等、プロセスインスタンスに含まれる並列に実行される一つ一つの単位をエグゼキューションと表現します。
複数のエグゼキューションに分かれるようなプロセスインスタンスの場合、内部で実行されるJavaスレッドも共に複数スレッドで動作します。

3.2.11. デプロイメント

プロセスデザイナにより作成されたプロセス定義をデプロイした単位を指します。
一つのデプロイメントには複数のプロセス定義が含まれる場合があります。

3.2.12. タスク

プロセスインスタンスが、ユーザタスクアクティビティに到達した場合、タスクが生成されます。
タスクは、担当者、処理対象ユーザ、処理対象ロールを設定できます。
担当者が割り当てられていない状態を表現するグループタスクと、担当者が割り当てられている個人タスクが存在します。

3.2.13. グループタスク

担当者が設定されていない状態のタスクを指します。
グループタスクに、担当者を設定することにより個人タスクへ状態が移行します。

3.2.14. 個人タスク

担当者が設定された状態のタスクを指します。
担当者が設定されているタスクは、その担当者以外操作を行うことはできません。

3.2.15. オプショナルタスク

プロセスインスタンスの実行の流れとは関係なく、ユーザの判断で任意に追加可能なタスクを指します。
プロセスデザイナで「オプショナル」設定をオンにしたフローエレメントが、オプショナルタスクとして扱われます。
オプショナルタスクは、プロセスインスタンスの関係者が「タスク追加」画面から追加できます。

3.2.16. アドホックタスク

オプショナルタスクと同様に、プロセスインスタンスの実行の流れとは関係なく、ユーザの判断で任意に追加可能なタスクです。
アドホックタスクはプロセスデザイナ上でフローエレメントとして定義する必要はありません。
そのため、プロセス定義作成時には想定していなかった業務をタスク化して取り扱うことができます。
アドホックタスクは、プロセスインスタンスの関係者が「タスク追加」画面から追加できます。
追加されたアドホックタスクを他のユーザに割り当てることで、処理するまでの間に複数人のユーザが閲覧・編集することが可能です。